2017年01月24日

静かな家

今日から息子(中学3年)が3泊4日で東京研修旅行へ出掛けたので、家の中が静かである。これは落ち着いて読書や原稿書きができるなと喜んだのだが、明日からは私も2泊3日で福井へと出掛けるのであった。

ということは、帰ってくるのは息子と同じ金曜日。
静かな夜を過ごせるのは今日だけということか・・・。


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2017年01月21日

週末

今日は10:00から塔短歌会事務所で編集企画会議。
今後の誌面や全国大会、会計業務の委託先の変更などについて。
12:00終了。
隣りのタイ料理店「バンコクガーデン」で昼食。

13:00から京都旧月歌会。
参加者33名。
今回から歌会のやり方が少し変わった。
17:00終了。

その後、「ワールドコーヒー」で社員総会事務局についての打合せ。
いよいよ4月に一般社団法人塔短歌会が発足するので、それに
関する事務作業の分担等を決める。
18:30終了。

明日は10:00から「みやこめっせ」で文学フリマ京都の準備。
11:00に文学フリマ開始。
13:00から向かいのロームシアター京都で「塔」2月号の再校と
3月号の割付作業。

17:00に終了して、その後は新年会へ。
・・・う〜ん、好きなことばかりやっているなあ。


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2017年01月17日

河北新報「うたの泉」

1月15日の河北新報の「うたの泉」で、駒田晶子さんに歌を引いていただきました。
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1174/20170115_01.html

それ以上言わない人とそれ以上聞かない僕に静かに雪は

第1歌集『駅へ』に入っている歌で、今から20年前、函館に住んでいた頃に詠んだものです。

週末は京都もちょうど雪で、15センチくらい積もりました。

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2017年01月11日

「海遊館」吟行

まだ先の話ですが、5月11日(木)にJEUGIAカルチャーセンターの講座で、「海遊館で短歌を詠む」という吟行を行います。

http://culture.jeugia.co.jp/lesson_detail_17-23431.html?PHPSESSID=01cporjt6lv54ktpiv0tc2sap1

どうぞ、ご参加ください。

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2017年01月06日

カルチャーセンター

大阪、芦屋、京都でカルチャー講座を担当しています。
興味のある方は、どうぞご参加下さい。

◎毎日文化センター梅田教室 06−6346−8700
 「短歌実作」 毎月第2土曜日
  A組 10:30〜12:30
  B組 13:00〜15:00
   *奇数月を松村が担当しています。

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「はじめてよむ短歌」
  毎月第1金曜日 10:30〜12:30

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「短歌実作」 毎月第3金曜日
   A組 11:00〜13:00
   B組 13:30〜15:30
   *偶数月を松村が担当しています。

◎JEUGIAカルチャーセンター千里セルシ― 06−6835−7400
 「はじめての短歌」
  毎月第3月曜日 13:00〜15:00

◎JEUGIAカルチャーセンターKYOTO 075−254−2835
 「はじめての短歌」
  毎月第3水曜日 10:00〜12:00

◎JEUGIAカルチャーセンターMOMOテラス 075−623−5371
 「はじめての短歌」
  毎月第1火曜日 10:30〜12:30

◎醍醐カルチャーセンター 075−573−5911
 「初めてでも大丈夫 短歌教室」
  毎月第2月曜日 13:00〜15:00

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2017年01月03日

つながり、つながる

『樺太を訪れた歌人たち』を出版したことをきっかけとして、新たな資料が見つかったり、新たな知り合いができたり、少しずつつながりが増えている。

今日も奇跡のような出会いがあった。

図書館に通ったり、資料を読み込んだり、古本を買ったり、マイクロフィルムのページを追ったりしているのは、きっとこんな瞬間の喜びのためなんだろう。

これが、どれだけ凄い出会いであるかということは、たぶん私自身にしかわからない。どんなに説明してみたところで、興味のない人には「はっ?」「それで?」と一蹴されるようなことなのである。

私のこの踊り出さんばかりの興奮をそのままに伝えられる言葉があれば良いのだけれど。

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2017年01月01日

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。
良いことも悪いこともいろいろ起きる一年にしたいと思います。

短歌雑誌の1月号に、下記のものを書いています。

・「記憶について」20首(「現代短歌」1月号)
・「おとうと」30首(「短歌研究」1月号)
・櫟原聰著『一語一会』書評「口語短歌の文法」(「短歌往来」1月号)
・歌壇時評「方言、共同体、死者の声」(角川短歌」1月号)
・講演ファイル「佐藤佐太郎の火山の歌」(「現代短歌新聞」1月号)

1月号から飛ばし過ぎだな。
どうぞお読みください。

posted by 松村正直 at 07:45| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月20日

