2015年11月21日

十一月二十日

昨日の読売新聞朝刊の長谷川櫂の詩歌コラム「四季」に、小池光の歌が紹介されていた。

一日の過ぎゆくはやさ凝視して妻と二人あり十一月二十日

解説は以下の通り。

ふつうのことをふつうに詠む。短歌でも俳句でも、これほど難しいことはない。題材にもたれず表現に凝らず、それでいて深い静かさをたたえていること。この歌もその一首。時の激流の真っただ中の静かさ。歌集『思川の岸辺』から。

これで解説は十分なのか、というのが正直な気持ち。
この歌は本当に「ふつうのことをふつうに」詠んだだけの歌なのだろうか。

歌集を見ればわかることだが、この歌は『思川の岸辺』の巻頭歌である。作者にとってそれなりの思い入れのある一首に違いない。そして、その歌集は

妻の死は、大きな大きな衝撃となった。わたしの人生は、ここに歴然たる区切りを迎え、以後の生活は一変した。区切りを区切りとして受け止め、さらに新たに前に進まねばという気持から、その死から五年を迎えるいま、本集を編むことにした。

という一冊なのだ。巻頭に妻の歌があるのが偶然ではない。

掲出の一首の初出は「短歌現代」2010年1月号。なので、この「十一月二十日」は、2009年の11月20日であろう。あとがきに「二〇一〇年の十月に、癌で妻を亡くした」とあるので、結果的に妻にとっては生前最後となった「十一月二十日」なのである。

もちろん、そうした諸々のことは、この一首だけからはわからない。でも、「ふつうのことをふつうに」詠んだだけの歌でないことは確かだと思う。

posted by 松村正直 at 08:36| Comment(2) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月17日

永田和宏著『現代秀歌』を読む会(最終回)

1年間続けてきた「永田和宏著『現代秀歌』を読む会」も、いよいよ最終回となりました。会の内容は、参加者が順番に声を出して読み、全員で感想や意見を語り合うというものです。

事前の申し込みの必要はありません。初めての方でも、「塔」会員以外の方でも、誰でも参加できます。どうぞお気軽にご参加下さい。

日時 11月24日(火)1時〜4時 「第十章 病と死」

場所 塔短歌会事務所(地下鉄丸太町駅から徒歩7分)
      〒604-0973 京都市中京区柳馬場通竹屋町下る五丁目228
                「碇ビル」2階西側
参加費 500円

お待ちしております。

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2015年11月13日

真中朋久歌集『火光』をとことん読む会

真中朋久さんの第5歌集『火光』(短歌研究社)を、徹底的に読みます。「ちょっとわかりにくい」「読みにくさがある」「なかなかうまく入っていけない歌集」(「短歌研究」11月号の作品季評より)といった声も聞かれる一冊について、参加者全員で好きな点や疑問点を出し合って、とことん理解を深めたいと思います。ざっくばらんに、とことんまで語り合いましょう!!

日 時 2015年12月23日(水、祝)13:00〜17:00
場 所 塔短歌会事務所
    (京都市中京区柳馬場通竹屋町下る五丁目228「碇ビル」2階西側)
参加費 500円
申込み 歌集の中から、「好きな歌1首」と「議論したい歌1首」を引いて
       (ページ数も)、松村正直までご連絡下さい。
    〒612-0847 京都市伏見区深草大亀谷大山町20-3-202
    TEL/FAX:075-643-2109 メール:masanao-m@m7.dion.ne.jp

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2015年11月10日

現代歌人集会秋季大会のお知らせ

12月6日(日)に京都で、現代歌人集会の秋季大会が行われます。

現代歌人集会は西日本を中心とする歌人の団体で、年に2回、春と秋(と言っても6月、12月頃)に大会を開催するほか、会報の発行などを行っています。

来月の大会は、安田純生さんの基調講演、松平盟子さんの講演「大逆事件と明星歌人〜思想と言論をめぐる衝撃〜」、第41回現代歌人集会賞授与式(土岐友浩歌集『Bootleg』)といった内容です。

私も総合司会を務めます。
どなたでも参加できますので、皆さんどうぞお越しください。

詳しくは下のチラシをどうぞ。(クリックすると大きくなります)

   kajin-shukai 2015autumn1.jpg

懇親会もあります。

   kajin-shukai 2015autumn2.jpg

posted by 松村正直 at 15:57| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月08日

落合けい子歌集『赫き花』批評会

13:00から姫路駅前の「じばさんびる」で、落合けい子さんの歌集『赫き花』の批評会が行われた。参加者70名以上。

前半はパネルディスカッション。パネラーは、大森静佳、香川ヒサ、栗木京子、松村正直(司会)。後半は会場発言、花束贈呈、作者挨拶で17:00終了。その後、同じ建物で懇親会という流れ。

楽しい一日だった。

20151108113943.jpg

姫路駅前から撮った姫路城。
お城へ行くのはまたの機会に。

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2015年11月05日

カルチャーセンター

大阪、芦屋、京都でカルチャー講座を担当しています。
興味のある方は、どうぞご参加下さい。

◎毎日文化センター梅田教室 06−6346−8700
 「短歌実作」 毎月第2土曜日
  A組 10:30〜12:30
  B組 13:00〜15:00
   *奇数月を松村が担当しています。

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「はじめてよむ短歌」 
  毎月第1金曜日 10:30〜12:30

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「短歌実作」 毎月第3金曜日
   A組 11:00〜13:00
   B組 13:30〜15:30
   *偶数月を松村が担当しています。

