2017年04月14日

映画 「夜は短し歩けよ乙女」

監督:湯浅政明
原作:森見登美彦
脚本:上田誠
キャラクター原案:中村佑介

森見登美彦のベストセラー小説をアニメ化した作品。
テンポの良い脚本とアニメならではのメリハリの利いた表現が良かった。京都が舞台なので、知っている場所が数多く出てくるのも楽しい。

93分、Tジョイ京都。
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2017年03月01日

映画 「島々清しゃ」

監督:新藤風
出演:伊東蒼、安藤サクラ、金城実、山田真歩、渋川清彦ほか

沖縄の慶良間諸島を舞台に、耳の良過ぎる少女と東京から来たバイオリニスト、そして島の人々の交流を描いた作品。タイトル「しまじまかいしゃ」は映画の中でもたびたび出てくる沖縄民謡の曲名である。

学校や子供たちの場面が多いのだが、子役の演技というのはなかなか難しいなあと思う。みんな真面目に取り組んでいるのだが、いかにも演技してますという感じに見えてしまう。

京都シネマ、100分。

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2017年02月07日

映画 「沈黙―サイレンス―」

監督:マーティン・スコセッシ
出演:アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソン、浅野忠信、窪塚洋介、イッセー尾形、塚本晋也ほか
原作:遠藤周作

拷問や処刑の生々しさに、まずは目を奪われる。

人間の強さとは何か、弱さとは何か、何が正しいことなのか、自分だったらどうするか。162分という長さを感じさせずに引き込まれる内容であった。映画が終った後も、繰り返し問い掛けられる感じがする。

映画の中で宣教師が日本語を覚えようとしないという話が出てくるが、この映画もまた多くのやり取りは英語で行われている。考えてみればこれは非常に根深い問題かもしれない。

MOVIX京都、162分。

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2017年01月31日

映画 「エゴン・シーレ 死と乙女」

監督:ディーター・ベルナー
キャスト:ノア・サーベトラ、マレシ・リーグナー、ファレリエ・ペヒナー
オーストリア・ルクセンブルク合作。

28歳の若さで亡くなったオーストリアの画家エゴン・シーレの半生を描いた作品。モデルにもなった妹ゲルティとの関係は、正岡子規にとっての律や宮沢賢治にとってのトシ子を思わせる。

19世紀末から20世紀初頭にかけてのウィーンの繁栄ぶりや、第一次世界大戦の影などの歴史も感じられて良い映画であった。

「エゴン、エゴン」と叫ぶヴァリの声が耳に残る。

京都シネマ、109分。

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2016年12月11日

映画 「この世界の片隅に」

監督:片渕須直
原作:こうの史代

原作が素晴らしいので映画化はどうかなと少し心配だったのだが、映画も素晴らしい出来栄えであった。
http://matsutanka.seesaa.net/article/387138583.html

「のん」が務める主人公の声も良い。声優としての才能もあるようだ。

イオンシネマ京都桂川、126分。

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2016年12月07日

映画 「聖の青春」

監督:森義隆
原作:大崎善生
脚本:向井康介
出演:松山ケンイチ、東出昌大、染谷将太、竹下景子、リリー・フランキーほか

1998年に亡くなった棋士 村山聖(さとし)をモデルにした物語。羽生善治(1970年生まれ)や村山らの「羽生世代」は自分と同世代ということもあって、非常に親近感がある。