第一回文学フリマ京都

来年1月22日(日)に開催される「第一回文学フリマ京都」に、塔短歌会のブースを出します。「塔」のバックナンバー(十代・二十代歌人特集号など)やオリジナルグッズの販売のほか、豪華フリーペーパーも配布予定ですので、皆さんぜひお越しください。入場料は無料です。

http://bunfree.net/?kyoto_bun01

日時 2017年1月22日(日)11:00〜16:00
会場 京都市勧業館みやこめっせ 地下第一展示場(京都市・岡崎)

短歌関係では他に、同人誌「一角」、同人誌「率」、神戸大学短歌会、大阪大学短歌会、立命短歌会、京都造形芸術大学文芸表現学科、同志社短歌、京大短歌、書肆侃侃房などのブースが出るようです。

また、同じ日に道を挟んだ向かいのロームシアター京都では、「塔」2月号の再校作業もしています。こちらにもどうぞご参加ください。

日時 2017年1月22日(日)13:00〜17:00
場所 ロームシアター京都(京都会館)第2会議室
持ち物 赤ボールペン、辞書など

夜には新年会も行う予定です。
1月22日はみんなで京都へ!

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2016年12月19日

今年発表した作品と評論

2016年に総合誌等に発表した作品と評論のまとめ。

作品
 ・「隣人について」20首(「現代短歌」1月号)
 ・「水切り遊び」12首(角川「短歌」3月号)
 ・「塔について」20首(「現代短歌」4月号)
 ・「沈黙について」20首(「現代短歌」7月号)
 ・「最大版図」7首(「うた新聞」7月号)
 ・「晩夏」10首(「俳句四季」8月号)
 ・「王将について」20首(「現代短歌」10月号)
 ・「電話」13首(「現代短歌新聞」10月号)
 ・「消える」5首(「梧葉」秋号)
 
評論
 ・「かすめるもの、よぎるもの 『一握の砂』を読む」
                   (「現代短歌」3月号)
 ・「戦後風景としての団地」(「日本現代詩研究」第12号)
 ・「森永ミルクキャラメルの歌」(「歌壇」8月号)
 ・「米と日本人」(「歌壇」10月号)
 ・「樺太からの手紙」(「短歌往来」10月号)
 ・「どんな脚色も許されるけれど」(角川「短歌」11月号)
 ・「ツンデレからデレデレへ」(「六花」Vol.1)

けっこういろいろと書いた一年だったように思う。

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2016年12月03日

現代歌人集会秋季大会!

明日12月4日(日)13:00〜、アークホテル京都で現代歌人集会秋季大会が開催されます。

大辻隆弘さんの基調講演、阿木津英さんの講演「芭蕉以後のうた〜玉城徹を考える」、第42回現代歌人集会賞授与式(虫武一俊歌集『羽虫群』)などが行われます。

当日受付で1500円を払えば、どなたでも参加できます。
皆さん、ぜひお越しください。

(クリックすると大きくなります)
現代歌人集会秋季大会2016A.jpg

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2016年11月29日

東京へ

今日は、東京で開かれる授賞式へ行く。

・第3回佐藤佐太郎短歌賞 大辻隆弘『近代短歌の範型』
・第4回現代短歌社賞 山本夏子「空を鳴らして」300首

おめでとうございます。

大辻さんの本のタイトルにある「範型」は広辞苑にも載っていない言葉だが、パラダイムの訳語である。パラダイムと言った方が、むしろわかりやすいかもしれない。

東京は22歳まで住んでいたのでよく知っている町のはずなのだが、この頃は気持ちが身構える感じになる。アウェイな感じがしてなかなか寛ぐことができない。

今日は授賞式の前に全国樺太連盟の本部に寄って、戦前の樺太で発行されていた「樺太短歌」や「ポドゾル」などの短歌雑誌を見せていただく予定。

東京には父や兄夫婦もいるのでたまには顔を出そうかとも思うけれど、なかなかそうも行かないのが人生である。

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2016年11月28日

名前

今朝の新聞に画家の島田章三氏の訃報が載っていた。

絵には詳しくないのだが、この名前は知っている。
歌人の島田修二の弟だ。

「修二」「章三」と名前があれば、当然、兄がいることもわかる。
島田修二の兄・陽一は海軍中尉で昭和19年に戦死している。

水漬きつつ死にたる兄よ死なざりし我は戦後の海に佇ちゐる
               『渚の日々』

死者の記憶を抱えつつ生きる戦後とは、どのようなものだったのだろうか。

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2016年11月26日

お知らせ

■砂子屋書房のHPの「日々のクオリア」で、佐藤弓生さんが『樺太を訪れた歌人たち』に触れて下さいました。ありがとうございます。

http://www.sunagoya.com/tanka/?p=15628

「ひとつのアプローチになることはわかりました」の「は」が重い問い掛けになっている。「ちょっとため息まじり」もその通りで、樺太について考える時には常に負の歴史の側面が伴う。

■中西亮太さんのブログ「和爾、ネコ、ウタ」で、「六花」VOL.1に私が書いた「ツンデレからデレデレへ」を取り上げていただきました。ありがとうございます。

http://crocodilecatuta.blog.fc2.com/blog-entry-325.html

「六花」は六花書林が刊行した雑誌。良い意味でバラエティ豊かな文章が集まっている。定価700円。http://rikkasyorin.com/syuppan.html
皆さん、どうぞお読みください。

