図書館の本を探すのに、総合目録ネットワーク(通称ゆにかねっと)という検索システムがある。これは、国立国会図書館、全国の都道府県立図書館、政令指定都市の市立中央図書館の所蔵する図書を一度にすべて検索できるというすぐれもの。大変便利である。
例えば、ざっとこんな感じ。
馬場あき子『早笛』(1955年)
・国立国会図書館
・山形県立図書館
・東京都立多摩図書館
・奈良県立図書情報館
岡井隆『斉唱』(1956年)
・国立国会図書館
・県立長野図書館
・名古屋市鶴舞中央図書館
三枝昂之『やさしき志士達の世界へ』(1973年)
・国立国会図書館
・県立長野図書館
・奈良県立図書情報館
永田和宏『メビウスの地平』(1975年)
・なし
小池光『バルサの翼』(1979年)
・埼玉県立久喜図書館
・東京都立多摩図書館
・横浜市中央図書館
・新潟県立図書館
・大阪市立中央図書館
いろいろな歌集を調べてみて、わかったことが三つある。一つは、国会図書館になくてそれ以外の図書館にある場合も多いこと。次に、歌人の地元の図書館にはその人の歌集を置いていることがしばしばあること。最後に、都道府県や市立の図書館は場所によって品揃えに大きな差があること。
この三点目については、その図書館が歌集の収集に積極的かどうかという問題が、もちろん大きく関わっているだろう。しかし、どうもそれだけではないようなのである。(つづく)
2011年01月18日
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