◎JEUGIAカルチャーセンター千里セルシ― 06−6835−7400
 「はじめての短歌」
  毎月第3月曜日 13:00〜15:00

◎JEUGIAカルチャーセンターKYOTO 075−254−2835
 「はじめての短歌」
  毎月第3水曜日 10:00〜12:00

◎JEUGIAカルチャーセンターMOMOテラス 075−623−5371
 「はじめての短歌」
  毎月第1火曜日 10:30〜12:30

◎醍醐カルチャーセンター 075−573−5911
 「初めてでも大丈夫 短歌教室」
  毎月第2月曜日 13:00〜15:00

posted by 松村正直 at 07:49| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月29日

現代歌人集会秋季大会

12月6日(日)に京都で、現代歌人集会秋季大会が行われます。

安田純生さんの基調講演、松平盟子さんの講演「大逆事件と明星歌人〜思想と言論をめぐる衝撃〜」、第41回現代歌人集会賞授与式(土岐友浩歌集『Bootleg』)といった内容です。

どなたでも参加できますので、皆さんぜひどうぞ。
詳しくは下のチラシをご覧ください。(クリックすると大きくなります)

   kajin-shukai 2015autumn1.jpg

懇親会もあります。

   kajin-shukai 2015autumn2.jpg

posted by 松村正直 at 08:38| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月27日

行ってみたいところ

20代の頃に、岡山、金沢、函館、福島、大分と移り住んだので、生まれ育った東京や現在住む京都を含めて、国内はかなりあちこち出掛けたことがある。それでも、まだ行ったことがない場所はたくさんあって、思い付くままに挙げてみよう。

根室(北海道)、角館(秋田)、館山(千葉)、八丈島(東京)、中津川(岐阜)、伊良湖岬(愛知)、伊勢神宮(三重)、新宮(和歌山)、太地(和歌山)、篠山(兵庫)、対馬(長崎)、五島列島(長崎)、柳川(福岡)、大牟田(福岡)、水俣(熊本)、種子島(鹿児島)、石垣島(沖縄)

う〜ん、まずは近いところからかな。

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2015年10月21日

公開講座「短歌の世界にようこそ」

10月30日に公開講座「短歌の世界にようこそ」を行います。
初心者の方向けに、短歌の楽しさや奥深さを伝える内容です。

「ちょっと興味があるのだけど」という方、「短歌を始めてみようかな」という方、「一人で作っているのだけれど」という方、「短歌がもっと上手になりたい」という方、皆さんどうぞご参加下さい。

日時 10月30日(金)11:00〜12:30
場所 朝日カルチャーセンター芦屋教室
     (JR芦屋駅北口すぐのラポルテ本館4階)

詳細は→https://www.asahiculture.jp/ashiya/course/bb8d0e8b-c2dc-b1e8-4b59-55d6d9e7b778


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本を買うたびに思うこと

いつの頃からだろうか。書店で何冊か本を買うとポリ袋に入れてくれるようになった。

 P1040917.JPG

ポリ袋に本を入れたあと、店員さんは必ず持ち手の穴の下をテープで留める。
それも外しやすいように、わざわざ片側を折り畳んで貼っている。
それなら最初から留めなければいいのに、なぜここを留めるのか。

袋に入れた商品が落ちないようにといった親切ではなく、未清算の品を入れないようにということだろう。わかりやすく言えば万引き防止である。

以前、書店で働いていたこともあるので、書店にとって万引き被害がどれだけ深刻なことかは知っているつもりだ。でも、商品を買った客に対して、そういう扱いはないだろうと、いつも疑問に思う。

posted by 松村正直 at 06:23| Comment(2) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月19日

校正の楽しみ

昨日、「塔」11月号の校正をしていて、

あまりうまさに文書くことぞ忘れつる心あるごとな思ひ吾師
                 正岡子規

という歌が問題になった。永田和宏さんが全国大会の講演で引いた歌である。

これは子規が天田愚庵から柿をもらった礼状を出し忘れていたことを詫びた歌で、「な思ひ吾師」は「思わないで下さい先生」といった意味なのだが、「な・・・そ」という禁止の形になっていない。引用が間違っているのではないか、という話になったのだ。

結論を言えば、この形で正しかった。
「な・・・そ」以外に、副詞の「な」だけで禁止を意味する用法があるのだった。

さらなる発見がもう一つ。この歌はおそらく

他辞(ひとごと)を繁(しげ)み言痛(こちた)み逢はざりき心あるごとな思ひわが背子(せこ)    高田女王(万葉集巻四―537)


を踏まえていることに気がついた。

「人のうわさが多くてわずらわしいのでお会いすることを避けていました。恋をあきらめるように考えたためと思って下さるな、あなた」(久松潜一『万葉秀歌』)という内容であるが、下句が子規の歌にそっくりである。

子規はこの歌を踏まえて、「あまりのうまさに手紙を書くのを忘れてしまいました。他心があるように思わないで下さい先生」と詠んだわけである。

講演においては日常的な手紙のやり取りの歌として取り上げられた一首であるが、そんな中にも万葉歌の本歌取りが入っているあたりに、当時の人たちの教養の深さを感じたのであった。

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2015年10月18日

永田和宏著『現代秀歌』を読む会

永田和宏著『現代秀歌』を読む会も、いよいよ残り2回となりました。会の内容は、参加者が順番に声を出して読み、全員で感想や意見を語り合うというものです。

事前の申し込みの必要はありません。1回だけの参加でも大丈夫です。「塔」会員以外の方も参加できますので、どうぞお気軽にご参加下さい。今後の日程は下記の通りです。

日時 10月27日(火)1時〜4時 「第九章 孤の思い」
    11月24日(火)1時〜4時 「第十章 病と死」

場所 塔短歌会事務所(地下鉄丸太町駅から徒歩7分)
      〒604-0973 京都市中京区柳馬場通竹屋町下る五丁目228
                「碇ビル」2階西側
参加費 一回500円


