2011年09月04日

池内紀著『人と森の物語』


副題は「日本人と都市林」。
甦りの森(北海道苫小牧)、鮭をよぶ森(新潟県村上)、青春の森(長野県松本)、銅の森(愛媛県新居浜)、やんばるの森(沖縄県北部)など、全国15の森を訪れて、その森の成り立ちや変遷、人と森との関わりについて考えた本。

明治神宮に鬱蒼と茂っている森が、大正時代の創建に際して全国から献上された95000本もの木を植えてつくられたものであることや、牧水が保存運動に関わったことでも有名な沼津の千本松原が戦時中に松根油を取るために大々的に伐採されたことなど、興味深い話がたくさん出てくる。

森は森だけで存在しているのではなく、人間との関わりの中で存在しているのだということがよくわかる。

2011年7月20日、集英社新書、740円。

posted by 松村正直 at 00:15| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。