2012年10月18日

井椋有紀著 『ロシア・ビギナーのサハリン紀行』


副題は「船で5時間のヨーロッパひとり旅」。

2002年7月に4泊5日でサハリンを訪れた著者の旅行記。
海外旅行先としてはあまり有名でないサハリンの旅を軽快な文章で綴っている。

著者のたどったルートは次の通り。

15日 稚内→(フェリー)→コルサコフ→(車)→ユジノサハリンスク(泊)
16日 ユジノサハリンスク→(鉄道)(車中泊)
17日 →スミルヌイフ→(車)→パペジノ→(車)→ポロナイスク(泊)
18日 ポロナイスク→(鉄道)→ユジノサハリンスク(泊)
19日 ユジノサハリンスク→(飛行機)→函館

サハリン最大の都市ユジノサハリンスクを拠点に、北緯五十度の旧国境地帯まで足を伸ばしている。サハリンの町の様子や鉄道の中の様子が詳しく描かれていておもしろい。

もちろん、ここに書かれているのは十年前の旅行であるから、その後のロシアの経済成長を受けて、今ではだいぶ変っている部分もあるだろう。一度ぜひ訪れてみたいと思う。

2003年6月15日、文芸社、1000円。

posted by 松村正直 at 07:37| Comment(2) | 樺太・千島・アイヌ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
石垣→台湾、対馬→韓国の船旅を経験しているので、次はサハリンへ船旅ができればと思っています。これは、ぜひ読みたい。
Posted by 松村正治 at 2012年10月18日 18:36
この著者も「そもそも、サハリンに興味を持ったきっかけはというと、船で出国してみたい。船で国境を越えてみたい」というのが旅の大きな目的だったみたいです。フェリーで片道5時間。
Posted by 松村正直 at 2012年10月18日 21:55
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