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2015年09月29日

あなたを想う恋のうた

現在、「第18回万葉の里、あなたを想う恋のうた」の作品を募集中です。
出詠料は無料で、インターネットでも応募できます。

http://www.manyounosato.com/

締切 10月31日(土)当日消印有効
審査員 松平盟子、香川ヒサ、紺野万里、松村正直、加賀要子、阪井奈里子
 最優秀賞【1首】10万円、優秀賞【3首】3万円、秀逸【10首】1万円、
  佳作【15首】5千円、入選【30首】図書カード千円

たくさんのご応募をお待ちしております。

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2015年09月26日

公開講座「短歌の世界にようこそ」

10月30日に公開講座「短歌の世界にようこそ」を行います。
初心者の方向けに、短歌の楽しさや奥深さを伝える内容です。

「ちょっと興味があるのだけど」という方、「短歌を始めてみようかな」という方、「一人で作っているのだけれど」という方、「短歌がもっと上手になりたい」という方、皆さんどうぞご参加下さい。

日時 10月30日(金)11:00〜12:30
場所 朝日カルチャーセンター芦屋教室
     (JR芦屋駅北口すぐのラポルテ本館4階)

詳細は→https://www.asahiculture.jp/ashiya/course/bb8d0e8b-c2dc-b1e8-4b59-55d6d9e7b778

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2015年09月19日

暖房車

河野さんの歌集を読んでいて、小さな発見をした。

  一月十五日 晴れ 「塔」睦月歌会 暖房車に不意に泣きゐる私かな
  他人ばかりの車輛に緩(ゆる)みて
評者らは初句をつきくる甘いなりなるほど暖房車は即(つ)きすぎだ
                    『日付のある歌』

2000年1月の歌会に河野さんが出した歌について、「初句が甘い」という批評があったのだろう。このやり取りはかすかに覚えている気がする。

で、この歌がその後どうなったか。

最終ひかりに不意に泣きゐる私かな他人ばかりの車輛に緩(ゆる)みて
                    『季の栞』

なるほど、初句が「暖房車」から「最終ひかり」に改作されたわけだ。
歌会の批評を受けて推敲した跡が、こんなふうに歌集に残されていたとは。

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2015年09月14日

下村宏のこと

映画「日本のいちばん長い日」には、終戦時に情報局総裁であった下村宏も登場する。彼は政治家であるとともに、海南という号を持つ「心の花」の歌人でもあった。

私は今までに2度、この下村海南について文章を書いたことがある。

1度目は、『高安国世の手紙』を書いた時。高安の甲南高校時代の親友下村正夫がこの海南の息子であったのだ。高安の母やす子も歌人だったので、その紹介もあり、高安は兵庫県の苦楽園にあった海南の邸宅を何度も訪れている。
http://matsutanka.seesaa.net/article/387139189.html

2度目は「樺太を訪れた歌人たち」の連載をした時。海南は昭和16年に講演のために樺太を訪れ、狭心症の発作で倒れている。一時は死を覚悟するほどの容態であった海南がもしこの時に亡くなっていたら、終戦をめぐる歴史も変っていたかもしれない。
http://www.ac.auone-net.jp/~masanao/karafuto-21.pdf
http://www.ac.auone-net.jp/~masanao/karafuto-22.pdf

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2015年09月11日

猟師と歌人

『けもの道の歩き方』を読んでいると、猟師と歌人にはけっこう共通点(?)があるなと思う。

札幌のフォーラムでは、若手猟師によるパネルディスカッションも行われた。パネラーの一人は二十代の大学院生だったが、あとの二人は偶然にも僕と同い年だった。事前の打ち合わせで、「四十歳手前で若手って言ってもらえるのは、狩猟の世界ぐらいやね」と苦笑しながら話していた。

いえいえ、短歌の世界もそうですよ。

「猟師」なんて名乗っていると、狩猟だけで収入を得ているとよく誤解される。「そうではない」と言うと、「じゃあ趣味なんですね」となる。僕は「それも違う」と答える。

このやり取りも、歌人がよく経験するものだ。

職業に関する話をしていると、よく「食べていけるか」というのが問題になるが、この「食べていける」というのがけっこう幅のある言葉である。100万円で食べていけるという人もいれば、1000万円あっても足りないという人もいるだろう。

だから、もちろん「食べていけるか」というのは大事なことなのだけれど、それが全てではない。生活の仕方や価値観、人生観、さらには住む場所や他人との関わりなど、様々な要素を含めて考えるべきことなのだと思う。

ちなみに、千松さんは

二〇一四年度の猟期はイノシシ六頭、シカ十頭の猟果で、一月下旬には猟を終えた。家族や友人で分けあって食べても十分すぎる量で、一年間肉には困らない。

ということで、狭義の意味での「食べていく」ことには困っていないらしい。

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2015年08月28日

歌人の働く場所

塚本邦雄著『ことば遊び悦覧記』(1980年、河出書房新社)をぱらぱらと読む。
「いろは歌」「回文」「折句」「形象詩」など、古今東西の様々な言葉遊びの詩歌を取り上げて論じた本である。

跋文にこんな一節がある。

和田信二郎著『巧智文学』を、河出書房新社の日賀志康彦氏から頂いたのは、思へばもう一昔近くも前の話であつた。これをテキストとして、私の言語遊戯試論など草しては如何といふ注文もついてゐた。仄聞するところでは、故小野茂樹氏の蔵書の一冊であつたこの名著を、汚さず敷衍するのは容易ならぬ仕事とも思はれ、なほ数年躊躇しつつデータを蒐めてゐた。

