「平城遷都1300年祭」にあわせて、というわけでもないのだが、奈良を舞台にした本を読む。以前から読もうと思っていたのだが、テレビドラマになったりするうちに何となく遠ざかって、今日まで来てしまった。
「坊っちゃん」と「武士道シックスティーン」と「遠野物語」を混ぜ合わせたような不思議なテイスト。登場人物ひとりひとりが実に生き生きとしている。以前訪れた平城宮跡や家の近くの伏見稲荷神社といった場所も出てくるので、小説世界が身近に感じられる。
これだけ面白いと、やっぱり『プリンセス・トヨトミ』も読まなくちゃなあ。
2007年4月10日 幻冬社、1500円。
2010年07月20日
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