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2016年11月24日

事務所フェスタ御礼

昨日は塔短歌会事務所開所5周年記念の「事務所フェスタ」へ。

朝8時半に事務所について、9時から11時まで「朝から歌会」(参加者18名)、11時から16時まで「京都御苑&御所吟行」(参加者22名)、その後、サテライト会場の「こどもみらい館」に行き、18時半からは事務所で飲み会。終了したのは22時過ぎ。

埼玉、千葉、福岡、金沢など遠方から来られた方、他結社の方や無所属の若い方も参加されて、賑やかで刺激の多い一日だった。

参加して下さった皆さま、スタッフの方々、ありがとうございました。

  P10503421.jpg


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2016年11月16日

事務所フェスタ

11月23日(祝)の「事務所フェスタ」が近づいてまいりました。
全部で50名くらいの方が参加される予定です。

プログラムAとBは、まだ少し席がありますので、参加を希望する方は、松村まで連絡してください。メールアドレスはチラシの左下に載っています。

夜7時からの飲み会は、当日参加OKです。会費2000円で、どなたでも参加できますので、ぜひお越しください。

また、事務所から徒歩5分の「こどもみらい館」でも、午後1時から5時まで部屋を借りて、歌集や「塔」バックナンバー等の無料配布などを行います。こちらも当日参加OKですので、お気軽にお立ち寄りください。

 事務所フェスタ.png

(大きなチラシが見られます)
事務所フェスタ.pdf

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2016年11月13日

カルチャーセンター

大阪、芦屋、京都でカルチャー講座を担当しています。
興味のある方は、どうぞご参加下さい。

◎毎日文化センター梅田教室 06−6346−8700
 「短歌実作」 毎月第2土曜日
  A組 10:30〜12:30
  B組 13:00〜15:00
   *奇数月を松村が担当しています。

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「はじめてよむ短歌」
  毎月第1金曜日 10:30〜12:30

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「短歌実作」 毎月第3金曜日
   A組 11:00〜13:00
   B組 13:30〜15:30
   *偶数月を松村が担当しています。

◎JEUGIAカルチャーセンター千里セルシ― 06−6835−7400
 「はじめての短歌」
  毎月第3月曜日 13:00〜15:00

◎JEUGIAカルチャーセンターKYOTO 075−254−2835
 「はじめての短歌」
  毎月第3水曜日 10:00〜12:00

◎JEUGIAカルチャーセンターMOMOテラス 075−623−5371
 「はじめての短歌」
  毎月第1火曜日 10:30〜12:30

◎醍醐カルチャーセンター 075−573−5911
 「初めてでも大丈夫 短歌教室」
  毎月第2月曜日 13:00〜15:00

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2016年11月10日

現代歌人集会秋季大会のお知らせ

12月4日(日)に京都で現代歌人集会秋季大会が開催されます。

大辻隆弘さんの基調講演、阿木津英さんの講演「芭蕉以後のうた〜玉城徹を考える」、第42回現代歌人集会賞授与式(虫武一俊歌集『羽虫群』)などが行われます。

皆さん、どうぞご参加ください。

(クリックすると大きくなります)
 現代歌人集会秋季大会2016A.jpg
 現代歌人集会秋季大会2016B.jpg
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2016年11月04日

事務所フェスタ

11月23日(祝)に京都の塔短歌会事務所にて、「事務所フェスタ」というイベントを行います。どなたでも参加できますので、お気軽にお申込みください。

各プログラムともに、まだまだ席が空いております。参加を希望する方は、松村まで連絡して下さい。メールアドレスはチラシの左下に載っています。

 事務所フェスタ.png

(大きなチラシが見られます)
事務所フェスタ.pdf

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2016年10月31日

伊藤桂一さん

『蛍の河』『静かなノモンハン』などの戦場小説で知られる作家、伊藤桂一さんが亡くなった。99歳。

以前、軍馬についての文章を書いた際に、伊藤さんの『私の戦旅歌とその周辺』を随分と参考にさせていただいた。伊藤さんは戦時中、騎兵聯隊の一員として中国大陸を転戦された方で、短歌も詠まれている。

騎兵の乗馬法は、上手に乗ることではなく、長く、怪我をさせずに乗ることである。作戦間に馬が脚を痛めたり、鞍傷を起こしたりすると、どうしようもなくなる。鞍を置く時には、馬の背と鞍下毛布との間に異物(それがきわめて小さな塵でも)がはさまれていないかどうかに細心の注意をする。

こうした細かな点などは、実際に体験した人にしか書けないところと言っていいだろう。

耳もてば耳持たせつつ頸(くび)を寄すこの馬といて征旅を倦(う)まず
曳光弾馬の鬣(たてがみ)とすれすれに迫りくるなり遮二無二駈くる
馬は草を食(は)みつつもふと耳を上ぐ聞きそらすほど遠き砲声
                   『私の戦旅歌とその周辺』

