2013年01月05日

「未来」2013年1月号

巻末の後記に岡井さんが
◇から松林をかすめて飛ぶ鳥たちの中にたしかな詩があるのは本当だ。

と書いているのに目が止まった。

これは、何か元になる言葉があるのだろうか。
それとも、たまたまどこかで見かけた光景か。

これを読んで思い浮べたのは高安国世の歌。
重くゆるく林の中をくだる影鳥はいかなる時に叫ぶや   『新樹』
からまつの雪の上の影の五線譜を弾(ひ)きのぼる影はヒガラの一羽
から松の直立つ幹を縫いながら群鳥森を横切る斜線   『湖に架かる橋』

高安は落葉松と鳥の組み合わせで何首も歌を詠んでいる。

posted by 松村正直 at 00:19| Comment(0) | 短歌誌・同人誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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