京都に住んで十年になるが、舟下りをするのは初めて。
一隻に約20名の客と4人の船頭さんが乗る。
船頭さんは、櫂を漕ぐ人が2人、棹をさす人が1人、舵を取る人が1人。三十歳くらいの人から六十歳くらいの人まで年齢はまちまちだが、チームワークよく舟を進めていく。役割分担にはローテーションがあるようで、途中で何度かポジションを交代する。
新緑がとてもきれい。水量は多くもなく少なくもない状態。
ところどころ水しぶきを立てて滑って行く箇所があって、なかなかスリルがある。それと、船頭さんはみんなトークが上手で、話をするのもプロの仕事だなあと感心した。
約90分で渡月橋のすぐ近くに到着。
ちょうどお昼時なので、河原でお弁当を食べる。日差しも暖かくなってきて良い気持ち。
渡月橋の上流には30艘くらいのボートが浮かんでいる。
春浅き大堰(おほゐ)の水に漕ぎ出だし三人称にて未来を語る 栗木京子『水惑星』
渡月橋の親柱を見ると、なるほど「大堰川」と書かれている。保津川というのは、大堰川の一部を指す名前ということらしい。