ご冥福をお祈りします。

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2016年10月30日

北方領土のこと

12月のプーチン大統領の訪日を前にして、北方領土問題に何らかの進展があるのではないかといった報道があり、注目している。

と言っても、領土問題自体に関心があるわけではない。現実的に考えて、4島が一括で戻って来るなどということはあり得ないと思う。そもそも日本が主張する「日本固有の領土」といった表現は、いかにも島国の発想であって、国際的には何の力も持たないだろう。国境線は「動く」ものだ。

北方領土にしても、もとはアイヌの住む土地であり、「日本」の支配下に置かれたのは1855年の日魯通好条約以後のことでしかない。そこから1945年の敗戦まで90年。戦後のソ連・ロシアによる支配は既に71年に及んでいる。これで「日本固有の領土」などと言ってみても、仕方のないことだ。

それよりも私が期待するのは、何らかの妥結が図られて、北方領土に自由に行けるようになることである。現在、「政府は、日本国民に対し、北方領土問題の解決までの間、北方四島への入域を行わないよう要請しています」(外務省HPより)という状況で、元島民やその親族、マスコミ関係者などを除いて、原則として北方領土へ渡ることはできない。

「北方領土へ行ってみたい」
それが私の願いである。

昭和16年7月に、歌人で国会議員の吉植庄亮は北千島視察団の一員として千島を訪れ、帰りに択捉島にも寄っている。

択捉(エトロフ)までかへり来りて蒲公英もおだまきも百合も花ざかり季(どき)
流(ながれ)なす鯨の血潮なぎさ辺の波をきたなく紅くそめたり
夏駒といふは勢ふ若駒の駈り移動する五六十頭の群
                   『海嶽』

択捉島で見た捕鯨と野生馬の光景である。
この歌が詠まれてから75年。
今ではどんなふうに変っているのだろうか。

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2016年10月25日

事務所フェスタ

11月23日(祝)に塔短歌会事務所にて、「事務所フェスタ」という
イベントを行います。参加申し込みの締切は11月5日(土)です。
塔の会員でなくても参加できますので、お気軽にどうぞ。

ちなみに私は「プログラムC」の吟行&歌会を担当します。
紅葉の京都御苑を一緒に散策しましょう!

 事務所フェスタ.png

(大きなチラシが見られます)
事務所フェスタ.pdf

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2016年10月24日

書けたも同然

評論などの文章の依頼があって、まだ1字も書けていないのに次号予告に自分の名前が載っていたりすると、非常に憂鬱な気分になる。

そんな時は、以前ある人から聞いた「引用する歌が決まったら8割方書けたも同然」という言葉を思い出す。たとえ文章が書けていなくても、文中に引用する歌が見つかればもう大丈夫というわけだ。

確かに、書こうとする文章について考えていて、何かヒントが見つかったり、切り口を思いついたり、構想が固まったりしていく段階で、実際は既にだいぶ進んでいるのだ。

例えば6000字の原稿を書く場合、「進捗率50パーセント」というのは3000字が書けた時ではない。体感で言えば、文字を書き始めた段階で既に50パーセントくらいは進んでいるのである。

つまり、まだ1字も書けていなくても、頭の中であれこれ考えたり、散歩したり、ご飯を食べたり、風呂に入ったりしている間に、見えないところで着々と作業は進んでいるわけだ。

・・・そう思って、自らを励まし、慰める日々。

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2016年10月19日

11月・12月の予定

11月、12月と短歌関係のイベントが続きます。
私の参加予定のものは下記の通り。

11月6日(日)第4回古今伝授の里・現代短歌フォーラム(岐阜)
http://kokindenjunosato.blogspot.jp/2016/09/4.html

11月23日(祝)事務所フェスタ(京都)
http://matsutanka.seesaa.net/article/442753314.html

11月29日(火)「佐藤佐太郎短歌賞」「現代短歌社賞」授賞式(東京)

12月4日(日)現代歌人集会秋季大会(京都)
http://matsutanka.seesaa.net/article/442842647.html

12月17日(土)京都忘年歌会・忘年会(京都)
http://toutankakai.com/event/6247/?instance_id=1110


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2016年10月16日

現代歌人集会秋季大会のお知らせ

12月4日(日)に京都で現代歌人集会秋季大会が開催されます。

大辻隆弘さんの基調講演、阿木津英さんの講演「芭蕉以後のうた〜玉城徹を考える」、第42回現代歌人集会賞授与式(虫武一俊歌集『羽虫群』)などが行われます。

皆さん、どうぞご参加ください。

(クリックすると大きくなります)
 現代歌人集会秋季大会2016A.jpg
 現代歌人集会秋季大会2016B.jpg

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2016年10月12日

事務所フェスタ

11月23日(祝)に塔短歌会事務所にて、「事務所フェスタ」という
イベントを行います。一日中いろいろなことをやっていますので、
皆さんぜひご参加ください。塔の会員でなくても参加できます。

ちなみに私は「プログラムC」の吟行&歌会を担当します。
紅葉の京都御苑を一緒に散策しましょう!

