2012年04月10日

村山斉著 『宇宙は何でできているのか』


副題は「素粒子物理学で解く宇宙の謎」。

先日、著者が登場するテレビ番組を見て非常に面白かったので、今回、科学書としては異例のベストセラーになっている本書を読んでみた。

序章〜2章までは非常に面白い。巨大な宇宙の話と微小な素粒子の話がウロボロスの蛇のように密接に関わっていること、宇宙全体の96パーセントは「暗黒物質」と「暗黒エネルギー」が占めていることなど、興味深い話がたくさん出てくる。

3章〜5章までも難しいながら何とか読み終えることができた。専門的な内容を一般向けに書くというのは大変なことだろうが、身近な比喩を使ったり、エピソードを交えたりして、実にうまく導いてくれる。

宇宙の謎を解く方法が一つではないことも印象的であった。巨大な望遠鏡で宇宙を直接観察したり、電子顕微鏡で素粒子を観察したり、加速器を使った大掛かりな実験をしたり、新しい理論を組み立てたり、コンピューターでシミュレーションを行ったりと、実に様々なアプローチがある。

科学者、研究者といった人々のことが、少し身近に感じられるような気がした。

2010年9月30日発行、2011年9月5日第17刷、幻冬舎新書、800円。

posted by 松村正直 at 00:07| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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