今年は「塔」を創刊した高安国世の生誕100周年。
高安は1913(大正2)年8月11日生まれ。
高安の友人でありライバルであった「未来」の近藤芳美も、同じ1913年の5月5日生まれ。高安と同年齢ということになる。
他にも、北原白秋の第1歌集『桐の花』がこの年の1月25日の刊行、斎藤茂吉の第1歌集『赤光』も同じく10月15日の刊行だ。
その茂吉の『赤光』(初版)の巻頭に載っているのは「悲報来」10首。師の伊藤左千夫の死を詠んだ一連である。左千夫の死は、この年の7月30日であった。
つまり、今年は伊藤左千夫の没後100年でもあるわけだ。
ちなみに高安の命日も、左千夫と同じ7月30日。(1984年)
宮柊二 1912年生まれ
近藤芳美 1913年生まれ
高安国世 1913年生まれ
コスモス 1953年創刊
未来 1951年創刊
塔 1954年創刊
といったことになります。
みんな40歳前後で結社を作られているんですよね。