「詩客」の短歌時評に山田消児さんが〈「たとへば(君)、あるいは、告白、だから、というか、なので、『風流夢譚』で短歌を解毒する」を解毒する〉という文章を書いている。タイトルを読めばわかるように、金井美恵子さんの文章について取り上げたものだ。
山田さんは同人誌「遊子」と「Es」を中心に活動されている方。「遊子」は読んでいないのだが、「Es」には毎号力作の評論を寄せている。2010年には評論集『短歌が人を騙すとき』(彩流社)を出しており、私が信頼する書き手の一人である。
だが、今回の時評はどうもよくわからなかった。金井さんの文体模写(?)をしたような読みにくい文体のためかもしれない。普段の山田さんの文章は論旨がよく通っていて、賛成するにせよ反対するにせよ、納得できるものが多いのであるが。
2013年01月19日
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