チューリップ盛りをすこし過ぎしのみに心冷えつつ園をめぐれり /高安国世『朝から朝』夕暮れに花閉ぢて立つチューリップ揺るるは人の悲しむに似る /小島ゆかり『水陽炎』明快な赤白黄(きい)とチューリップお伽噺のように咲くなり /岡部桂一郎『一点鐘』