今日は永井陽子さんの命日。
永井さんは2000年1月26日に、48歳で亡くなっている。
永井陽子さんの第5歌集『モーツァルトの電話帳』は、その名の通り、歌が50音順に並んでいるという珍しいスタイルの歌集。この歌集にはいくつか謎があって、あれこれ考えることが多い。
以前「短歌探偵あらわる」という記事で取り上げたのも、この歌集の中の1首だった。
いくつかある謎のうち僕が最も気になるのは、50音順の並びに入っていない歌の意味である。『モーツァルトの電話帳』は冒頭に「モーツァルトの」という括りで7首、巻末に「電話帳」という括りで7首の歌が収められている。
言ってみれば、プロローグとエピローグのようなもので、あまり意味はないのかもしれない。でも、この歌集の不思議な成り立ちを思うとき、そこに何かが隠されているような気がしてならないのだ。
そんなことを、もう1年以上も考え続けているのだが、今のところ何もわからないままである。
2013年01月26日
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