2012年05月07日

与謝野町(その1)

与謝野町ゆかりの人物に与謝野鉄幹がいる。与謝野鉄幹の父・礼厳(れいごん)[1823−1898]が現在の与謝野町の出身なのである。ただし、与謝野町だから与謝野という姓なのかと思って調べてみると、実はそうではない。

礼厳はもともと細見家の生まれであるが、明治になって、京都府与謝郡出身であることから「与謝野」という姓を名乗るようになった。それに対して、「与謝野町」という町名は、2006年に京都府与謝郡の加悦町・岩滝町・野田川町が合併した時に付けられた新しい名前である。

つまり、「与謝野」という姓の方が「与謝野町」という町名より先なのである。その証拠に「3町合併協議会通信No.1」を見ると、与謝野町の由来について次のように記されている。
3町ともに与謝郡に属しており、「野」は豊かな自然を表している。また、日本を代表する俳人歌人の与謝蕪村、与謝野晶子、与謝野鉄幹ゆかりの地でもあり、「与謝野」という名称とすることで、文化豊かで心豊かな町というイメージアップが図れる。

「与謝町」ではなく「与謝野町」という町名になった理由の一つに、与謝野鉄幹・晶子の知名度があったわけだ。

posted by 松村正直 at 00:09| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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