20キロ増量して撮影に臨んだという松山ケンイチの熱演も良かったし、師匠の森信雄役のリリー・フランキーも良い味を出していた。

MOVIX京都、124分。

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2016年10月13日

映画 「オーバー・フェンス」

原作:佐藤泰志
監督:山下敦弘
出演:オダギリジョー、蒼井優、松田翔太、満島真之介ほか

「函館が舞台になっている映画です」と、ある人に勧められて観た。
函館は20年前に住んでいた街なので、とても懐かしい。

まったくノーチェックの映画だったのだが、とても良かった。
監督も俳優も好みの人ばかりで、なぜチェックしてなかったのか不思議なくらい。

いろいろと身につまされる内容であった。
函館にもまた行ってみたいと思う。

京都シネマ、112分。

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2016年09月10日

映画 「君の名は。」

監督・原作・脚本:新海誠

かなり良かった。

菊田一夫脚本の「君の名は」や大林宣彦監督の「転校生」、さらに東日本大震災などを重ね合わせながら見た。

映画館を出てからもしばらくは、頭が興奮してうまく現実の世界に戻れない。それくらい良かった。

MOVIX京都、107分。

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2016年06月27日

映画 「団地」

監督:阪本順治
出演:藤山直美、岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司、斎藤工ほか

近年、ちょっとした団地ブームである。

団地を舞台にした小説やマンガ、団地の写真集などが出版されたり、団地を改装して若い人が住むようになったりと、団地がにわかに注目を集めている。

この映画はタイトルもスバリ「団地」。ゴミ捨て、うわさ話、自治会、裏の林、パート先の店など、どこにでもあるような団地暮らしの風景に懐かしさを覚える。

コメディーのようなシリアスなような、日常のような非日常のような、少し不思議な世界。客席からはたびたび笑いが起きていた。

103分、京都シネマ。

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2016年05月16日

映画 「牡蠣工場」

監督・制作・撮影:想田和弘
想田監督の「観察映画」第6弾。
http://www.kaki-kouba.com/

舞台は「日本のエーゲ海」の愛称で知られる岡山県牛窓。そこにある牡蠣工場(こうば)では、瀬戸内海で養殖した牡蠣の身を一つ一つ手作業で剥いて出荷している。

黙々と牡蠣を剥き続ける打ち子たち、東日本大震災の影響で南三陸町から移り住んだ家族、父親の工場を継ぐつもりはない息子、働き手不足のために受け入れている中国人労働者など、工場をめぐる様々な人々が登場する。

中国人の受け入れをめぐって、2013年に広島の牡蠣工場で起きた殺傷事件の話も出てくる。中国人実習生が工場経営者や従業員など8名を殺傷した事件である。

地方都市の過疎化や少子高齢化、第一次産業の衰退といった現状を静かに浮き彫りにする作品であった。

京都シネマ、145分。

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2016年05月03日

映画 「ビハインド・ザ・コーヴ」

副題は「捕鯨問題の謎に迫る」。
撮影・監督・編集:八木景子。
http://behindthecove.com/

2009年に公開されアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「ザ・コーブ」。そこに描かれた和歌山県太地町を訪れて、町の人々やシーシェパードの活動家に取材し、さらに水産庁の役人や学者などの意見もまじえて、捕鯨問題とは何かに迫っていく。

この映画を観て一番感じたのは「公平」や「中立」に立つのがいかに難しいかということ。そもそも、そんな立場など存在しないのだろう。この映画は、両者の意見を聞きつつも、基本的には反「コーヴ」の立場から撮られていると言っていい。

結局、よくわかったのは、捕鯨問題が単なるクジラの問題を離れて、自然保護団体や各国の政治的な思惑の中でもはや身動きの取れない状況にあるということである。

捕鯨問題をナショナリズムと絡めることなく理性的に論ずるにはどうすれば良いのか。そこが問われているのではないかと思う。「アメリカもかつては捕鯨をしていた」とか、「オーストラリアでは牛や羊を食べている」とか、「アングロサクソンは自分たちが偉いと思っている」といった反論は、残念ながらほとんど意味をなさない。

上映終了後、観客席からは拍手が起きた。「よくぞ言ってくれた!」という気持ちはわかるのだけれど、私には何とも重い気分が残った。

京都みなみ会館。107分。

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2016年04月13日

映画 「パンドラの匣」「ローリング」

立誠シネマで、同じ監督の作品の2本立てを観る。
2本立ての映画を観るのは、随分と久しぶりだ。

「パンドラの匣」
原作:太宰治
監督・脚本:冨永昌敬
出演: 染谷将太、川上未映子、仲里依紗、窪塚洋介、ふかわりょう他
2009年、94分。

「ローリング」
監督・脚本:冨永昌敬
出演:三浦貴大、柳英里紗、川瀬陽太
2015年、93分。

1945年から46年にかけての結核療養所(健康道場)を舞台にした前者と、現代の水戸を舞台にした後者。内容も全く違うのだが、どちらもキャストの魅力が十分に出ている作品であった。

たった一つだけ共通点はあるとすれば、それは「役に立たない余計者」という意識だろう。これは、両方を続けて観たから気づいたことである。

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2016年03月29日

映画 「無伴奏」

監督:矢崎仁司 原作:小池真理子
出演:成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜ほか

小池真理子の半自伝的小説の映画化。1969年から71年までの仙台を舞台に、学園闘争の時代に生きる高校3年生の主人公の恋愛や成長を描いている。タイトルの「無伴奏」は登場人物たちがよく訪れる名曲喫茶の名前。

「神童」「武士道シックスティーン」「書道ガールズ!!」「少女たちの羅針盤」など、成海璃子主演の映画はけっこうよく見ている。好きな女優の一人。

京都シネマ、132分。

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2016年02月05日

映画 「みちていく」

監督・脚本:竹内里紗
出演:飛田桃子、山田由梨、鶴田理紗、西平せれな、崎田莉永

立教大学現代心理学部映像身体学科の卒業制作として撮られた作品。
女子高の陸上部を舞台に、思春期の少女たちの友情や揺れる思いを、月の満ち欠けと重ね合わせて描き出している。

主人公2人の表情や演技が良かった。平日にもかかわらず、お客さんも意外なほどに入っていた。

立誠シネマ、89分。

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2015年12月08日

映画 「FOUJITA―フジタ―」

監督・脚本:小栗康平
出演:オダギリジョー、中谷美紀、アナ・ジラルド、アンジェル・ユモーほか

前半はパリのモンパルナスに住み「乳白色の肌」の裸婦像で人気を博した若き日を、後半は戦時下の日本での疎開生活や戦争画を手掛ける姿を描いている。

全体に暗い画面の長回しが多く、淡々とした話が続く。フランスから日本に帰国するところや、戦後再びフランスへ渡るところは省かれており、藤田の生涯をある程度知らないとわかりにくいかもしれない。

