2012年11月19日
角川「短歌」昭和48年5月号(その1)
古い短歌雑誌を読んでいると、いろいろな発見があって面白い。
「短歌」昭和48年5月号では「没後二十年、斎藤茂吉特集」が組まれている。土屋文明の2ページを筆頭に、上田三四二(8ページ)、菱川善夫(10ページ)、中村稔(4ページ)、中西進(7ページ)、武川忠一(7ページ)、柴生田稔(2ページ)と文章が続く。
これだけで相当な分量である。
何しろ、今の雑誌よりはるかに活字は小さいし、文字組もぎゅうぎゅうだ。試しに1ページ当りの文字数を現在と比べてみると次のようになる。
昭和48年 30字×25行×2段=1500字
現在 24字×20行×2段=960字
つまり、同じ「1ページ」と言っても、文字数で言えば現在の1.5倍以上あるのだ。
特集はその後も岡井隆と篠弘の対談(8ページ)、岡井隆の文章(8ページ)、一首評(2ページ×13名)、会員アンケート(42名)と続いていくのだが、その最後に昭和22年生まれの永田和宏が最も若い歌人としてアンケートに回答を寄せている。(つづく)
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