2016年10月19日

11月・12月の予定

11月、12月と短歌関係のイベントが続きます。
私の参加予定のものは下記の通り。

11月6日(日)第4回古今伝授の里・現代短歌フォーラム(岐阜)
http://kokindenjunosato.blogspot.jp/2016/09/4.html

11月23日(祝)事務所フェスタ(京都)
http://matsutanka.seesaa.net/article/442753314.html

11月29日(火)「佐藤佐太郎短歌賞」「現代短歌社賞」授賞式(東京)

12月4日(日)現代歌人集会秋季大会(京都)
http://matsutanka.seesaa.net/article/442842647.html

12月17日(土)京都忘年歌会・忘年会(京都)
http://toutankakai.com/event/6247/?instance_id=1110


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2016年10月16日

現代歌人集会秋季大会のお知らせ

12月4日(日)に京都で現代歌人集会秋季大会が開催されます。

大辻隆弘さんの基調講演、阿木津英さんの講演「芭蕉以後のうた〜玉城徹を考える」、第42回現代歌人集会賞授与式(虫武一俊歌集『羽虫群』)などが行われます。

皆さん、どうぞご参加ください。

(クリックすると大きくなります)
 現代歌人集会秋季大会2016A.jpg
 現代歌人集会秋季大会2016B.jpg

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2016年10月12日

事務所フェスタ

11月23日(祝)に塔短歌会事務所にて、「事務所フェスタ」という
イベントを行います。一日中いろいろなことをやっていますので、
皆さんぜひご参加ください。塔の会員でなくても参加できます。

ちなみに私は「プログラムC」の吟行&歌会を担当します。
紅葉の京都御苑を一緒に散策しましょう!

事務所フェスタ.png

(大きなチラシが見られます)
事務所フェスタ.pdf


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2016年10月10日

秋の空

 P1050290.JPG

今朝、家のベランダから見た空。
もうすっかり秋ですね。

今月末に評論集『樺太を訪れた歌人たち』が出ます。
「短歌往来」に連載した「樺太を訪れた歌人たち」に、書き下ろしの「樺太在住の歌人」、さらに「サハリン紀行」を追加しました。

本を出す前はいつも、ベストセラーになったらどうしようって思います。そういう夢が見られるのは幸せなことかもしれません。

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2016年10月07日

第4回古今伝授の里・現代短歌フォーラム

11月6日に岐阜県の「古今伝授の里」で、短歌のシンポジウムがあります。私も聴きに行く予定なので、関西の方は一緒に行きましょう。

  チラシ表面.jpg

  チラシ裏面.jpg

期日 平成28年11月6日(日)13:30〜
会場 古今伝授の里フィールドミュージアム 和歌文学館
構成 「小瀬洋喜の歌論―短歌的な世界からの脱出と回帰―」

13:30〜13:35 主催者あいさつ
13:35〜14:15 第1部「小瀬歌論の魅力を語る」
    語り手:後藤すみ子、鈴木竹志
    ゲストスピーカー:平井弘
14:15〜14:25 休憩
14:25〜15:55
  第2部パネルディスカッション「今、短歌評論家のなすべきこと」
  パネリスト:佐佐木幸綱、小塩卓哉、川本千栄、山田航、寺井龍哉
  司会:鈴木竹志

参加費 310円(和歌文学館入館料)

http://kokindenjunosato.blogspot.jp/2016/09/4.html

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2016年10月06日

50歳までに

今回は兄と日程を合わせて、母の家に行った。
初日の夜は食事の後、母親が寝た後もずっと兄と喋っていて、気が付けば夜中の1時半になっていた。よくまあ喋ったもんだ。

兄は一つ年上なので47歳。
いろいろと転機を迎えているようで、今後の人生の予定や未定(?)について教えてくれた。もともと50歳になるまでに、新しいことを始めたかったらしい。

その時は言わなかったが、僕も「50歳までに」と考えていることがあって、何だかよく似ている。兄弟そろってそんな調子だから、いつまで経っても母親を安心させられないのだけれど。