ここに出てくる「日賀志康彦」とは高野公彦のこと。つまり、1970年に亡くなった小野茂樹の蔵書の一冊を、高野が塚本に渡して、本の執筆を勧めたというわけである。高野さんの編集者としての仕事ぶりが垣間見える内容だ。

wikipediaには、河出書房新社の「三代目社長の河出朋久は歌人でもあり、歌集『白葉集』1-3(短歌研究社、2004-06)がある。佐佐木幸綱、高野公彦、小野茂樹など学生歌人を社員登用していたこともある」と記されている。

歌人を多く雇用していたということでは、戦前の帝国水難救済会もよく知られている。石榑千亦、古泉千樫、新井洸らがここで働き、それぞれ仕事に関する歌も残している。

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2015年08月21日

「塔」全国大会

塔短歌会の全国大会のため、明日から1泊2日で鹿児島へ行く。
全国大会は1999年から参加しているので、今回で17回目。
最初に参加した時は、まだ28歳だったわけだ。

 1999年 京都(45周年)
 2000年 鳥羽(三重)
 2001年 宮崎
 2002年 広島
 2003年 東京
 2004年 京都(50周年)
 2005年 松島(宮城)
 2006年 名古屋
 2007年 和歌山
 2008年 東京
 2009年 京都(55周年)
 2010年 松山(愛媛)
 2011年 長野
 2012年 大阪
 2013年 土浦(茨城)
 2014年 京都(60周年)
 2015年 鹿児島

こうして見ると、随分と日本のあちこちへ出かけたものだ。
今年はどんな大会になるだろう。

桜島がおとなしくしていてくれますように!

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2015年08月15日

永田和宏著『現代秀歌』を読む会

今年1月から毎回1章ずつ、永田和宏著『現代秀歌』(岩波新書)を読み進めています。会の内容は、参加者が順番に声を出して読み、全員で感想や意見を語り合うというものです。

事前の申し込みの必要はありません。1回だけの参加でも大丈夫です。「塔」会員以外の方も参加できますので、どうぞお気軽にご参加下さい。今後の日程は下記の通りです。(9月はお休みです)

日時 毎月第4火曜日 午後1時〜4時

  8月25日(火)第八章 四季・自然
 10月27日(火)第九章 孤の思い
 11月24日(火)第十章 病と死

場所 塔短歌会事務所(地下鉄丸太町駅から徒歩7分)
      〒604-0973 京都市中京区柳馬場通竹屋町下る五丁目228
                「碇ビル」2階西側
参加費 一回500円

posted by 松村正直 at 23:10| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月11日

塔全国大会(鹿児島)の一般公開

塔の全国大会初日のシンポジウムは一般公開となっております。
皆さん、ぜひご来場ください。

日時 8月22日(土)13:00〜17:00(12:00開場)
場所 城山観光ホテル
料金 一般2000円、学生1000円

プログラム
13:00 主宰挨拶 吉川宏志
13:10 講演「作歌のヒント−世界をまるごと感じていたい」 永田和宏
14:00 鼎談「歌が誕生するとき」 吉川宏志・花山多佳子・栗木京子
15:30 休憩
15:50 歌合 司会:西之原一貴 判者:池本一郎、落合けい子、なみの亜子
       白組:江戸雪、大木はち、篠原廣己、吉岡昌俊、吉田淳美
       紅組:永田淳、阿波野巧也、大倉秀己、樺島策子、高野岬
16:50 閉会挨拶 真中朋久
17:00 終了

posted by 松村正直 at 10:03| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月04日

帰宅

先ほど無事にサハリンから帰ってきました。
天気にも恵まれて、行きたいところに行き、見たいものをほぼすべて
見てきました。


posted by 松村正直 at 19:42| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月29日

出発

サハリンへ行ってきます。
帰りは8月4日の予定です。

posted by 松村正直 at 12:33| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月25日

連絡

7月29日(水)〜8月4日(火)の間、家を空けます。
その間はメールも見られませんので、ご了承ください。
posted by 松村正直 at 05:00| Comment(1) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月21日

永田和宏著『現代秀歌』を読む会

今年1月から毎回1章ずつ、永田和宏著『現代秀歌』(岩波新書)を読み進めています。会の内容は、参加者が順番に声を出して読み、全員で感想や意見を語り合うというものです。

事前の申し込みの必要はありません。1回だけの参加でも大丈夫です。「塔」会員以外の方も参加できますので、どうぞお気軽にご参加下さい。今後の日程は下記の通りです。

日時 毎月第4火曜日 午後1時〜4時

  7月28日(火)第七章 旅
  8月25日(火)第八章 四季・自然
 10月27日(火)第九章 孤の思い
 11月24日(火)第十章 病と死

場所 塔短歌会事務所(地下鉄丸太町駅から徒歩7分)
      〒604-0973 京都市中京区柳馬場通竹屋町下る五丁目228
                「碇ビル」2階西側
参加費 一回500円

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2015年07月11日

公開講座「出口王仁三郎の短歌」

現代歌人協会の公開講座(第4回)に出演します。
テーマは「出口王仁三郎の短歌」。

一昨年『王仁三郎歌集』を編集・刊行された笹公人さんと、出口王仁三郎の歌について語ります。ちょっと変わったテーマですが、どうぞお気軽にご参加下さい。

日時 2015年7月15日(水)午後6時〜8時
場所 学士会館 (「神保町」駅下車徒歩1分)

 (司会)渡 英子、(メインパネリスト)笹 公人、松村正直

聴講料 1500円(当日受付あり)

詳しくは →現代歌人協会のHP
      http://kajinkyokai.cafe.coocan.jp/profile.html

posted by 松村正直 at 22:47| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月06日

