2011年09月11日

高安正夫さん

家から歩いて5分くらいのところに、国立病院機構京都医療センター(旧・国立京都病院)という大きな病院がある。門を入って左手の道を歩いて行くと、植込みの中に「退官記念」と彫られた石碑がいくつも並んでいる。歴代の院長たちが退任する際に設置されたもののようだ。

その一つに「高安正夫」という名前の書かれたものがある。
高安国世の兄である。

IMG_2796.jpg

高安国世は6人兄弟姉妹の末っ子であるが、二人の兄はともに医者になっている。長兄彰については、1980年に亡くなった際に、国世は「惜別」と題する31首の歌を詠んでいる(『湖に架かる橋』収録)。

次兄の正夫は京都大学医学部教授、国立京都病院院長などを歴任、1984年に亡くなった国世よりも長生きをした。そして、『過ぎ去りし日々』(1986年、近代文芸社)、『続過ぎ去りし日々』(1989年、同)という2冊の本を出している。

これらの本には、高安家の様子や幼少時代の国世の思い出話なども記されており、高安国世を研究する際の参考になる。

posted by 松村正直 at 00:43| Comment(0) | 高安国世 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。