わたしたちの毎日の食事には、肉・やさいなど、さまざまなざいりょうが調理されて出てきます。その中で、ごはんになる米、パンやめん類になる麦のほかにも、多くの人がほとんど毎日口にしているものがあります。なんだか分かりますか。それは、大豆です。大豆がそれほど食べられていることは、意外と知られていません。大豆は、いろいろな食品にすがたをかえていることが多いので気づかれないのです。
このあとに具体的な例として、煮豆、きな粉、豆腐、納豆、味噌、醤油。枝豆、もやしなどの説明がある。毎晩この話を聞いていて、自分が中学生の頃のことを思い出した。
英語の授業で醤油=soy sauceと習った時のことだ。「大豆のソース」という言い方に驚いた。驚くと同時になるほどなぁとも思った。豆乳はsoy milk。日本語で考えると「醤油」と「豆乳」には何の関係もないのだが、英語ではこの二つは仲間なのである。今までと違うモノの見方があることを知ったような気がして、そのことに感動した。
外国語を習うというのは、多分そういうことなのだと思う。別に外国人とお喋りするため(それも大切ですが)というのではなく、普段意識していない日本語での思考の枠組みを相対化すること。その面白さと大切さを感じることが一番の目的のような気がするのである。