東洋書店の営業停止

出版社の東洋書店が営業を停止したとのニュースが流れている。
http://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20150630_02.html

東洋書店の刊行している「ユーラシア・ブックレット」は、他ではあまり見られないロシア(旧ソ連)関係の内容を扱っていて、随分とお世話になってきた。

『宮沢賢治とサハリン』
http://matsutanka.seesaa.net/article/387138290.html
『ニコライ堂小史』
http://matsutanka.seesaa.net/article/387138884.html
『南極に立った樺太アイヌ』
http://matsutanka.seesaa.net/article/387139096.html
『千島はだれのものか』
http://matsutanka.seesaa.net/article/418963168.html
『知られざる日露国境を歩く』
http://matsutanka.seesaa.net/article/420374449.html

何とも残念なニュースである。

posted by 松村正直 at 19:48| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月03日

「あなたを想う恋のうた」募集中

「第18回万葉の里・あなたを想う恋のうた」の審査員を務めることになりました。
たくさんのご応募、お待ちしております。
http://www.manyounosato.com/

■応募資格 高校生以上
■募集期間 平成27年7月1日(水)〜10月31日(土)当日消印有効
■発表   平成28年2月(入賞者への連絡をもって発表とします)
■審査員  松平盟子、香川ヒサ、紺野万里、松村正直、加賀要子、阪井奈里子

■賞 最優秀賞【1首】10万円、優秀賞【3首】3万円、秀逸【10首】1万円、佳作【15首】5千円、入選【30首】図書カード千円
■学校賞(高校対象) 最優秀学校賞【1校】図書カード3万円、優秀学校賞【1校】図書カード1万円、学校奨励賞【3校】図書カード5千円

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2015年06月30日

掲載情報

短歌誌の7月号、その他に掲載されたものです。
どうぞ、お読みください。

・「舟のゆくえ」7首(「短歌往来」7月号)
・短歌月評「心理詠の魅力」(「毎日新聞」6月22日朝刊)
・歌壇時評「口語短歌の課題」(「現代短歌新聞」7月号)
・短歌の時評を考える「塔」(「短歌研究」7月号)
・『きなげつの魚』評「深い祈りの書」(角川「短歌」7月号)

posted by 松村正直 at 22:31| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月22日

現代歌人集会春季大会 in 長崎

7月20日(祝)に長崎で、現代歌人集会春季大会を開催します。
九州各県の皆さんはじめ、お近くの方はぜひご参加下さい。

日時 2015年7月20日(祝)午後1時〜5時
場所 長崎新聞文化ホール

大会テーマ 竹山広―戦後七十年

総合司会 松村 正直
開会の辞 上川原 緑(長崎歌人会会長)

基調講演 大辻 隆弘

講演  大口 玲子

パネルディスカッション
  馬場 昭徳・前田 康子・島田 幸典・真中 朋久


閉会の辞  林 和清

参加費 2000円

  kajin-shukai-2015-spring.jpg

チラシはクリックすると大きくなります。

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2015年06月13日

天田愚庵の柿

『子規、最後の八年』を読んでいて気になった箇所が一つ。

明治三十年十月十日、旧知の京都の禅僧天田愚庵(あまたぐあん)が人を介して、桃山に結んだ庵の庭になった大きな柿を十五個ばかり届けてきた。釣鐘という名のその大きな柿を子規は大いに喜んだ。

天田愚庵が伏見桃山に移り住んだのは明治33年のこと。だから、この時の柿は「桃山に結んだ庵の庭」のものではない。以前の記事「天田愚庵(その1)」(2011年4月10日)に書いたように、京都清水寺近くの産寧坂に住んでいた時のものである。

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2015年06月12日

永田和宏著『現代秀歌』を読む会

今年1月から毎回1章ずつ、永田和宏著『現代秀歌』(岩波新書)を読み進めています。会の内容は、参加者が順番に声を出して読み、全員で感想や意見を語り合うというものです。

事前の申し込みの必要はありません。1回だけの参加でも大丈夫です。「塔」会員以外の方も参加できますので、どうぞお気軽にご参加下さい。今後の日程は下記の通りです。

日時 毎月第4火曜日 午後1時〜4時

  6月23日(火)第六章 社会・文化
  7月28日(火)第七章 旅
  8月25日(火)第八章 四季・自然
 10月27日(火)第九章 孤の思い
 11月24日(火)第十章 病と死

場所 塔短歌会事務所(地下鉄丸太町駅から徒歩7分)
      〒604-0973 京都市中京区柳馬場通竹屋町下る五丁目228
                「碇ビル」2階西側
参加費 一回500円

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2015年06月02日

言われないと気づかないこと

先日の「まいまい京都」のツアーで、ガイドさんの話を聞いてハッとしたことがある。それは「空路の無かった戦前は、シベリア鉄道に乗るのがヨーロッパへの最速ルートだった」という話。

林芙美子や与謝野晶子がシベリア鉄道経由でヨーロッパに渡ったことは知っていたが、何となく「随分時間をかけて行ったものだな……」と思っていたのだ。

実際はそうではなかったのだ。当時はそれが最速だったのである。こういうことは言われてみれば当り前の話なのだが、言われないとなかなか気づかない。

posted by 松村正直 at 20:26| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月30日

「塔」全国大会の一般公開

8月22日(土)、「塔」全国大会(鹿児島)の初日のプログラムは一般公開と
なっております。どなたでもご参加にになれますので、ぜひお越し下さい。

日時 2015年8月22日(土)13:00〜17:00(12:00開場)
場所 城山観光ホテル(鹿児島市)

