◇から松林をかすめて飛ぶ鳥たちの中にたしかな詩があるのは本当だ。
重くゆるく林の中をくだる影鳥はいかなる時に叫ぶや 『新樹』からまつの雪の上の影の五線譜を弾(ひ)きのぼる影はヒガラの一羽から松の直立つ幹を縫いながら群鳥森を横切る斜線 『湖に架かる橋』