2012年01月26日

十三回忌

永井陽子さんが48歳の若さで亡くなったのは、2000年1月26日のことだった。河野さんが雑誌に「日付のある歌」を連載していた頃のことである。『日付のある歌』の2月4日のところに、
二月四日 晴れ 芦屋朝日カルチャー、外出準備中に及川さんより電話。「永井陽子さん死んだよ、一月二十六日だったって

という詞書から始まる6首の歌が載っている。
この他にも河野さんが永井さんについて詠んだ歌は何首かあって、その中でも
起こしくるる人が居ぬゆゑ洗濯機の横に死ににき永井陽子は
                        『葦舟』

という歌は、強烈なインパクトがあって忘れられない。
それと同時に、永井さん自身の次の歌も思い出す。
あの世にて母が洗濯機をまはす音きこゆるよひとりベランダに立てば
                『小さなヴァイオリンが欲しくて』

永井陽子については、いつかきちんと論じてみたい。

posted by 松村正直 at 18:09| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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