2011年10月24日
須田郡司著『日本の聖なる石を訪ねて』
副題は「知られざるパワー・ストーン300ヵ所」。
著者は国内だけでなく世界各国を回って、巨石や人々の信仰を集める石を撮影している写真家。この本では日本各地にある15か所のイワクラ(岩座・磐座)や石神、巨石などを取り上げているほか、巻末には306ヵ所におよぶリストが掲載されている。
他にも宗教学者・鎌田東二との対談や、祀られる石のタイプの分類(巨石、夫婦岩、そそり立つ石、切られた石、落ちそうで落ちない石、丸石など)があり、人と石との関わりを考えるうえでの様々なヒントが含まれている。
一つ一つの写真を見ているだけでも圧倒的な迫力だ。宮島弥山の巨石や滋賀の石山寺、山形の垂水遺跡など、いくつか行ったことのある場所もある。京都や大阪にも数多くの石が祀られているので、時間を見つけて訪れてみたい。
2011年10月10日、祥伝社新書、940円。
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