映像は美しく良い映画だと思うのだが、途中でかなり眠たくなってしまった。

日本・フランス合作、MOVIX京都、126分。

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2015年11月22日

映画 「波伝谷に生きる人びと」

監督・撮影・編集:我妻和樹

宮城県南三陸町「波伝谷(はでんや)」は、戸数80戸、人口260人あまりの集落である。かつては養蚕や炭焼き、現在は農業と牡蠣、ホヤ、ワカメなどの養殖で生活する人々の姿を映したドキュメンタリー。

「契約講」という古くからの集団を中心として、地域の祭りや行事、「結」などで強く結び付いていた集落は、高齢化や都市化によって次第に変わりつつある。高齢で契約講を辞める人や、都会へ出て行く若者が増えていく中で、どのようにコミュニティを維持していくのか。これは今、全国各地で大きな問題となっていることでもある。

2008年から2011年にわたって取材したこの映画は、図らずも東日本大震災前の東北の漁村の生活を映した貴重な記録ともなった。

立誠シネマ、135分。

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2015年09月13日

映画 「日本のいちばん長い日」

監督・脚本:原田眞人
原作:半藤一利
出演:役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努ほか

1945年4月の鈴木貫太郎内閣の成立から始まって8月15日の玉音放送いたるまでの歴史を、昭和天皇、阿南惟幾(陸軍大臣)、鈴木貫太郎(首相)、迫水久常(内閣書記官長)、畑中健二(陸軍少佐)といった人物を中心に描いたドラマ。

かなり本格的な内容で、最後まで飽きることがなかった。

陸軍省軍務局の竹下正彦(中佐)が阿南のことを「にいさん(義兄)」と呼んでいるので調べてみると、竹下は父も兄も弟も軍人で、軍人の義兄も3人いたようだ。これは竹下家だけの話ではなく、当時の軍人家庭の多くがそうであった。軍人同士は縁戚関係でも強く結ばれていたのである。

MOVIX 京都、136分。

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2015年08月29日

映画 「セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター」

監督:ヴィム・ヴェンダース、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド
出演:セバスチャン・サルガド
2014年/フランス・ブラジル・イタリア

ブラジル出身の写真家セバスチャン・サルガドの仕事と生涯を追ったドキュメンタリー。監督はサルガドの写真に魅せられたヴェンダースと、父の仕事を理解したいと願うサルガドの息子である。

サルガドは、世界各地を旅して、過酷な労働や貧困、内戦、先住民族の生活、さらには神秘的な自然の姿を撮影し、『Sahel』『Other Americas』『Genesis』といった写真集を刊行している。映画の中には、それらの写真も数多く出てくるのだが、思わず引き込まれるような迫力を持つ作品がたくさんあった。

京都シネマ、110分。

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2015年07月27日

映画 「人生スイッチ」

監督・脚本:ダミアン・ジフロン
製作:ペドロ・アルモドバル、アグスティン・アルモドバル
出演:ダリオ・グランディネッティ、フリエタ・ジルベルベルグ、レオナルド・スバラーリャ、リカルド・ダリン、オスカル・マルティネス、エリカ・リバスほか

アルゼンチンとスペインの合作映画。

「おかえし」「おもてなし」「エンスト」「ヒーローになるために」「愚息」「HAPPY WEDDING」の6編のオムニバス。

何かをきっかけに感情のスイッチが入ってしまった人々の暴走ぶりを、面白おかしく、そして時に残酷に描き出している。とにかくノリが良くて、最後まで飽きさせない。

どれも脚本がよく出来ていると思う。

京都シネマ、122分。

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2015年06月28日

映画 「海街diary」

原作:吉田秋生
監督・脚本:是枝裕和
出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、他

人気コミックの実写映画化。

内容はほぼ原作通り。舞台となる町の風景や古い家の様子など、細かな点に至るまでよく描かれているのだが、原作があるだけに少し不自由な印象も受ける。

「誰も知らない」「そして父になる」と同じく、家族のあり方、家族とは何かという問題をじんわりと考えさせられた。

Tジョイ京都、126分。

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2015年06月10日

映画 「百日紅〜Miss HOKUSAI〜」

原作:杉浦日向子
監督:原恵一
声の出演:杏、松重豊、濱田岳、高良健吾、ほか

葛飾北斎の娘・お栄(葛飾応為)を主人公に、江戸の町やそこに生きる人々の姿を描いたアニメ。原作は読んでいないのだが、一つ一つ繰り広げられるエピソードが面白かった。

映画のお栄の顎のラインは、声を担当している杏によく似ている。
別に顔を似せる必要はないのだが、声は骨格に由来しているから、顔が似ていた方が声にもリアリティが生じるのかもしれないと思ったりする。