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2016年09月30日

あなたを想う恋の歌

第19回「万葉の里 あなたを想う恋の歌」の作品を募集中です。
http://www.manyounosato.com/

締切は10月31日。
最優秀賞は何と10万円! しかも投稿料は無料。

皆さん、ぜひご応募ください。
私も審査員(選考委員)に入っています。

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2016年09月28日

本を買うお金

最近、ようやく気が付いたことがある。

私たちが本を買うお金というのは、「その本」のために使っているように見えるけれども、実はその作者が書く「次の本」のために使っているのだ。

目の前にある本は、既に出版されているわけで、今からお金が必要になるわけではない。けれども、その本が全く売れなければ、作者に次の本を出す機会はもう訪れないだろう。

その本をお金を出して買う人がたくさんいれば、また次の本を出すチャンスが与えられる。つまり、その作者への「期待」に対して、私たちはお金を払っているわけである。

だから、応援している作者の本は、多少無理をしても買う。これは本だけに限らず、映画でも音楽でも絵でも、何でも同じことだと思う。


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2016年09月25日

マザーリーフその後

春先にマザーリーフの葉っぱを1枚いただいた。
葉っぱから芽が出るので「ハカラメ」とも言われている植物だ。

http://matsutanka.seesaa.net/article/433796385.html

半年が過ぎて、今ではこんなに大きくなった。

 P1050244.JPG

生きる力というのがすごいものだな。
もっと大きな鉢に植え替えないと。

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2016年09月14日

電話

山梨県に住む母も、神奈川県に住む父も、ともに後期高齢者で一人暮らしをしている。本当は頻繁に会いに行かなければと思うのだが、なかなかそうもいかない。

せめてこまめに電話を掛けようと思って、思うだけではダメなので、電話した日付を紙に書くことにしている。机の前に張った紙に、母と父にそれぞれ電話した日付を書き付けているのだ。

それを見ると、父の方が圧倒的に少ない。

今も「8月15日」が最後になっていて、気が付けばもう一か月も電話していない有様だ。しかも母と違って父は自分から電話を掛けてくることがないので、話をしている回数はさらに少ない。

8月15日というのも父の誕生日であって、「何もないけど電話した」わけではない。何もないけど電話するというのは、意外と難しいものだ。

明日は何とか頑張って(?)電話しようと思う。

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2016年09月09日

短歌的な感性

最近よくリクルートのリクナビNEXTのCMが流れている。
http://next.rikunabi.com/promotion/
(応援歌1篇の15秒バージョン)

転職に悩む女性が道を歩いていると、後ろから自転車に乗った男性(大泉洋)が「とにかく笑えれば〜最後に笑えれば〜」とウルフルズの「笑えれば」を口ずさみながら追い越して行くという内容。

けっこう好きなCMなのだけれど、最後に自転車に乗った男性のアップになったとき、「大丈夫」と言うのが余計な気がする。この一言はなくてもわかるだろう、と。

でも、こんなふうに思うのは、きっと短歌的感性なのだ。

短歌をやっていると、「結句が言い過ぎ」「説明的」「ダメ押しになっている」「ここまで言わなくてもわかる」といったことを、歌会などで徹底的に叩き込まれる。そして、最小限の言葉で伝える―伝わるという感性が次第に身についていくのだが、実はこれは日常生活の感性とはけっこうズレがあるのだ。

あのCMを作った人はもちろん、あのCMを見る人の多くも、たぶん「大丈夫」の一言が必要だと感じるのだろう。もっとはっきり言えば、世間がズレているのではなく、私の方がズレているのである。

posted by 松村正直 at 07:31| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月26日

「自分の歌に耐える」ということ (その3)

この話は、さらに「塔」2010年5月号の新樹滴滴でも取り上げられている。河野さんが亡くなる3か月前のことだ。(エッセイ集『桜花の記憶』に「自分の歌に耐える」というタイトルで掲載)

何年かまえの「塔」の全国大会の講演で「自分の歌に耐える」ということをちょっと言った。それに補足しておくと、長いあいだ歌を作りつづけていると必ず自分の歌に飽きてしまう時期がくる。そういうときに歌を止めるのは簡単かもしれないが、それは早計というものである。