プログラム
   開会挨拶 吉川宏志
   講演 永田和宏「作歌のヒント―世界を丸ごと感じていたい」
   鼎談 吉川宏志×花山多佳子×栗木京子「歌が誕生するとき」
   歌合 (紅)江戸雪チーム×(白)永田淳チーム
         判者:池本一郎ほか、司会:西之原一貴
   閉会挨拶 真中朋久

会費 一般2000円/学生1000円
受付 当日受付あり

 tou-kagoshima 2015.jpg

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2015年05月28日

公開講座「出口王仁三郎の短歌」

現代歌人協会の公開講座(第4回)に出演します。
テーマは「出口王仁三郎の短歌」。

一昨年『王仁三郎歌集』を編集・刊行された笹公人さんと、出口王仁三郎の歌について語ります。ちょっと変わったテーマですが、どうぞお気軽にご参加下さい。

日時 2015年7月15日(水)午後6時〜8時
場所 学士会館 (「神保町」駅下車徒歩1分)

 (司会)渡 英子、(メインパネリスト)笹 公人、松村正直

聴講料 1500円

詳しくは →現代歌人協会のHP
      http://kajinkyokai.cafe.coocan.jp/profile.html

posted by 松村正直 at 21:18| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月16日

締切、締切、締切

締切に追われている。
机の前の壁に原稿依頼状をピンで留めているのだが、
現在10枚ある。

書評が3つ、評論が2つ、時評が2つ、アンケートが1つ、
レジュメが1つ、作品が1つ。

文章を書くのは好きだし、依頼をもらうのも嬉しいのだが、
作品の依頼が少ないのがかなしい。

今朝も、早起きして何とか一つ原稿を書き上げた。

まだ1字も書いていないのに、「次号予告」に自分の名前が
出ていたりすると、本当に身体に良くない。

posted by 松村正直 at 08:19| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月13日

カルチャーセンター

現在、下記のカルチャーセンターで短歌の講座を行っています。
短歌の好きな方、興味のある方、これから始めたいと思っている方、
どうぞご参加下さい。

・JEUGIAカルチャーセンター千里セルシ― 06−6835−7400
 「はじめての短歌」 毎月第3月曜日 13:00〜15:00

・JEUGIAカルチャーセンターKYOTO 075−254−2835
 「はじめての短歌」 毎月第3水曜日 10:00〜12:00

・JEUGIAカルチャーセンターMOMO 075−623−5371
 「はじめての短歌」 毎月第1火曜日 10:30〜12:30

・醍醐カルチャーセンター 075−573−5911
 「初めてでも大丈夫 短歌教室」 毎月第2月曜日 13:00〜15:00

・毎日文化センター梅田教室 06−6346−8700
 「短歌実作」 毎月第2土曜日 *奇数月を松村が担当しています。
   A組 10:30〜12:30
   B組 13:00〜15:00
   
・朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「はじめてよむ短歌」 毎月第1金曜日 10:30〜12:30

・朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「短歌実作」 毎月第3金曜日 *偶数月を松村が担当しています。
   A組 11:00〜13:00
   B組 13:30〜15:30

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2015年05月06日

現代歌人集会春季大会 in 長崎

7月20日(祝)に長崎で、現代歌人集会春季大会を開催します。
九州各県の皆さんはじめ、お近くの方はぜひご参加下さい。

日時 2015年7月20日(祝)午後1時〜5時
場所 長崎新聞文化ホール

大会テーマ 竹山広―戦後七十年

総合司会 松村 正直
開会の辞 上川原 緑(長崎歌人会会長)

基調講演 大辻 隆弘

講演  大口 玲子

パネルディスカッション
  馬場 昭徳・前田 康子・島田 幸典・真中 朋久


閉会の辞  林 和清

参加費 2000円

  kajin-shukai-2015-spring.jpg

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2015年05月05日

瞬間と断片

「短歌」の島田幸典さんの評論からもう少し。

佐太郎によれば、生活の「瞬間と断片」それ「だけを大事なものとして追求するのは歌ぐらゐなもん」であり、

という部分に「瞬間と断片」という言い方がある。
佐太郎の『純粋短歌論』を見ると

短歌は純粋な形に於いては、現実を空間的には「断片」として限定し、時間的には「瞬間」として限定する形式である。
私は短歌に於いて「瞬間」と「断片」とに殆ど最高の意味を置いて考へてゐる。

などと言及されている。
これを読んで思い出すのは石田比呂志の歌論だ。例えば『閑人囈語』には

短歌表現の要諦は「時間」(瞬間)で「空間」(断片)を切り取る事にあるからだ。
つまり短歌表現の要諦は「時間」と「空間」にあるから、その場の瞬間(時間)で断片(空間)を切り取って表現せねばならぬ。

といった教えがあって、佐太郎の主張と重なる。

佐藤佐太郎と石田比呂志、一見まったく別のタイプの歌人のように見えながら、実は共通する部分がかなりあるのだということに気が付いた。

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2015年04月26日

永田和宏著『現代秀歌』を読む会

今年1月から毎回1章ずつ、永田和宏著『現代秀歌』(岩波新書)を読み進めています。会の内容は、参加者が順番に声を出して読み、全員で感想や意見を語り合うというものです。

事前の申し込みの必要はありません。「塔」会員以外の方も参加できますので、どうぞお気軽にご参加下さい。今後の日程は下記の通りです。

日時 毎月第4火曜日 午後1時〜4時

  4月28日(火)第四章 家族・友人
  5月26日(火)第五章 日常
  6月23日(火)第六章 社会・文化
  7月28日(火)第七章 旅
  8月25日(火)第八章 四季・自然
 10月27日(火)第九章 孤の思い
 11月24日(火)第十章 病と死