TOHO二条、90分。

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2015年05月23日

映画 「鳥の道を越えて」

監督:今井友樹。企画・制作・配給:工房ギャレット。

1979年生まれの監督が、「むかし、あの山の向こうに“鳥の道”があってな」という祖父の言葉をきっかけに、鳥猟の歴史を追う長編ドキュメンタリー。

鳥を捕まえるための「鳥屋(とや)」とは、どんな場所だったのか。まずは、地元の方々の話を聞くところから話は始まる。昭和22年に禁漁となった「カスミ網猟」の姿。

その後、かつての鳥屋跡を使って鳥の標識調査を行っている現場や、現在も行われている鴨猟の現場を訪ねたりもする。

そうした中から、岐阜県東濃地区では古くから貴重なタンパク源として鳥猟が行われてきたこと、遠く福井県まで鳥を求めて出稼ぎに行っていたことなど、伝統的な生活や文化の様子が明らかになっていくのだ。

先日読んだ小倉美惠子著『オオカミの護符』とも共通する部分があるなと思って見ていたのだが、エンドロールに小倉さんが代表を務める「ささらプロダクション」の名前が入っていた。

立誠シネマ。93分。

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2015年04月02日

映画 「KANO」

副題は「1931海の向こうの甲子園」。

監督:馬志翔
出演:永瀬正敏、大沢たかお、坂井真紀ほか

大日本帝国統治下の台湾の嘉義農林学校(嘉農)野球部の物語。近藤兵太郎監督の指導のもと、日本人、漢人、先住民族の混成チームが、1931年の全国中等学校優勝野球大会(甲子園)で準優勝するまでを描いている。

日本と台湾の関わりや歴史について考えさせられる内容であった。

180分、京都みなみ会館。

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2015年01月26日

映画 「小さいおうち」

監督:山田洋次
出演:松たか子、黒木華、片岡孝太郎、吉岡秀隆、妻夫木聡、倍賞千恵子ほか。
原作:中島京子

昨年公開時に見ようと思っていて見逃してしまった映画を、「字幕・副音声付き」の上映会で見た。視覚・聴覚に障害のある方々が大勢見に来られていた。

副音声は視覚障害の方のためのもので、「画面いっぱいの富士山、松竹映画」から始まって、画面に映っている風景や人物の動き、状況などを細かく説明していく。初めて体験したのだが、すごいものだと感心した。バリアフリー上映を行っている京都リップルという団体についても初めて知った。

映画は昭和十年代の東京や日本の様子が丁寧に描かれていて良かった。ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した黒木華の演技も魅力的。

ただ、最後の方はやや蛇足に感じられて、そこまで説明しなくてもという気がした。これは短歌的な見方が身体にしみついているからかもしれない。

ハートピア京都、136分。

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2014年11月07日

映画 「思春期ごっこ」

監督:倉本雷大
出演:未来穂香、青山美郷、川村ゆきえ 他

中学3年生の少女たちの繊細な心の揺れや、すれ違いを描いた青春映画。
教室、廊下、美術室、プールといった場所を舞台に、二度と戻ることのない夏が過ぎて行く。魚喃キリコのマンガ「blue」(映画にもなった)を思い出した。

主演の子(未来穂香)の演技に迫力がある。

立誠シネマ、90分。

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2014年10月15日

映画「南風」

監督:萩生田宏治
出演:黒川芽以、テレサ・チー、コウ・ガ、郭智博

日本と台湾の合作。言葉の通じない日本人と台湾人が、自転車で台湾をめぐるロードムービー。台北、九分(+人偏)、基隆、淡水、日月潭など、町や観光地の風景は美しいのだが、ドラマとしては今ひとつ。恋や夢の描き方がもの足りない。

一番印象に残ったのは、龍騰断橋というレンガ製のアーチ橋の遺構。
ここは、いつか訪れてみたい。

京都シネマ、93分。

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2014年09月14日

映画「クライマー」

副題は「パタゴニアの彼方へ」。

南米パタゴニアに聳え立つ氷の塔のような「セロト―レ」(3102m)。
この山にフリークライミングによる登頂を目指すデビッド・ラマの3度にわたる挑戦を描いたドキュメンタリーである。

断崖絶壁を登っていくシーンには圧倒的な迫力があるし、麓の村やベースキャンプでデビッド・ラマが見せる表情も愛嬌があって良い。フリークライミングの技術にも素晴らしいものがある。

けれども、山登りについて書かれた本などに比べて、それほど心には残らなかった。ヘリコプターを使っての撮影や、別ルートから登ったクルーによる至近距離からの撮影など、ある意味では舞台裏の様子も映されるので、それが感情移入を妨げてしまうのかもしれない。

MOVIX京都、103分。


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2014年08月03日

映画 「この空の花」

監督:大林宣彦
出演:松雪泰子、高島政宏、原田夏希、猪俣南ほか

副題は「長岡花火物語」。
2012年公開の映画だが、新作「野のなななのか」の上映に合わせて、元・立誠小学校の教室を使った立誠シネマで上映されている。

1945年の長岡空襲、2004年の中越地震を経験した長岡市を舞台に、その歴史と復興の姿を描いた作品。東日本大震災からの復興や平和を考えるメッセージが強く打ち出されており、好き嫌いが分かれるかもしれない。