続いて、河野さんは「歌を止めようとか、ちょっと休もうとしたとき仮に六十点くらいのレベルに居る」と仮定して、こう書く。

六十点に耐えて作りつづける。これが肝要。

この言葉に、私は何度勇気づけられてきたかわからない。
100点ではない。80点でもない。60点である。
それに耐えて、歌を詠み続けるのだ。

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2016年08月25日

「自分の歌に耐える」ということ (その2)

2007年に「塔」の全国大会が和歌山で行われた。
メインは河野裕子さんの講演「作歌四十余年」。
http://toutankakai.com/magazine/post/4390/

その中で、河野さんが「自分の歌に耐える」という話をされたのが、とても印象に残った。

この間ふと思ったのは、私は私の歌に堪えるということがとても大事だということでした。自分の歌に堪える。自分の歌に堪えるということは本当に大変難しいことだ。いろんな時期があって、いい時も悪い時もあります。かっての自分ならばもっといい歌が作れたはずなのに、ああ、できないということが必ずあるんですね。もっといい、若い時にはもっと自分には勢いもあったし、よかったのに、今それが自分にはできない。でもね、やっぱりそれは自分の歌に堪えるしかしょうがないんじゃないかと思うんです。堪える、堪えて、そしてその水準にまで達せなくっても、やっぱり作り続けることがとても大事。

講演を聴きながら、河野さんほどの人でもそんなことを思う時があるのだと、少し驚いたことを覚えている。


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2016年08月24日

「自分の歌に耐える」ということ (その1)

大学時代の4年間はアーチェリーばかりやっていた。

けっこう強いクラブで、関東学生アーチェリー連盟に加盟する約50校の中で4番手くらいの強さであった。

春のリーグ戦(団体戦)、夏の個人戦、国公立戦、七帝戦、年に3回の合宿など、一年中とにかくアーチェリーの練習と試合と飲み会ばかりしていた。

監督は50歳くらいの酒好きで楽しい人だったが、練習は厳しかった。その方からはアーチェリーの技術だけでなく、ものの考え方や生き方など、実に多くのことを学んだ。

その一つが、「調子が良い時に当たるのは当り前。大事なのは調子が悪い時にいかに耐えるかだ」ということ。

「今日は何だか調子がいいな」という時は、多少のミスをしても高得点のところに矢が飛んでいく。一方で、調子が悪い時は身体の感覚と矢の飛ぶところが一致せず、思うように点が伸びない。

けれども、いざ試合となれば、「今日は調子が悪かったから点数も悪かった」というわけにはいかない。調子が悪い時でも、悪いなりに点を出さなくてはいけないのだ。特に団体戦の時など、そういうしんどい場面に何度も出くわした。

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2016年08月21日

夏の終わり

「塔」の全国大会が終わると、夏が終わったなと思う。
まだ外は暑いけれど。

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2016年08月20日

塔全国大会 in 岡山

今日明日と「塔」の全国大会に参加するため岡山へ行ってきます。
22歳から24歳にかけて1年半住んだ町。

大会への参加も今年で18回目となる。

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2016年08月17日

偶然

神様は信じないけれど偶然は信じる。
偶然ほど素敵なことってあまりない。

鉄橋を渡れば見えてくる町の偶然だけがいつも正しい
          「塔」2012年3月号

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2016年08月16日

次号予告

短歌雑誌の次号予告に自分の名前があって、まだ一字も書いていない原稿や一首もできていない作品のことが載っていると、暗澹とした気分になる。

今日で3日連続の夕立。


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2016年08月15日

河野裕子短歌賞

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第5回河野裕子短歌賞の締切は8月19日(金)です。
皆さん、どうぞご応募ください。

