新潟県佐渡市の「トキの森公園」を訪れたところ、宮柊二の立派な歌碑があった。「朱鷺幻想」と題する長歌+反歌2首が刻まれている。昭和38年の元日の新潟日報紙上に掲載されたもの。(歌集『藤棚の下の小室』に収録)
「…わだつみの最中(もなか)の島に、絶えゆかむ命をつなぎ、種(しゆ)の持続(ぢぞく)僅かに残す、Nipponia nippon(ニツポニア 二ツポン)、…」と詠われた日本産の朱鷺は、昭和56年の全数捕獲や繁殖の努力にも関わらず、平成7年の「ミドリ」(雌)、平成15年の「キン」(雄)の死亡によって絶滅した。
しかし、その後、中国から譲り受けた朱鷺のペアによる繁殖が成功し、今では野生復帰を果たすまでになっている。ちなみに今年7月13日現在、日本に生息する個体数は267羽。そのうち68羽が野生に放たれているということだ。
・・・そんなに増えていたのか、トキ。
実は、私は未踏なのですけど。
あ、「柊二」です。
「しゅうじ」では出ないですね。「ひいらぎ」+「に」にしないと。
歌碑の左手にコスモス短歌会による説明の碑もありました。
道を歩いているとすぐに目につく、良い場所に立ってます。