「歴史的事実を革新的なドキュメンタリィ・タッチの劇映画として綴る」とチラシに書かれているように、現在と過去、高校生の演じる舞台劇の場面などが次々と切り替わり、重層的な奥行きを生み出している。大林監督健在といった感じ。

登場人物が急にカメラに向って喋り始めるところなど、かつて(もう20年以上前)見た『青春デンデケデケデケ』を思い出したりした。

立誠シネマ、160分。

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2014年07月13日

映画「祝の島」

監督:纐纈あや プロデューサー:本橋成一
タイトルは「ほうりのしま」

山口県熊毛郡上関町の祝島(いわいしま)で30年近くにわたって原子力発電所建設に反対し続けている島民たちを描いたドキュメンタリー映画。2010年公開。

海や山などの島の自然とそこに暮らす人々の生活が丁寧に描かれている。棚田での米作り、鯛の一本釣り、日用雑貨店での買い物、船のペンキの塗り直し、小学校の入学式、お墓参り、炬燵でテレビを見ながらの年越しなど。島の四季の移り変わりは美しく、人々の暮らしぶりはどこか懐かしさを感じさせる。

映画では、町議会でのやり取り、海上での抗議活動、島内をめぐるデモなど、原発建設反対の運動も随所に描かれているが、それは前面には出てこない。声高に主張が述べられることもない。けれども、島の日常を描くことを通じて、代々島に住み続けてきた人々の土地や祖先や自然に対する思い、原発に反対する根拠といったものが、じんわりと観る者の胸に伝わってくる。

「原発は何もかも悔しいねえ。人間どうしの争いごとが、いちばん悔しいかな。友達を引き裂いて、親戚を引き裂いた」という島民の言葉が重い。

すぐれたドキュメンタリーである。

立誠シネマ、105分。

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2014年06月26日

映画「ある精肉店のはなし」

監督:纐纈(はなぶさ)あや
プロデューサー:本橋成一

大阪府貝塚市で牛の飼育から屠畜、解体、小売までを一貫して行っている北出精肉店。家業を継いできた兄弟たちの仕事を通じて、生きものの命をいただくとはどういうことかを浮き彫りにしたドキュメンタリー。

今年1番の映画。

一頭の牛が店の横の牛舎から屠畜場へと連れて行かれ、そこで丁寧に捌かれて枝肉となり、さらに店内で切り分けられて店頭にならぶ。店の看板にある通り、まさに「生産直販」である。こうした形態の店はもう見かけることがないが、本来は一番理想的な形なのだろう。

また4世代に渡る家族が次々と集まってくる食卓の賑わいや、祭における地域の人々とのつながりも実に印象的だ。昔ながらの濃密な人間関係がうかがわれる。それはまた、いわれなき差別に苦しみ、闘ってきた人たちのたどり着いた現在でもある。

立誠シネマ、108分。

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2014年05月26日

映画 「5つ数えれば君の夢」

監督・脚本:山戸結希
出演:山邊未夢、新井ひとみ、庄司芽生、小西彩乃、中江友梨

5人組の音楽グループ「東京女子流」のメンバーが主演した作品。
と言っても、この映画を見るまで「東京女子流」のことは全く知らなかった。

女子高校の文化祭で行われるミスコンをめぐって、ストーリーが展開していく。
その中で、いくつもの友人・恋人・兄妹などの三角関係が見えてくるのがおもしろい。
教室や廊下、屋上、プールなどの何でもない場面も、どこか懐かしく感じられた。

立誠シネマ、85分。

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2014年02月28日

映画 「小さな町の小さな映画館」

プロデューサー・監督・撮影:森田惠子
構成・編集:四宮鉄男
音楽:遠藤春雄
語り:中村啓子

人口14000人あまりの町、北海道浦河町にある映画館「大黒座」。
創業から93年、4世代にわたって受け継がれてきた映画館の今を追ったドキュメンタリー。

町に映画館があるというのがいかに素敵なことか、あらためて感じさせられた。
映画館が人と人との間につながりをもたらし、町に暮らす人たちに多くの潤いをもたらすのだ。

大黒座ホームページ → http://www.daikokuza.com/

旧・立誠小学校特設シアター、105分。

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2014年01月29日

映画 「寫眞館」「陽なたのアオシグレ」

木屋町通にある元・立誠小学校の3階に特設シアターがある。
http://risseicinema.com/

人通りの多い繁華街からすぐの所にあるのに、建物の中はひっそりとして、黒ずんだ木の廊下や階段など、昭和の雰囲気が濃厚に漂っている。

短篇アニメの2本立て。

「寫眞館」は、監督・脚本・原画:なかむらたかし、17分。
明治、大正、昭和という時代とそこに生きた人の姿を、写真館を舞台に描いた作品。

「陽なたのアオシグレ」は、監督・脚本・作画:石田祐康、18分。
転校する少女を追いかけて、思いを伝える内気な男子小学生の話。

シアター横の教室では両作品の原画展も開かれていて、アニメの表現力の豊かさが印象に残った。

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2013年11月21日

映画 「清須会議」

原作・脚本・監督:三谷幸喜
出演:役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、鈴木京香、中谷美紀、剛力彩芽ほか

