先週、日本歌人クラブの授賞式で東京へ行ったついでに、国立国会図書館に寄ってきた。目当ては毎日中学生新聞である。
河野裕子さんは若い頃に詩を作っていたらしい。昭和35年頃の毎日中学生新聞の投稿欄に河野さんの詩が載っていたという情報を聞いて、それを探しに行ったのである。毎日中学生新聞(現在は廃刊)を収蔵している図書館は全国に数か所あるが、それだけ古いものになると、国会図書館にしかない。
新館4階の新聞閲覧室で毎日中学生新聞のマイクロフィルムを請求し、待つこと10分。受け取ったフィルムを機械にセットして、順繰りに見ていく。文芸の投稿欄があって、詩や俳句や短歌が載っている。しらみつぶしに見ていけば必ず見つかると思うと、気も楽である。どんどんフィルムを進めて行く。
そのうち、妙なことに気が付いた。
投稿者の住所が「東京都」や「宮城県」や「埼玉県」や「神奈川県」など、東日本の地域ばかりなのである。極めつけはクイズの当選者の発表で、北海道から順番に青森県、岩手県・・・と都道府県別に名前が並んでいるのだが、それが静岡県で終っている。
・・・何ということだ。
どうやら東京本社版と大阪本社版とに分れているらしい。
国会図書館には東京本社版しかない。あわてて毎日新聞社にも問い合わせてみたが、もちろん在庫などあるはずもない。
残念ながら空振りである。
2011年05月24日
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