2011年09月27日

かなぶん

森岡貞香さんの『帶紅』に、こんな一首があった。
青光る背の美しき金●(カナブン)のうごかずなりしを白紙に包む
【●=文+虫】
漢字の「ぶん」が機種依存文字なので困るのだが、この歌を読んで思い出したのは、森岡さんの第一歌集『白蛾』(1953年)にある有名な一首。
生ける蛾をこめて捨てたる紙つぶて花の形に朝ひらきをり
50年以上の歳月を越えて、ふたつの歌がかすかに呼応し合っているような気がした。

posted by 松村正直 at 00:35| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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