1582年の本能寺の変を受け、信長亡き後の織田家の後継者と領土の分配をめぐって、愛知県の清須(清洲)城で行われた会議を舞台にしたドラマ。歴史モノとしても、人間ドラマとしても、あるいは組織の世代交代の話としても、楽しめる内容になっている。

2時間18分という長さでありながら、最後まで少しも飽きることがない。俳優陣の演技力ももちろんだが、何と言っても脚本が良いのだろう。

それにしても、当時の血縁関係の複雑さや時代の移り変わりの早さには驚くばかり。映画の主要登場人物であった柴田勝家は翌1583年の賤ヶ岳の戦いに敗れて自害しているし、丹羽長秀は1585年に病死、池田恒興も1584年の小牧・長久手の戦いで討死している。

MOVIX京都、138分。

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2013年09月29日

映画「ソレイユのこどもたち」

監督・撮影・録音・編集:奥谷洋一郎

多摩川の河口付近で廃船に住む男の生活を追ったドキュメンタリー。大袈裟な演出は何もなく、淡々と男の日常が映されていく。しかし、その抑制の効いた撮り方は、おそらく監督の明確な方法論と意志に基づくものである。

男は犬を飼い、野菜を育て、コンロで魚を調理し、モーターボートの修理などでわずかな現金を得て暮らしている。現代社会の枠組みから外れ、都市の狭間に生きる男の姿を通じて、われわれ(と言っていいのか)現代社会や都市の姿までもが浮き彫りにされてくる。

映画の終り近くになって、ようやくタイトルの意味がわかる。「ソレイユ」(太陽)のこどもたち。それははたして希望を意味しているのかどうか。

京都みなみ会館、104分。

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2013年09月06日

映画「江ノ島プリズム」

監督:吉田康弘、出演:福士蒼汰、野村周平、本田翼。

江ノ島を舞台に、幼なじみの3人の高校生が織り成す恋と青春の物語。ストーリーはやや甘いのだが、江ノ電や湘南の町並みが登場して、懐かしさを覚える。

江ノ島は子どもの頃に遠足や旅行でよく行った場所だが、もう20年以上行っていない。

元・立誠小学校特設シアターにて。90分。

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2013年08月28日

映画「風立ちぬ」

原作・脚本・監督:宮崎駿。

(以下、映画の内容に触れています)

評価の難しい作品。

歴史モノとして見れば面白く、関東大震災(1923年)、昭和恐慌(1930年)、上海事変(1932年)、国際連盟脱退(1933年)など、大正末から昭和の初めにかけての時代の空気がよく描かれている。当時の風景や風俗、特に上流階級や知的エリートの暮らしぶりがよくわかる。

一方で、物語としては物足りなさを感じる。登場人物の感情の描き方に深みがなく、あまり心を動かされなかった。飛行機作りの話も、恋愛の話も、どちらも中途半端な印象を受けた。

劇中に「シベリア」という名前の、餡子を挟んだカステラのお菓子が出てくるが、いかにも戦前のネーミングだと思う。シベリア抑留のイメージが強い戦後であれば、こういう名前が付けられることはなかっただろう。

MOVIX京都、126分。

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2013年08月13日

映画「SHORT PEACE」

監督:森田修平、大友克洋、安藤裕章、カトキハジメ。

「九十九」「火要鎮」「GAMBO」「武器よさらば」の4つの短編アニメから成るオムニバス。1編あたり十数分という短さであるが、絵やグラフィックの美しさには眼を奪われる。

それぞれタイプの違う作品の競演であるが、「武器よさらば」が一番良かった。これは、大友克洋の原作をアニメ化したもの。

MOVIX京都、68分。

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2013年07月25日

映画「俺はまだ本気出してないだけ」

原作:青野春秋 監督・脚本:福田雄一
出演:堤真一、橋本愛、石橋蓮司、生瀬勝久、山田孝之、濱田岳ほか

会社を辞めてマンガ家を目指す主人公・大黒シズオ(42歳)と家族や友人たちの物語。コメディタッチで笑うシーンが多いのだが、実は仕事のことや家族のことなど、シリアスな内容も多く含んでいる。

主人公と同じ年齢ということもあって、笑いながらもいろいろと身につまされてしまった。

俳優陣の演技がいい。それぞれの持ち味を存分に発揮している。

105分。MOVIX京都。

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2013年06月24日

映画「ニッポンの、みせものやさん」

監督:奥谷洋一郎。90分。京都みなみ会館。
http://www.dokutani.com/

最盛期には全国で数百軒もあったという見世物小屋。その最後の一軒と言われる「大寅興行社」の暮らしや歴史を追ったドキュメンタリー。

祭から祭への移動、小屋掛け、客寄せの口上、太夫(芸人)の演技、小屋の解体撤収といった現場の様子から、家族や仲間たちの話、かつての見世物興行師の語る思い出話など、見世物商売の様々な面が映し出される。

