依頼された原稿には必ず締切があって、日々それを気にかけながら、調べものをしたり文章を書いたりしている。締切は怖くて嫌なものだが、思いがけない効用もある。
学生の頃、試験が近づくと、全く関係ないことを急にやり始めることがしばしばあった。一種の逃避なのだが、原稿の締切についても同じことが起こる。締切が近づくにつれて、他のことがやりたくなるのだ。
そんな時に、その気持ちをうまく利用するのである。買ったまま読んでいなかった本を読んだり、別の原稿を仕上げたり、机のまわりを整理したりする。それまでなかなか手が着けられないでいたことが、意外とスムーズに片づいていく。
最近こんなふうに、締切を「間接的に」利用するのがうまくなってきた。
今は優先順位をつけながら、ビンゴカードのようなものにやるべきことややりたいことを書き入れて、そろえばビンゴ!なんて楽しみながら片付けていっています。
夏休みの宿題を先延ばしにして、いつもあわてていた頃とあんまり変わってない私です。
松村さんは計画的にされていたような気がしますが・・・?
去年の夏休み、息子に「宿題は計画を立ててやるといいよ」と言って、一緒に計画表を作りました。それがスムーズに行ったようで、夏休みの終わりに「パパありがとう」と久しぶりに(?)感謝されました。
脈絡もなく佐太郎を読みはじめたり。
それも人生の時間のうちと思って楽しんでます。
心が落ち着きます。