事務所フェスタ.png

(大きなチラシが見られます)
事務所フェスタ.pdf


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2016年10月10日

秋の空

 P1050290.JPG

今朝、家のベランダから見た空。
もうすっかり秋ですね。

今月末に評論集『樺太を訪れた歌人たち』が出ます。
「短歌往来」に連載した「樺太を訪れた歌人たち」に、書き下ろしの「樺太在住の歌人」、さらに「サハリン紀行」を追加しました。

本を出す前はいつも、ベストセラーになったらどうしようって思います。そういう夢が見られるのは幸せなことかもしれません。

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2016年10月07日

第4回古今伝授の里・現代短歌フォーラム

11月6日に岐阜県の「古今伝授の里」で、短歌のシンポジウムがあります。私も聴きに行く予定なので、関西の方は一緒に行きましょう。

  チラシ表面.jpg

  チラシ裏面.jpg

期日 平成28年11月6日(日)13:30〜
会場 古今伝授の里フィールドミュージアム 和歌文学館
構成 「小瀬洋喜の歌論―短歌的な世界からの脱出と回帰―」

13:30〜13:35 主催者あいさつ
13:35〜14:15 第1部「小瀬歌論の魅力を語る」
    語り手:後藤すみ子、鈴木竹志
    ゲストスピーカー:平井弘
14:15〜14:25 休憩
14:25〜15:55
  第2部パネルディスカッション「今、短歌評論家のなすべきこと」
  パネリスト:佐佐木幸綱、小塩卓哉、川本千栄、山田航、寺井龍哉
  司会:鈴木竹志

参加費 310円(和歌文学館入館料)

http://kokindenjunosato.blogspot.jp/2016/09/4.html

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2016年10月06日

50歳までに

今回は兄と日程を合わせて、母の家に行った。
初日の夜は食事の後、母親が寝た後もずっと兄と喋っていて、気が付けば夜中の1時半になっていた。よくまあ喋ったもんだ。

兄は一つ年上なので47歳。
いろいろと転機を迎えているようで、今後の人生の予定や未定(?)について教えてくれた。もともと50歳になるまでに、新しいことを始めたかったらしい。

その時は言わなかったが、僕も「50歳までに」と考えていることがあって、何だかよく似ている。兄弟そろってそんな調子だから、いつまで経っても母親を安心させられないのだけれど。

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2016年09月30日

あなたを想う恋の歌

第19回「万葉の里 あなたを想う恋の歌」の作品を募集中です。
http://www.manyounosato.com/

締切は10月31日。
最優秀賞は何と10万円! しかも投稿料は無料。

皆さん、ぜひご応募ください。
私も審査員(選考委員)に入っています。

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2016年09月28日

本を買うお金

最近、ようやく気が付いたことがある。

私たちが本を買うお金というのは、「その本」のために使っているように見えるけれども、実はその作者が書く「次の本」のために使っているのだ。

目の前にある本は、既に出版されているわけで、今からお金が必要になるわけではない。けれども、その本が全く売れなければ、作者に次の本を出す機会はもう訪れないだろう。

その本をお金を出して買う人がたくさんいれば、また次の本を出すチャンスが与えられる。つまり、その作者への「期待」に対して、私たちはお金を払っているわけである。

だから、応援している作者の本は、多少無理をしても買う。これは本だけに限らず、映画でも音楽でも絵でも、何でも同じことだと思う。


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2016年09月25日

マザーリーフその後

春先にマザーリーフの葉っぱを1枚いただいた。
葉っぱから芽が出るので「ハカラメ」とも言われている植物だ。

http://matsutanka.seesaa.net/article/433796385.html

半年が過ぎて、今ではこんなに大きくなった。

 P1050244.JPG

生きる力というのがすごいものだな。
もっと大きな鉢に植え替えないと。

posted by 松村正直 at 11:09| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月14日

電話

山梨県に住む母も、神奈川県に住む父も、ともに後期高齢者で一人暮らしをしている。本当は頻繁に会いに行かなければと思うのだが、なかなかそうもいかない。

せめてこまめに電話を掛けようと思って、思うだけではダメなので、電話した日付を紙に書くことにしている。机の前に張った紙に、母と父にそれぞれ電話した日付を書き付けているのだ。

それを見ると、父の方が圧倒的に少ない。

今も「8月15日」が最後になっていて、気が付けばもう一か月も電話していない有様だ。しかも母と違って父は自分から電話を掛けてくることがないので、話をしている回数はさらに少ない。

8月15日というのも父の誕生日であって、「何もないけど電話した」わけではない。何もないけど電話するというのは、意外と難しいものだ。

明日は何とか頑張って(?)電話しようと思う。

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2016年09月09日

短歌的な感性

最近よくリクルートのリクナビNEXTのCMが流れている。
http://next.rikunabi.com/promotion/
(応援歌1篇の15秒バージョン)