https://www.eventscramble.jp/e/kawano

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2016年08月12日

6年

河野裕子さんが亡くなって、今日で6年。
月日の経つのは本当に早いものだ。

6年前の8月12日は職場のお盆休み前の打ち上げの飲み会があって、終了後、店からぶらぶら歩いて家に帰る途中で訃報を聞いたのだった。

あれから6年。
僕の人生にもいろいろと大きな変化があった。

水たまりをかがみてのぞく この世には静かな雨が降つてゐたのか              河野裕子『蟬声』

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2016年08月07日

短歌人会夏季全国集会

昨日は姫路キャッスルグランヴィリオホテルで開催の短歌人会夏季全国集会にお招きいただき、講演「石川啄木と土岐哀果」を行った。17:00から18:40まで。

他の結社の全国大会に参加するのは初めてのことだったのだが、皆さん気さくに接してくださり、楽しい時間を過ごすことができた。講演の後はオープニングパーティー、さらにホテルの部屋に移って「深夜サロン」(?)で話が続く。

藤原龍一郎さん、小池光さん、蒔田さくら子さん、三井ゆきさん、西勝洋一さん、宇田川寛之さん、谷村はるかさん、橘夏生さん、長谷川知哲さん、梶倶認さん、村田馨さん、天野慶さん、角山諭さん、大室ゆらぎさん、勺禰子さん・・・などと話をして、たくさんの刺激をいただいた。

最後まで残ったメンバーが解散したのは午前2時。

今朝は7時にホテルを出て京都に帰り、「塔」9月号の初校の取りまとめ。夕方、無事に印刷所へ送った。

posted by 松村正直 at 20:46| Comment(4) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月01日

第19回 「あなたを想う恋の歌」

現在、第19回 「あなたを想う恋の歌」の作品を募集中です。

http://www.manyounosato.com/

■募集期間 平成28年7月1日(金)〜10月31日(月)当日消印有効
■審査員
  松平盟子、香川ヒサ、紺野万里、松村正直、加賀要子、阪井奈里子
■賞 最優秀賞【1首】10万円、優秀賞【3首】3万円、秀逸【10首】1万円、
   佳作【15首】5千円、入選【30首】図書カード千円

昨年に続いて私も審査員を務めます。
投稿料は無料で、最優秀賞は何と10万円!

皆さん、ふるってご応募ください。

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2016年07月31日

29歳の頃の文章

調べることがあって古い「塔」を探していたら、自分の書いた文章を見つけた。「塔」1999年11月号の「方舟」に載っている。

「塔」入会が1997年末なので、入会して2年になる頃のもの。1999年9月号に吉田健一さんが「ちょっと気の早い松村正直論」という評論を書いて下さって、それに反応して書いた文章だったのだろう。すっかり忘れていた。

「松村正直 二十九歳 フリーター」という題で、こんなことを書いている。

 喫茶店の二階席から町を見下ろすのが好きだ。窓際の席でアイスコーヒーを飲みながら、ゆうやみの青い町を眺めるのが好きだ。
 人間が歩いて行く。名前も知らない人々が、右に左に通り過ぎて行く。それは「きれいな女の人」であったり、「背の高い男の人」であったりする。あるいは「高校生の三人組」や「OL」や「サラリーマン」であったりする。「お年寄り」や「帽子をかぶった人」や「携帯電話で話をしている人」や、私とはまるで関わりのない人々が、ただ通り過ぎて行くのを見ているのは楽しい。
 あの、親子三人で手をつないでいる家族の父親が、私であっても良かった。あるいは、あの、スーツを着て忙しそうに歩いて行く会社員が、私であっても良かった。あるいは、あの、恋人と楽しそうに喋っている若い男性が、私であっても。
 けれど現実には、その誰もが私ではなくて、私はこうしてアイスコーヒーを飲みながら、ただぼんやりと町を眺めている。
 子どものいる人が子どもの歌を歌うように、恋をしている人が恋の歌を歌うように、病気に苦しんでいる人が病気の歌を歌うように、働いている人が仕事の歌を歌うように、そのように私は・・・・・・何を歌えばいいのだろう。
 ゆうやみの町は、まるで水族館のようだ。人間が魚のように流れて行く。ゆっくりと、そして静かに。私はいつまでも、それを見ている観客だ。いや、むしろ、ガラス窓の内側にいる私の方が、水槽の中の魚なのかもしれない。
 誰ひとり見られていることになど気づきもしないで、前を向いて歩いて行く。実際、私がここで見ていようが見ていまいが、こうして同じ光景が流れるだろう。私がいてもいなくても、何ひとつ町は変わりはしない。
 すっかり日は暮れてしまった。町はもう美しい青さを失って、暗闇の奥へと沈んでいる。町を行く人々の姿も見えなくなり、窓ガラスには、ただ疲れたような私の顔が映るばかり。急に不安になって、アイスコーヒーの残りを一息に飲み干すと、それは空腹の胃の中に暗くじんわりと広がってゆく。

