「河野裕子を偲ぶ会」を下記の日程で開催することになりました。多くの方にご参加いただき、河野裕子さんのことを偲んでいただければと思います。
日時 10月17日(日)13:00〜17:00
場所 グランドプリンスホテル京都 プリンスホール (京都市左京区宝ヶ池)
地下鉄烏丸線「国際会館駅」下車徒歩すぐ
主催 「河野裕子を偲ぶ会」実行委員会、塔短歌会、永田家
連絡先 松村正直(実行委員会代表)
〒612-0847 京都市伏見区深草大亀谷大山町20-3-202
TEL/FAX 075-643-2109 メール masanao-m@m7.dion.ne.jp
*事前の申込み等は必要ありません。どなたでも自由にご参加ください。
*当日は平服でお越し下さい。入場は無料です。
2010年08月26日
2010年08月13日
十和田湖の旧陸軍機
今朝のニュースに「不時着の旧陸軍練習機 十和田湖で発見」というものがあった。昭和18年に十和田湖に墜落した飛行機が見つかったというもの。
この墜落機の存在は、実は以前から知られていたものである。私はかつて小池光の歌に関して調べていて、その存在を知った。
この歌をめぐって、私は「十和田湖に零戦は墜ちたのか―短歌におけるフィクションとそのリアリティー」という文章を書いたことがある(「塔」2004年4月号)。調べた結果としては、十和田湖に零戦が墜落した事実はないというものであった。
その文章の中で、私は
と記している。ニュースの記事は「昭和18年9月」となっていてひと月ずれているが、同じ機体のことであろう。となると、「発見」という見出しはおかしいことになるのだが、今後の引き上げの行方などを見届けたいと思う。
この墜落機の存在は、実は以前から知られていたものである。私はかつて小池光の歌に関して調べていて、その存在を知った。
十和田湖に墜落したる零戦が引き上げられしこともかなしも 『静物』
大戦の終末ちかくふらふらとやまのみづうみに墜ちにし一機
みづうみを囲める山は青葉して機を沈めたりふるきいくさに
この歌をめぐって、私は「十和田湖に零戦は墜ちたのか―短歌におけるフィクションとそのリアリティー」という文章を書いたことがある(「塔」2004年4月号)。調べた結果としては、十和田湖に零戦が墜落した事実はないというものであった。
その文章の中で、私は
この歌に何らかの関係がありそうな事実として確認できたのは、次の三点である。まず、昭和十八年八月に陸軍の一式双発高等練習機が十和田湖に墜落したことがわかっている。この機体に関しては平成五年(一九九三年)に引き上げの計画もあったのだが、日本で三番目に深い水深(三二六・八メートル)も障害となって実現していない。(以下略)
と記している。ニュースの記事は「昭和18年9月」となっていてひと月ずれているが、同じ機体のことであろう。となると、「発見」という見出しはおかしいことになるのだが、今後の引き上げの行方などを見届けたいと思う。