転職に悩む女性が道を歩いていると、後ろから自転車に乗った男性(大泉洋)が「とにかく笑えれば〜最後に笑えれば〜」とウルフルズの「笑えれば」を口ずさみながら追い越して行くという内容。

けっこう好きなCMなのだけれど、最後に自転車に乗った男性のアップになったとき、「大丈夫」と言うのが余計な気がする。この一言はなくてもわかるだろう、と。

でも、こんなふうに思うのは、きっと短歌的感性なのだ。

短歌をやっていると、「結句が言い過ぎ」「説明的」「ダメ押しになっている」「ここまで言わなくてもわかる」といったことを、歌会などで徹底的に叩き込まれる。そして、最小限の言葉で伝える―伝わるという感性が次第に身についていくのだが、実はこれは日常生活の感性とはけっこうズレがあるのだ。

あのCMを作った人はもちろん、あのCMを見る人の多くも、たぶん「大丈夫」の一言が必要だと感じるのだろう。もっとはっきり言えば、世間がズレているのではなく、私の方がズレているのである。

posted by 松村正直 at 07:31| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月26日

「自分の歌に耐える」ということ (その3)

この話は、さらに「塔」2010年5月号の新樹滴滴でも取り上げられている。河野さんが亡くなる3か月前のことだ。(エッセイ集『桜花の記憶』に「自分の歌に耐える」というタイトルで掲載)

何年かまえの「塔」の全国大会の講演で「自分の歌に耐える」ということをちょっと言った。それに補足しておくと、長いあいだ歌を作りつづけていると必ず自分の歌に飽きてしまう時期がくる。そういうときに歌を止めるのは簡単かもしれないが、それは早計というものである。

続いて、河野さんは「歌を止めようとか、ちょっと休もうとしたとき仮に六十点くらいのレベルに居る」と仮定して、こう書く。

六十点に耐えて作りつづける。これが肝要。

この言葉に、私は何度勇気づけられてきたかわからない。
100点ではない。80点でもない。60点である。
それに耐えて、歌を詠み続けるのだ。

posted by 松村正直 at 06:34| Comment(4) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月25日

「自分の歌に耐える」ということ (その2)

2007年に「塔」の全国大会が和歌山で行われた。
メインは河野裕子さんの講演「作歌四十余年」。
http://toutankakai.com/magazine/post/4390/

その中で、河野さんが「自分の歌に耐える」という話をされたのが、とても印象に残った。

この間ふと思ったのは、私は私の歌に堪えるということがとても大事だということでした。自分の歌に堪える。自分の歌に堪えるということは本当に大変難しいことだ。いろんな時期があって、いい時も悪い時もあります。かっての自分ならばもっといい歌が作れたはずなのに、ああ、できないということが必ずあるんですね。もっといい、若い時にはもっと自分には勢いもあったし、よかったのに、今それが自分にはできない。でもね、やっぱりそれは自分の歌に堪えるしかしょうがないんじゃないかと思うんです。堪える、堪えて、そしてその水準にまで達せなくっても、やっぱり作り続けることがとても大事。

講演を聴きながら、河野さんほどの人でもそんなことを思う時があるのだと、少し驚いたことを覚えている。


posted by 松村正直 at 07:30| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月24日

「自分の歌に耐える」ということ (その1)

大学時代の4年間はアーチェリーばかりやっていた。

けっこう強いクラブで、関東学生アーチェリー連盟に加盟する約50校の中で4番手くらいの強さであった。

春のリーグ戦(団体戦)、夏の個人戦、国公立戦、七帝戦、年に3回の合宿など、一年中とにかくアーチェリーの練習と試合と飲み会ばかりしていた。

監督は50歳くらいの酒好きで楽しい人だったが、練習は厳しかった。その方からはアーチェリーの技術だけでなく、ものの考え方や生き方など、実に多くのことを学んだ。

その一つが、「調子が良い時に当たるのは当り前。大事なのは調子が悪い時にいかに耐えるかだ」ということ。

「今日は何だか調子がいいな」という時は、多少のミスをしても高得点のところに矢が飛んでいく。一方で、調子が悪い時は身体の感覚と矢の飛ぶところが一致せず、思うように点が伸びない。

けれども、いざ試合となれば、「今日は調子が悪かったから点数も悪かった」というわけにはいかない。調子が悪い時でも、悪いなりに点を出さなくてはいけないのだ。特に団体戦の時など、そういうしんどい場面に何度も出くわした。

posted by 松村正直 at 12:06| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月21日

夏の終わり

「塔」の全国大会が終わると、夏が終わったなと思う。
まだ外は暑いけれど。

posted by 松村正直 at 23:57| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月20日

塔全国大会 in 岡山

今日明日と「塔」の全国大会に参加するため岡山へ行ってきます。
22歳から24歳にかけて1年半住んだ町。

大会への参加も今年で18回目となる。

posted by 松村正直 at 08:43| Comment(3) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月17日

