2012年04月13日

谷川俊太郎詩集 『はだか』


「さようなら」「はだか」「てんこうせい」「ひみつ」など、全23篇。すべてひらがな書きの18行詩になっている。

どの詩にも省略と飛躍と謎があり、読者の想像力をかき立てる。子どものような言葉づかいが、無邪気さと残酷さが紙一重の心の姿を抉り出している。
おじいちゃんはとてもゆっくりうごく
はこをたなにおきおえたあとも
りょうてがはこのよこにのこっている
しばらくしてそのてがおりてきて
からだのわきにたれる
(…)           「おじいちゃん」
きみはぼくのとなりでねむっている
しゃつがめくれておへそがみえている
ねむってるのではなくてしんでるのだったら
どんなにうれしいだろう
(…)           「きみ」

詩と詩の間には、佐野洋子の絵が計22点描かれていて、独特の雰囲気を醸し出している。

1988年7月30日発行、1990年5月1日第16刷、筑摩書房、1650円。

posted by 松村正直 at 00:43| Comment(8) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
旅行に持って行きました。佐野さんと一緒に書かれて(あとがき高橋源一郎)いる本もおもしろかったです。
佐野さんの女の感覚丸裸な感じに、やられました。
ぜんぜん違う二人だから惹かれあったのかなーと、不思議でした。
Posted by モリシマ at 2012年04月27日 00:51
『入場料四四〇円ドリンクつき』かな?
佐野さんは谷川さんの三人目の奥さんですね。
Posted by 松村正直 at 2012年04月27日 06:45
そうです。(よくご存知ですね、、、)
短歌とか、詩とか、言葉で表現できるひとはすごいな、といつも思ってしまいます。
むつかしい本はわからないのですが、
また松村さんが紹介される本をたのしみにしております。

紹介文を読んでいるだけでも、へー、こんな本があるのか、と、興味が広がっておもしろいです。
Posted by モリシマ at 2012年04月27日 14:33
本は1冊読むと、それと関連して何冊も読みたい本が新たに出てくるので、
どんどん読みたい本が増えてしまいます。

机のまわりにも積んでいるだけの本がいっぱい。
それはそれで楽しみなのですが。
Posted by 松村正直 at 2012年04月28日 08:23
それはいわゆる、積ん読(つんどく)ですね。


、、、すいません、ちゃんとしたブログにしょうもないこと書いて、、、(汗)
Posted by モリシマ at 2012年04月28日 20:34
いやいや、ほんとに積ん読が多いのです。
そしてしばしば雪崩を起こします。
Posted by 松村正直 at 2012年04月30日 13:52
雪崩に遭遇よくします。中間の本を取るには、瞬間的に引き抜くテクニックが必要、、、ってまたしょうもないのですが、

オリザさんが来られるってすごいですね。
一般人参加はできるのかわからないですが本は今度読んでみたいです。
何でもそうですが、「説明しない」というのは頭でわかっていても、とてもむつかしいことだと思います。
Posted by モリ at 2012年05月05日 21:24
一般参加も受け付けます。
詳細が決まりましたら、このブログでもお知らせします。

「説明しない」というのは、本当にむずかしいですね。
短歌であれば読み手に対する信頼が必要なのだろうと思います。わざわざ説明しなくても、わかってもらえるという信頼。


Posted by 松村正直 at 2012年05月07日 06:55
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