河野さんが高校生の頃と言うと、昭和37年4月から昭和41年3月まで(途中休学のため計4年間)である。生方さんは昭和39年から毎日歌壇の選者をしているので、最初はそれを探せば簡単に見つかるだろうと思っていたのだ。それなのに、見つからない。東京本社版ではなく大阪本社版も探したが見つからない。
結局、追悼号には載せられなかった。
最近になって、生方たつゑ著『急がない人生』(日本経済新聞社)という本を図書館で見つけた。昭和39年に出たエッセイ集なのだが、その著者略歴を見ると、生方さんが「産経新聞、婦人公論、主婦の友、女性明星、週刊文春」などの選をしていると書いてある。
そんなにあちこちで選歌をしてたのか!
急いで、当時の「婦人公論」や「主婦の友」を書庫から出してもらって、調べていく。なるほど、短歌の投稿欄があり、生方さんが選歌をしている。こうなると気分はまるでお宝探し。1冊1冊、見落としのないように調べていく。調べて、調べて、調べて・・・結局、見つからなかった。
まあ、それでも少しずつ目標に近づいているのは間違いないだろう。何としてでも見つけ出したいと思う。
2012年01月18日
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