偶然

神様は信じないけれど偶然は信じる。
偶然ほど素敵なことってあまりない。

鉄橋を渡れば見えてくる町の偶然だけがいつも正しい
          「塔」2012年3月号

posted by 松村正直 at 23:17| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月16日

次号予告

短歌雑誌の次号予告に自分の名前があって、まだ一字も書いていない原稿や一首もできていない作品のことが載っていると、暗澹とした気分になる。

今日で3日連続の夕立。


posted by 松村正直 at 20:56| Comment(3) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月15日

河野裕子短歌賞

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第5回河野裕子短歌賞の締切は8月19日(金)です。
皆さん、どうぞご応募ください。

https://www.eventscramble.jp/e/kawano

posted by 松村正直 at 10:54| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月12日

6年

河野裕子さんが亡くなって、今日で6年。
月日の経つのは本当に早いものだ。

6年前の8月12日は職場のお盆休み前の打ち上げの飲み会があって、終了後、店からぶらぶら歩いて家に帰る途中で訃報を聞いたのだった。

あれから6年。
僕の人生にもいろいろと大きな変化があった。

水たまりをかがみてのぞく この世には静かな雨が降つてゐたのか              河野裕子『蟬声』

posted by 松村正直 at 10:04| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月07日

短歌人会夏季全国集会

昨日は姫路キャッスルグランヴィリオホテルで開催の短歌人会夏季全国集会にお招きいただき、講演「石川啄木と土岐哀果」を行った。17:00から18:40まで。

他の結社の全国大会に参加するのは初めてのことだったのだが、皆さん気さくに接してくださり、楽しい時間を過ごすことができた。講演の後はオープニングパーティー、さらにホテルの部屋に移って「深夜サロン」(?)で話が続く。

藤原龍一郎さん、小池光さん、蒔田さくら子さん、三井ゆきさん、西勝洋一さん、宇田川寛之さん、谷村はるかさん、橘夏生さん、長谷川知哲さん、梶倶認さん、村田馨さん、天野慶さん、角山諭さん、大室ゆらぎさん、勺禰子さん・・・などと話をして、たくさんの刺激をいただいた。

最後まで残ったメンバーが解散したのは午前2時。

今朝は7時にホテルを出て京都に帰り、「塔」9月号の初校の取りまとめ。夕方、無事に印刷所へ送った。

posted by 松村正直 at 20:46| Comment(4) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月01日

第19回 「あなたを想う恋の歌」

現在、第19回 「あなたを想う恋の歌」の作品を募集中です。

http://www.manyounosato.com/

■募集期間 平成28年7月1日(金)〜10月31日(月)当日消印有効
■審査員
  松平盟子、香川ヒサ、紺野万里、松村正直、加賀要子、阪井奈里子
■賞 最優秀賞【1首】10万円、優秀賞【3首】3万円、秀逸【10首】1万円、
   佳作【15首】5千円、入選【30首】図書カード千円

昨年に続いて私も審査員を務めます。
投稿料は無料で、最優秀賞は何と10万円!

皆さん、ふるってご応募ください。

posted by 松村正直 at 22:22| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月31日

29歳の頃の文章

調べることがあって古い「塔」を探していたら、自分の書いた文章を見つけた。「塔」1999年11月号の「方舟」に載っている。

「塔」入会が1997年末なので、入会して2年になる頃のもの。1999年9月号に吉田健一さんが「ちょっと気の早い松村正直論」という評論を書いて下さって、それに反応して書いた文章だったのだろう。すっかり忘れていた。

「松村正直 二十九歳 フリーター」という題で、こんなことを書いている。

 喫茶店の二階席から町を見下ろすのが好きだ。窓際の席でアイスコーヒーを飲みながら、ゆうやみの青い町を眺めるのが好きだ。
 人間が歩いて行く。名前も知らない人々が、右に左に通り過ぎて行く。それは「きれいな女の人」であったり、「背の高い男の人」であったりする。あるいは「高校生の三人組」や「OL」や「サラリーマン」であったりする。「お年寄り」や「帽子をかぶった人」や「携帯電話で話をしている人」や、私とはまるで関わりのない人々が、ただ通り過ぎて行くのを見ているのは楽しい。
 あの、親子三人で手をつないでいる家族の父親が、私であっても良かった。あるいは、あの、スーツを着て忙しそうに歩いて行く会社員が、私であっても良かった。あるいは、あの、恋人と楽しそうに喋っている若い男性が、私であっても。
 けれど現実には、その誰もが私ではなくて、私はこうしてアイスコーヒーを飲みながら、ただぼんやりと町を眺めている。
 子どものいる人が子どもの歌を歌うように、恋をしている人が恋の歌を歌うように、病気に苦しんでいる人が病気の歌を歌うように、働いている人が仕事の歌を歌うように、そのように私は・・・・・・何を歌えばいいのだろう。
 ゆうやみの町は、まるで水族館のようだ。人間が魚のように流れて行く。ゆっくりと、そして静かに。私はいつまでも、それを見ている観客だ。いや、むしろ、ガラス窓の内側にいる私の方が、水槽の中の魚なのかもしれない。
 誰ひとり見られていることになど気づきもしないで、前を向いて歩いて行く。実際、私がここで見ていようが見ていまいが、こうして同じ光景が流れるだろう。私がいてもいなくても、何ひとつ町は変わりはしない。
 すっかり日は暮れてしまった。町はもう美しい青さを失って、暗闇の奥へと沈んでいる。町を行く人々の姿も見えなくなり、窓ガラスには、ただ疲れたような私の顔が映るばかり。急に不安になって、アイスコーヒーの残りを一息に飲み干すと、それは空腹の胃の中に暗くじんわりと広がってゆく。