場所 塔短歌会事務所(地下鉄丸太町駅から徒歩7分)
      〒604-0973 京都市中京区柳馬場通竹屋町下る五丁目228
                「碇ビル」2階西側
参加費 一回500円

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2015年04月25日

『金井美恵子エッセイ・コレクション』

書店で見かけた『金井美恵子エッセイ・コレクション』(全4巻、平凡社)を立ち読みしていたら、第3巻に「たとへば(君)、あるいは、告白、だから、というか、なので、『風流夢譚』で短歌を解毒する」が収録されていた。歌壇でも話題になった文章だ。

さらに、「歌の人々、あるいは『風流夢譚』事件とその周辺」という文章も、新たに書き下ろしで収められていた。これは、「たとへば(君)・・・」についての歌壇からの反応を受けて書かれたもので、私が書いた角川「短歌」2012年9月号の歌壇時評にも触れている。

何だかひどく懐かしい。

この機会に、以前このブログに書いた金井美恵子関連の記事を挙げておこう。

角川「短歌」9月号(2012年8月24日)
 http://matsutanka.seesaa.net/article/387138875.html
金井美恵子と短歌(2012年9月3日)
 http://matsutanka.seesaa.net/article/387138885.html
続・金井美恵子と短歌(2012年9月16日)
 http://matsutanka.seesaa.net/article/387138898.html
金井美恵子論に対する反応(2012年11月26日)
 http://matsutanka.seesaa.net/article/387138961.html
続・金井美恵子論に対する反応(2012年12月15日)
 http://matsutanka.seesaa.net/article/387138981.html

『金井美恵子エッセイ・コレクション』(3)が出たのは2013年10月のこと。今から一年半も前の話だ。もう少し早く読んでおけば良かったなあ。

posted by 松村正直 at 06:45| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月22日

宇宙回転温泉

映画「男はつらいよ 寅次郎物語」を見ていたら、和歌山県の有名な廃墟スポット「宇宙回転温泉」(北村荘グランドホテル)が登場したのでびっくりした。

1987年の映画なので、もちろんまだ廃墟ではなく現役のホテルである。廃墟となった後の姿しか知らなかったので、逆に新鮮だった。

調べてみるとホテルの開業は1962年。建物は2005年に解体され、現在は更地になっているらしい。時代の移り変わりの早さに驚かされる。

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2015年04月16日

現代歌人集会春季大会 in 長崎

7月20日(祝)に長崎で、現代歌人集会春季大会を開催します。
九州各県の皆さんはじめ、お近くの方はぜひご参加下さい。

日時 2015年7月20日(祝)午後1時〜5時
場所 長崎新聞文化ホール
大会テーマ 竹山広―戦後七十年

総合司会 松村 正直
開会の辞 上川原 緑(長崎歌人会会長)
基調講演 大辻 隆弘

講演  大口 玲子

パネルディスカッション
  馬場 昭徳・前田 康子・島田 幸典・真中 朋久


閉会の辞  林 和清

参加費 2000円

  kajin-shukai-spring2015.jpg
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2015年04月13日

今後の予定など

関西以外で、下記の歌会などに参加します。
多くの方とお会いできますように。

・5月17日(日) 「塔」浜松歌会
・6月 7日(日) 「塔」三重歌会
・7月15日(水) 現代歌人協会公開講座「出口王仁三郎の短歌」(東京)
           http://kajinkyokai.cafe.coocan.jp/profile.html
・7月20日(祝) 現代歌人集会春季大会(長崎)
           http://www.ac.auone-net.jp/~masanao/kajin-shukai-2015.pdf
・8月22日(土)23日(日) 「塔」全国大会(鹿児島)

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2015年03月29日

古い「アララギ」

京都府立図書館に行って古い「アララギ」を読む。
調べものがあったのだが、そちらは残念ながら見つからず、代りにこんなのを見つけた。

「アララギ」大正9年8月号の土屋文明選歌欄。
全部で42名が載っている。

「信濃 篠原逸也」「久留米 今井志加子」など、現在の結社誌と同じく「地名+氏名」が作品と一緒に載るのだが、時々、地名を書いていない人がいる。

そんな時、文明は作品の後に小さな字でコメントを記す。
それが全部で3人いる。

・岡崎真一  国名を書いて下さい
・田畑よしへ 国名を書くこと
・松浦路   何故国名を書かぬか

最初は丁寧にコメントしていたのが、だんだん腹が立ってきたのだろう。言葉がきつくなっていく。そんな文明の様子が見えてくるようで、何だか微笑ましい。松浦さんには申し訳ないけれど。

posted by 松村正直 at 07:29| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月25日

掲載情報

現在発売中の「現代短歌」4月号で阿木津英さんと対談をしました。
「短歌と人間」というテーマで17ページにわたって話をしています。
どうぞ、お読みください。

また、毎日新聞に月に一回連載している「短歌月評」も丸一年になりました。
これまでに書いたもののタイトル、取り上げた歌集等は下記の通りです。

 ・「小高賢の言葉」(2014年4月21日朝刊)
    『シリーズ牧水賞の歌人たち 小高賢』
 ・「ジェンダーと選考」(5月19日朝刊)
    「本郷短歌」第三号
 ・「イクメンのいま」(6月16日朝刊)
    大松達知歌集『ゆりかごのうた』
 ・「以前と以後」(7月21日朝刊)
    梶原さい子歌集『リアス/椿』
 ・「決まり文句を使う」(8月18日朝刊)
    吉岡太朗、栗原夢子、辻井竜一
 ・「軍歌をめぐって」(9月22日朝刊)
    「佐佐木信綱研究」第二号、辻田真佐憲著『日本の軍歌』
 ・「渡辺松男とは誰か」(10月20日朝刊)
    渡辺松男歌集『きなげつの魚』、角川「短歌」10月号
 ・「文語と口語の新局面」(11月17日朝刊)
    安田純生、大辻隆弘、斉藤斎藤
 ・「新しい流れと結社」(12月14日朝刊)
    佐伯紺、石井僚一、谷川電話、吉岡太朗、楠誓英、服部真里子
 ・「玉石混淆の中から」(2015年1月26日朝刊)
    千種創一、平岡直子、小原奈実、七戸雅人、安田茜
 ・「御製と政治」(2月23日朝刊)
    松澤俊二著『「よむ」ことの近代』、平山周吉著『昭和天皇「よもの海」の謎』
 ・「身体と自然」(3月23日朝刊)
    小谷奈央「花を踏む」「鮑春来」

