お正月に親戚で集まってトランプの「大富豪」をやった。以前は「神経衰弱」や「ババ抜き」や「七並べ」をやっていたのだが、子供が大きくなってきたので最近は「大富豪」をすることが多い。今年は「ナポレオン」のルールも説明してみたのだが、これはまだ少し早すぎたようで、取りやめとなった。
「神経衰弱」というゲームには思い出がある。このゲームの名前を私は最初「シンケースイジャク」という音として理解していた。幼稚園の頃だからまだ医学用語(?)の神経衰弱など知るはずもない。だから意味もわからずに「シンケースイジャク」と呼んでいたのである。そして、「シンケースイジャク」で遊ばなくなってから、初めてそれが「神経衰弱」であったことを知ったのだ。なるほど、カードがなかなか合わないと神経をすり減らすゲームではある。
「七並べ」や「ババ抜き」などは最初から名前の意味を理解していた。「大富豪」もそうだ。幼稚園児はどうかわからないが、小学生にもなれば富豪の意味はわかるだろう。それぞれ、ゲームを覚える年齢と言葉の意味を覚える年齢がうまく合っているのである。
そんな中で、「神経衰弱」だけは、ゲームの方を先に覚えてしまう。だから、名前は「シンケースイジャク」になってしまうのだ。これが、例えば「札合わせ」というような名前であったら、最初から意味も理解して覚えただろう。
同じような例として「NHK」がある。テレビは小さい時から見ていたので、この言葉もよく使っていたのだが、子供の頃のそれは「エネーチュケー」だった。当然まだアルファベットなど習っていない頃のことだ。その後、「エネーチュケー」が「NHK」であることを知るのだが、長い間「エネーチュケー」と発音し続けていたものだから、なかなか「エヌエイチケー」と言うことができない。これは、今に至るまで変わらない刷り込みである。
英語環境でやったことはないけど。