いやぁ、何とも青臭くて気恥ずかしい。
当時は大分市のアパートにひとりで住んで、住宅地図調査のアルバイトをしていた。「フリーター的」50首で角川短歌賞の次席になったのもこの頃のこと。

46歳になった今とは全く生活環境も違うし、考え方も違う。でも、「喫茶店の二階席から町を見下ろすのが好き」という点だけは、今も変っていないなと思う。

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2016年07月25日

饕餮

青銅器の展示を見ていると、説明書のあちこちに「饕餮文」(とうてつもん)という言葉が出てくる。「饕餮」をかたどった文様という意味で、「鳥文」や「龍文」などともによく使われる文様らしい。多くの青銅器に渦巻きと目のある饕餮文が刻まれていた。

饕餮と聞いて思い出すのは、高島裕歌集『饕餮の家』。

 饕餮の家こそ見ゆれ、かなしみの霧ふかき野に光る眼がある

というのが巻末の一首だ。
あとがきには

饕餮は中国古代の伝説の怪獣である。『山海経』に「その状は羊の身の如く、人面、目が腋の下にあり、虎の歯、人の爪、その声は嬰児のやう・・・これは人を食ふ」とあるのがそれだといふ。殷周期の青銅器に施された獣の文様が饕餮文と呼ばれてゐることは、よく知られてゐる。

と記されている。

というわけで、饕餮に会いたい人は泉屋博古館へどうぞ。

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2016年07月23日

岡山のシンポジウム


  2016塔全国大会チラシ-C+5.jpg

8月21日(日)に岡山で、塔短歌会主催のシンポジウムがあります。

一般公開でどなたでも参加できますので、皆さんどうぞお越しください。
会場は岡山駅西口から5分の岡山コンベンションセンターです。

今年は漫画家の池田理代子さんをゲストにお招きしています。
僕も歌合せ(5名×5名)のキャプテンとして出場します。

参加費は一般2000円、学生1000円(要学生証)。
当日、受付にてお支払いください。事前の予約等は不要です。

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2016年07月15日

生前

このところ、天皇陛下が「生前退位」の意向を持たれているというニュースがしきりに流れている。その「生前退位」という言葉に、引っ掛かりを覚える。

『広辞苑』で「生前」を引くと、

(亡くなった人が)生存していた時。存命中。

とある。つまり、その人が生きている間ではなく、亡くなってから使う言葉ということだ。例として「生前をしのぶ」「生前愛用の品」などが挙がっている。

薄日さす葉桜の道 死ののちに生前という時間はあって
              『午前3時を過ぎて』

以前こんな歌を詠んだことがある。
これも、「生前」という言葉が死後にしか使われないことを詠んだもの。

「生前」をまだ亡くなっていない人に対して使うのはどうなのだろう。

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2016年07月10日

濱松哲朗の遠足前夜

昨夜、濱松哲朗さんのツイキャス「濱松哲朗の遠足前夜」で、『やさしい鮫』『駅へ』『午前3時を過ぎて』などの短歌を朗読、鑑賞していただきました。

http://twitcasting.tv/symphonycogito/movie/286624461
http://twitcasting.tv/symphonycogito/movie/286639608