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2015年03月16日

短歌講座の写真

朝日新聞の夕刊にNHK学園の大きなカラー広告が載っている。

その中に「はじめての短歌」の広告もあるのだが、その写真がどうもいただけない。中高年の男女(夫婦?)が片手に短冊、片手に筆を持っている写真なのだ。

実際は、こんな場面はもう日常的にはほとんど見られない。

短歌をやらない方が短歌に対してこういうイメージを持っているのは仕方がないとしても、短歌講座を行う側がそれでは困るだろう。間違ったイメージを広げてしまうだけではないか。

posted by 松村正直 at 23:01| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月15日

『現代秀歌』を読む会のお知らせ

永田和宏著『現代秀歌』(岩波新書)を読む会を月に1度行っています。
今年1月から毎回1章ずつ読み進めていて、次回3月24日(火)は第三章を読みます。

会の内容は、参加者が順番に声を出して読み、全員で感想や意見を語り合うというものです。事前の申し込みの必要はありません。「塔」会員以外の方も参加できますので、どうぞお気軽にご参加下さい。

日 時 毎月第4火曜日 午後1時〜4時
      3月24日(火)第三章 新しい表現を求めて
      4月28日(火)第四章 家族・友人
      5月26日(火)第五章 日常
      6月23日(火)第六章 社会・文化
      7月28日(火)第七章 旅
      8月25日(火)第八章 四季・自然
     10月27日(火)第九章 孤の思い
     11月24日(火)第十章 病と死

場 所 塔短歌会事務所
     〒604-0973 京都市中京区柳馬場通竹屋町下る五丁目228
           「碇ビル」2階西側
     http://www.toutankakai.com/officemap.gif

参加費 一回500円
問合せ 松村正直まで

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2015年03月10日

塔・未来合同全国大会(その2)

1965年に京都の「花の家」で行われた塔・未来合同歌会は、どんな内容だったのだろうか。大会の概要は下記の通りである。

8月21日(土)
17:00 集合、入浴、夕食
19:00 討論会「文明研究」(司会:岡井隆)
       ・黒住嘉輝「作品よりみた文明の幼児体験」
       ・大島史洋「文明の口語歌について」
       ・山上岩男「文明の連作論と連作」
       ・吉田 漱「文明短歌の生産」
       ・本郷義武「文明短歌への疑問」
22:00 就寝

8月22日(日)
 7:00 起床、朝食
 9:00 講話
       ・近藤芳美「正岡子規論」
       ・高安国世「近代ニヒリズムと詩精神」
10:30 歌会(途中昼食を挟む)
16:00 終了
18:00 懇親会

となっている。
近藤芳美も高安国世も土屋文明門下なので、初日の「文明研究」は順当なところだろう。豪華メンバーが揃っていて、参加してみたくなる。

ちなみに参加費は「2泊・懇親会出席」で2700円という時代である。
今から50年も前の話だ。

参加者は「未来」から、近藤芳美、大島史洋、岡井隆、石田比呂志、金井秋彦、松村あや、山埜井喜美枝、吉田漱、河村盛明、我妻泰、浅尾充子、米田律子など42名。

「塔」からは高安国世、田中栄、古賀泰子、藤重直彦、諏訪雅子、藤井マサミ、栗山繁、本郷義武、黒住光、黒住嘉輝、澤辺元一など31名であった。

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2015年03月09日

塔・未来合同全国大会(その1)

「八雁」3月号を読んでいたら、阿木津さんの連載「続 欅の木の下で」の中に、田井安曇さんが「綱手」2011年4月号に書いた文章が載っていた。

だが恥ずかしながら一番印象に残っているのは、近藤芳美氏が仕事で長期海外旅行に出掛けた留守中の、京都嵐山は公務員保養施設「花の家」での高安国世ほか「塔」一門との合同夏期大会だ。芸のない私と石田比呂志はここの大広間で相撲を取り、見掛けはちっとも強そうでない私が一番勝ち、次は用心した彼が引き分けに持ち込んだことである。

「大広間で相撲を取り」というのが、何とも楽しい。
今ではこういう光景はあまり見られないだろう。

ここで気になるのが「近藤芳美氏が仕事で長期海外旅行に出掛けた留守中の」という部分。1965年に京都「花の家」で行われた塔・未来合同全国大会には近藤芳美も参加している。「塔」1965年10月号の記録に残っているので間違いない。

実は「塔」と「未来」の合同大会は1962年に長野県諏訪市の「湖泉荘」でも行われており、田井の記憶はそれと混同しているのではないか。

未来短歌会編『「未来」と現代短歌』には、この大会の写真が載っている。
キャプションには

昭和37年8月12日 諏訪大会 下諏訪にて 8月 近藤芳美シベリア、ヨーロッパへ旅行。

とあって、田井の文章と辻褄が合う。
写真に近藤は写っておらず、前列中央には高安国世が座っている。

posted by 松村正直 at 08:28| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする