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木目ではなく木目調、レンガではなくレンガ風、落ち着くけれど
あみだくじのようにわたしの休日の窓を伝って消える雨粒
安くなれば誰もキャベツのことなんて言わなくなってどんと積まれる
橋脚が燃えているとは知るはずもなく笑い合い渡りゆくひと
夏草に包まれてゆく公園に高さの違う鉄棒ふたつ
特急が普通列車を抜き去って立ち食いそばの暖簾が揺れる
じりじりと枇杷の季節の過ぎゆくを眺めるままに今年も食べず
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