大寅興業社の人たちは、見世物小屋がやがては滅びて行くという覚悟を持っている。けれども、そこに暗さはない。人生を振り返る口調にも湿っぽさはなく、サバサバとした受け答えが印象に残る。

最初は監督のナレーションが素朴過ぎてどうかなと思ったのだが、そこには大寅興行社と監督の10年にわたる交流が滲んでいたのだ。途中からそのことが伝わってきて、じんわりと暖かい気持ちになった。

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2013年05月31日

映画「カントリー・ガール」「カサブランカの探偵」

「カントリーガール」
監督:小林達夫、脚本:渡辺あや。
出演:服部知、久場雄太、藤村聖子、鎌田彩、松本錬太郎、藤村光太。
70分。2010年。

「カサブランカの探偵」
監督・脚本:小林達夫。
出演:太田莉菜、門脇麦、Chris McCombs。
30分。2013年。

小林達夫監督作品の2本立。「カントリーガール」は京都を舞台に、高校生たちと舞妓見習いの女の子を描いた青春映画。会話がとても自然体で、京都という町とそこに暮らす高校生の姿がいきいきと映し出されている。

「カサブランカの探偵」は別れた日本人女性を探しに京都へやって来た外国人の物語。宿で働く女の子や別れた女性とよく似た女性との出会いを通じて、海のない京都の閉塞感や、そこからの脱出願望が鮮やかに描かれている。

監督の小林達夫は1985年京都府生まれ。2007年に「少年と町」で京都国際学生映画祭グランプリを受賞している。上映後の舞台挨拶も聞いたのだが、今後が非常に楽しみな若手監督である。

元・立誠小学校特設シアターにて。

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2013年05月19日

映画「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」

出演:大泉洋、松田龍平、尾野真千子、ゴリ、渡部篤郎。
監督:橋本一。

札幌ススキノを舞台に探偵の「俺」が活躍するシリーズの2作目。原作は東直己のススキノ探偵シリーズ。

この映画の魅力は、何と言っても大泉洋。ふざけた場面もシリアスな場面も、笑いもアクションも、何でもOKという感じだ。松田龍平は前作に比べて少し影が薄いような。

尾野真千子という女優さんはどこかで見たことがあるような…と思ったら、『萌の朱雀』の女の子だった。ちょっとびっくり。NHKの連続テレビ小説「カーネーション」の主役もやっていたそうだから(見てない)、今では有名なのだろう。

MOVIX京都にて。119分。

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2013年04月30日

映画「ライジング・ドラゴン」

監督:ジャッキー・チェン、出演:ジャッキー・チェン、クォン・サンウ、ジャン・ランシンほか。

第二次アヘン戦争によって破壊された中国の円明園から持ち去られたという十二支の銅像を奪い返すために、トレジャーハンターである主人公が活躍するアクション映画。

様々な場所を舞台に、激しいアクションシーンが繰り広げられる。古典的なカンフーアクションもあって、ジャッキーの健在ぶりを楽しむことができる。

中学生の頃に、生まれ育った町田の映画館(「町映ローズ」とか「町映グリーン」という名前だった)で「スネーキーモンキー蛇拳」と「ドランクモンキー酔拳」の2本立てを見たのが最初のジャッキー体験。それ以来、ジャッキー・チェンの出る映画はよく見ている。

そんなジャッキー・チェンも、今年でもう59歳。本格的なアクション映画はこれが最後になるとのことである。映画の最後に流れ挨拶を聞いてしみじみとした気分になった。

MOVIX京都にて。124分。

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2013年03月01日

映画 「二郎は鮨の夢を見る」

制作・監督・撮影:デヴィッド・ゲルブ。82分。
銀座の鮨屋「すきやばし次郎」の店主小野二郎を追ったドキュメンタリー。

85歳になっても現役で鮨を握り続ける小野の姿からは、日々同じことを繰り返すことの大切さや職人としての誇りがよく伝わってくる。毎日同じ電車の、それも同じ場所に乗って・・・といったところは、バッターボックスに入るイチローのようでもある。

小野の長男は同じ銀座の店で、次男は六本木の店を任されて働いている。偉大な父を持ち、父と比較される宿命を負った2人の息子たちの苦労も、映像からひしひしと感じられた。

京都みなみ会館にて。

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2013年02月07日

映画 「渾身」

監督・脚本:錦織良成、主演:伊藤歩、青柳翔、原作:川上健一(集英社文庫)。

隠岐で開催される古典相撲と、そこに出場する人々の家族やふるさとに対する思いを描いた作品。

神社の境内に設けられた土俵で夜通し行われる相撲のシーンが何よりも良かった。土俵に上がる力士に向って応援する人たちが塩を投げつけるのだが、それが力士の背中や顔にびしびしと当る音がして迫力がある。

それに比べて家族や恋のドラマの方はやや低調。見ていて少し恥ずかしくなってしまう感じ。言いたくて言えないことがある時に、指先をもじもじさせるといった演出は、ちょっと古過ぎるのではないだろうか。