いやぁ、何とも青臭くて気恥ずかしい。
当時は大分市のアパートにひとりで住んで、住宅地図調査のアルバイトをしていた。「フリーター的」50首で角川短歌賞の次席になったのもこの頃のこと。

46歳になった今とは全く生活環境も違うし、考え方も違う。でも、「喫茶店の二階席から町を見下ろすのが好き」という点だけは、今も変っていないなと思う。

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2016年07月25日

饕餮

青銅器の展示を見ていると、説明書のあちこちに「饕餮文」(とうてつもん)という言葉が出てくる。「饕餮」をかたどった文様という意味で、「鳥文」や「龍文」などともによく使われる文様らしい。多くの青銅器に渦巻きと目のある饕餮文が刻まれていた。

饕餮と聞いて思い出すのは、高島裕歌集『饕餮の家』。

 饕餮の家こそ見ゆれ、かなしみの霧ふかき野に光る眼がある

というのが巻末の一首だ。
あとがきには

饕餮は中国古代の伝説の怪獣である。『山海経』に「その状は羊の身の如く、人面、目が腋の下にあり、虎の歯、人の爪、その声は嬰児のやう・・・これは人を食ふ」とあるのがそれだといふ。殷周期の青銅器に施された獣の文様が饕餮文と呼ばれてゐることは、よく知られてゐる。

と記されている。

というわけで、饕餮に会いたい人は泉屋博古館へどうぞ。

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2016年07月23日

岡山のシンポジウム


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8月21日(日)に岡山で、塔短歌会主催のシンポジウムがあります。

一般公開でどなたでも参加できますので、皆さんどうぞお越しください。
会場は岡山駅西口から5分の岡山コンベンションセンターです。

今年は漫画家の池田理代子さんをゲストにお招きしています。
僕も歌合せ(5名×5名)のキャプテンとして出場します。

参加費は一般2000円、学生1000円(要学生証)。
当日、受付にてお支払いください。事前の予約等は不要です。

posted by 松村正直 at 07:22| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月15日

生前

このところ、天皇陛下が「生前退位」の意向を持たれているというニュースがしきりに流れている。その「生前退位」という言葉に、引っ掛かりを覚える。

『広辞苑』で「生前」を引くと、

(亡くなった人が)生存していた時。存命中。

とある。つまり、その人が生きている間ではなく、亡くなってから使う言葉ということだ。例として「生前をしのぶ」「生前愛用の品」などが挙がっている。

薄日さす葉桜の道 死ののちに生前という時間はあって
              『午前3時を過ぎて』

以前こんな歌を詠んだことがある。
これも、「生前」という言葉が死後にしか使われないことを詠んだもの。

「生前」をまだ亡くなっていない人に対して使うのはどうなのだろう。

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2016年07月10日

濱松哲朗の遠足前夜

昨夜、濱松哲朗さんのツイキャス「濱松哲朗の遠足前夜」で、『やさしい鮫』『駅へ』『午前3時を過ぎて』などの短歌を朗読、鑑賞していただきました。

http://twitcasting.tv/symphonycogito/movie/286624461
http://twitcasting.tv/symphonycogito/movie/286639608

ツイキャスというのを初めて聴きましたが、面白いですね。
前半30分、後半30分です。
お時間のある方は、どうぞお聴き下さい。

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2016年07月06日

7月、8月の予定

7月、8月とあちこちの短歌のイベントに出演します。
どれも一般聴講可能ですので、どうぞご参加ください。

○7月18日(月)現代歌人集会春季大会(松江)
  パネルディスカッションの進行をします。

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○7月29日(金)公開講座「現代に生きる啄木」(芦屋)
  https://www.asahiculture.jp/ashiya/course/684e359f-fd15-c770-dec7-5726ee7b7b8b

○8月6日(土)「短歌人」夏季全国集会(姫路)
  「石川啄木と土岐哀果」という題で講演します。
  http://9313.teacup.com/tankajin/bbs/469

○8月21日(日)「塔」現代短歌シンポジウム(岡山)
  歌合せに出場します。

  2016塔全国大会チラシ-C+5.jpg

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