2011年03月03日

1994年の京都神無月歌会

時々、自分が入会する前の「塔」のバックナンバーをぱらぱら読んでいる。今よりずっと薄い冊子だが、誌面からは活気が伝わってきておもしろい。

1994年11月号の編集後記に、河野裕子さんがこんなことを書いている。
□京都の第二歌会(旧月歌会)への参加者がふえ、神無月歌会は、一から七時半までというハードな歌会になった。第一歌会の参加が多すぎた為、旧月歌会ができたのだが、こうなると、旧月歌会の運営方法をまた考えなければならないだろう。

なんと、6時間半も歌会をしていた計算になる。旧月歌会の進行に苦労するのは、今に始まったことではなかったのだ。それにしても、6時間半って、すごいエネルギーである。みんな大丈夫だったんだろうか。

翌月号に掲載されている「十月京都神無月歌会記」(塩崎緑)を見ると
出席者二十八名。五十六首すべてを批評し終えると、なんと午後七時をまわっていた。皆さんが最後まで参加できるよう時間内に終了した方が良いだろう。司会担当としては、次回から進行に工夫しなくっちゃ。

と書いてある。この頃は一人2首でやっていたのだ。おそらく夕飯の支度などのために、途中で家に帰らなくてはいけない人が、けっこう出たのだろう。歌会は時間内に終わることがもちろん大切であるが、一方でこんなはちゃめちゃなエネルギーを羨ましく思ったりもする。
posted by 松村正直 at 23:05| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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