それでも、隠岐の自然や古典相撲の魅力、俳優さんたちの熱演によって、全体としては楽しい映画になっている。

監督の錦織は島根県出身で、「白い船」「うん、何?」「RAILWAYS」という島根3部作を撮った人。こうした地域密着の姿勢は、これからますます大切になってくるように思う。

MOVIX京都にて。134分。

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2012年12月20日

映画「演劇1」「演劇2」

監督・制作・撮影・編集:想田和弘
出演:平田オリザ、青年団、こまばアゴラ劇場の人々

想田監督の「観察映画」の第3弾、第4弾。観察映画という自称は、ナレーションやテロップ・音楽などを用いないドキュメンタリー映画ということらしい。

カメラは平田オリザに密着して、稽古、公演、打ち合わせ、面接、移動、ワークショップ、講演など様々な場面を映し出す。そこから見えてくるのは、平田の演劇論であり、演出方法であり、あらゆる手段を使って演劇を社会に広めようとする強い意志である。

両作ともアゴラ劇場がある駒場の商店街の風景がしばしば登場する。ここは中学・高校・大学と10年近く通った場所なので懐かしい。「演劇2」の鳥取のワークショップの場面には、荻原伸さんが出ていた。

「演劇1」が2時間52分、「演劇2」が2時間50分という長さなのだが、まったく退屈しない。それは内容の面白さ以上に、想田監督の編集の冴えによるのだろう。久しぶりにスゴイものを見た。

観察映画の第1弾「選挙」、第2弾「精神」、番外編の「Peace」も、ぜひ見たいと思う。

京都シネマにて。

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2012年11月28日

映画「カミハテ商店」

監督:山本起也 出演:高橋惠子、寺島進、あがた森魚ほか

京都造形芸術大学の学生とプロが共同で毎年1本の劇場公開作品を制作する「北白川派」の第3作。山陰の路線バスの終点にある小さな港町、そこにある古ぼけた商店が舞台となっている。

この映画を見ようと思ったきっかけは、隠岐の海士(あま)町でロケが行われたという話を聞いたこと。海士町(隠岐の中ノ島)は一昨年の夏に旅行で訪れたことがあり、親しみを感じているのだ。

あまり期待せずに見に行ったのだが、そんな予想を裏切るくらい良い映画だった。
ワンシーン、ワンシーンが丁寧に撮られているという感じ。
途中で京都の知っている場所(創栄図書印刷の前の通り)が出てきたのでびっくりした。

「北白川派」の次回作は林海象監督、永瀬正敏主演で進行中らしい。
今から公開が楽しみである。

京都シネマ。104分。

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2012年11月06日

映画「あなたへ」


監督:降旗康男、出演:高倉健、田中裕子、佐藤浩市、草なぎ剛、綾瀬はるか、ビートたけし他

高倉健の6年ぶりの主演映画。81歳という年齢を考えるとすごいことだと思う。
先日87歳で亡くなった大滝秀治も出演している。

富山、飛騨高山、大阪、兵庫県の竹田城址、下関、門司、平戸といった町の風景が美しい。
物語の本筋とは関係ない部分で、何度か涙が出そうになった。

劇中で歌われる宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」も印象に残る。

T・ジョイ京都、111分。

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2012年09月13日

映画「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」


監督:山田洋次、主演:渥美清、太地喜和子、宇野重吉。109分。

現在、京都の南座で「監督生活50周年 山田洋次の軌跡 〜フィルムよ、さらば〜」が開催されている(8月18日〜9月23日、10月6日〜10月24日)。

山田洋次監督の全80作品が35ミリフィルムで上映される(1日2本ずつ)ほか、ミニシアターで「京都から見た日本映画の歴史」と「男はつらいよ」(ハイライト)の上映、「くるまや」のセットの復元、パネル展示など盛りだくさんの内容である。しかも、「ワンデイ・フリーチケット」(1700円)を購入すると、これらをすべて見ることができる。

「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」はシリーズ17作目。「男はつらいよ」は大好きで、ほとんど全部見ている。でも、スクリーンで見るのはやはり格別だ。舞台となった兵庫県龍野市(現たつの市)の風景が美しい。一度訪れてみたいと思う。

映画の製作と上映のデジタル化が進み、35ミリフィルムを使った劇場での上映は今回が最後になるかもしれないとのこと。以前、映画館で働いていて、フィルムをつないだり、映写したりしていた頃のことを懐かしく思い出す。

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2012年08月27日

映画「アーティスト」


京都映画センターの上映会があり、四条烏丸の「シルクホール」で観る。
監督:ミシェル・アザナヴィシウス監督、主演:ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ。フランス映画。モノクロ。100分。

舞台は1927年から1932年までのハリウッド。サイレント映画からトーキーへと時代が変化していく中で、没落していく男優と、反対に人気を獲得していく女優との物語。

ストーリー自体はよくある話なのだが、俳優の演技や映画の手法が素晴らしい。実によく出来ている。サイレント映画仕立てになっていて、ほとんど台詞はないのだが、それがかえって想像力をかき立てて楽しい。犬の演技も絶品。

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