礼厳はもともと細見家の生まれであるが、明治になって、京都府与謝郡出身であることから「与謝野」という姓を名乗るようになった。それに対して、「与謝野町」という町名は、2006年に京都府与謝郡の加悦町・岩滝町・野田川町が合併した時に付けられた新しい名前である。
つまり、「与謝野」という姓の方が「与謝野町」という町名より先なのである。その証拠に「3町合併協議会通信No.1」を見ると、与謝野町の由来について次のように記されている。
3町ともに与謝郡に属しており、「野」は豊かな自然を表している。また、日本を代表する俳人歌人の与謝蕪村、与謝野晶子、与謝野鉄幹ゆかりの地でもあり、「与謝野」という名称とすることで、文化豊かで心豊かな町というイメージアップが図れる。
「与謝町」ではなく「与謝野町」という町名になった理由の一つに、与謝野鉄幹・晶子の知名度があったわけだ。
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