「短歌人」の1月号が届く。
この号から編集人が小池光さんから藤原龍一郎さんに交代したことを知って、かなり驚いた。編集室雁信に小池さんは「体調を崩してしまった」と記している。
わが妻のどこにもあらぬこれの世をただよふごとく自転車を漕ぐ / 小池光
わがこころちりぢりになりてありしかばわがからだぼろぼろになりて寄り添ふ
作品5首も胸に沁みるものであった。
もう一つ驚いたこと。
2011年度の評論・エッセイ賞募集の案内が誌面に載っているのだが、その課題が「河野裕子の残したもの」なのである。こうして河野裕子という歌人が、結社を超えて広く語られていくのは嬉しいことだ。
2010年12月25日
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