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やさしい鮫日記
松村正直の短歌と生活
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河野裕子・永田和宏著 『たとへば君』
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2012年01月15日
天竜川下り
奥村晃作さんの歌集『青草』を読んでいたら、こんな歌があった。
天竜を下る舟にてシンプルな構造の舟危険はないか
2010年の作品である。
これを読んで思い出したのは、昨年8月に起きた天竜川下りの転覆事故。5名の方が亡くなって、その後、この天竜浜名湖鉄道株式会社の運営していた舟下りは営業取り止めになったのであった。
もっとも天竜川の舟下りは、事故を起こした静岡県浜松市のもの以外に、長野県飯田市でも2か所で行われている。だから、作者が乗った舟が転覆事故を起こした会社のものかはわからないのだが、それにしても予言的な歌だと思う。
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神戸短歌祭
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寒波
posted by 松村正直 at 00:13|
Comment(3)
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メモ
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この記事へのコメント
実は奥村さんは、舟には乗っていません。
「桟橋」の一泊歌会で川下りの船着き場見学が
日程の中にあって、船着き場で天竜川を眺めていました。
でも、予言的な歌という点は間違いありません。
それから、奥村さんは、そもそも飯田の人ですね。
Posted by 鈴木竹志 at 2012年01月15日 17:25
舟に乗ったにしては、川下り自体の歌がないので、
ちょっと不思議に思っていたところでした。
船着き場見学だったのですね。なるほど。
Posted by 松村正直 at 2012年01月15日 21:20
この歌、予言的というよりも危惧的な歌。このただごと歌には興味がないのだが全国にある川くだりについて一言、 大分前に木曽川にバスで行った時、ガイドが言うにはこの川に流されると泳ぎ手のつわものでも命が危ないと言うのだ。知っている人は知ってるのだが知らない人は死が待っていることを強くいいたい。川に転覆した時に完全に助かる措置がない場合乗ってはいけない。川は中に引き込む力が強いから非常に危険である。
Posted by 小川良秀 at 2012年01月15日 23:13
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「桟橋」の一泊歌会で川下りの船着き場見学が
日程の中にあって、船着き場で天竜川を眺めていました。
でも、予言的な歌という点は間違いありません。
それから、奥村さんは、そもそも飯田の人ですね。
ちょっと不思議に思っていたところでした。
船着き場見学だったのですね。なるほど。