ツイキャスというのを初めて聴きましたが、面白いですね。
前半30分、後半30分です。
お時間のある方は、どうぞお聴き下さい。

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2016年07月06日

7月、8月の予定

7月、8月とあちこちの短歌のイベントに出演します。
どれも一般聴講可能ですので、どうぞご参加ください。

○7月18日(月)現代歌人集会春季大会(松江)
  パネルディスカッションの進行をします。

  kajin-shukai 2016 spring.png

○7月29日(金)公開講座「現代に生きる啄木」(芦屋)
  https://www.asahiculture.jp/ashiya/course/684e359f-fd15-c770-dec7-5726ee7b7b8b

○8月6日(土)「短歌人」夏季全国集会(姫路)
  「石川啄木と土岐哀果」という題で講演します。
  http://9313.teacup.com/tankajin/bbs/469

○8月21日(日)「塔」現代短歌シンポジウム(岡山)
  歌合せに出場します。

  2016塔全国大会チラシ-C+5.jpg

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2016年07月04日

第19回 「あなたを想う恋の歌」

現在、第19回 「あなたを想う恋の歌」の作品を募集中です。
http://www.manyounosato.com/

■募集期間 平成28年7月1日(金)〜10月31日(月)当日消印有効
■審査員
  松平盟子、香川ヒサ、紺野万里、松村正直、加賀要子、阪井奈里子
■賞 最優秀賞【1首】10万円、優秀賞【3首】3万円、秀逸【10首】1万円、
   佳作【15首】5千円、入選【30首】図書カード千円

昨年に続いて私も審査員を務めます。
皆さん、ふるってご応募ください。

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2016年07月03日

岡山のシンポジウム


  2016塔全国大会チラシ-C+5.jpg

8月21日(日)に岡山で、塔短歌会主催のシンポジウムがあります。

一般公開でどなたでも参加できますので、皆さんどうぞお越しください。
会場は岡山駅西口から5分の岡山コンベンションセンターです。

今年は漫画家の池田理代子さんをゲストにお招きしています。
僕も歌合せ(5名×5名)のキャプテンとして出場します。

参加費は一般2000円、学生1000円(要学生証)。
当日、受付にてお支払いください。事前の予約等は不要です。

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2016年06月30日

朝顔

  P1050159.JPG

ベランダで育てている朝顔が、今年初めて咲いた。
朝起きて花を見るのは、なかなかいいものだ。

今日で6月も終わり。
今年も半分が過ぎることになる。

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2016年06月20日

「橄欖追放」の移転

東郷雄二さんのウェブサイト「橄欖追放」が移転した。
http://petalismos.net/

毎月第1・第3月曜日に更新される「橄欖追放」は現在第188回。
前身の「今週の短歌」200回とその他の短歌関連の文章もあわせると
実に400編もの文章が掲載されている。

息の長い活動を続けておられることに、敬意の念を抱く。


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2016年06月19日

一般公開のシンポジウム

8月21日(日)に岡山で、マンガ家の池田理代子さんをゲストに迎えて
短歌のシンポジウムを行います。一般公開で、どなたでも参加できます。

会費は一般2000円、学生1000円(学生証)。
事前のお申し込みは不要です。

皆さん、どうぞお越しください。

  2016塔全国大会チラシ-C+5.jpg
   (クリックすると大きくなります)


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2016年06月15日

公開講座「現代に生きる啄木」

7月29日(金)に朝日カルチャーセンター芦屋教室で、「現代に生きる啄木」という公開講座を行います。生誕130年を迎える今年、あらためて啄木の作品や人生を読み直してみようという内容です。

啄木に興味や関心のある方、ぜひご参加ください。

時間は13:00〜15:00。
場所はJR芦屋駅北口の「ラポルテ本館」4階です。

詳しくは、下記のページをご覧ください。
https://www.asahiculture.jp/ashiya/course/684e359f-fd15-c770-dec7-5726ee7b7b8b

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2016年06月10日

上の句

誰かの歌の上句や下句が、ふと頭に思い浮かぶことがある。
先月大阪であった「春の短歌祭」の講演で、栗木京子さんが

「病む人のこころはわからぬものだから」誰の上(かみ)の句ひよんと口出づ       小池光 『思川の岸辺』

という一首が

病む心はついに判らぬものだからただ置きて去る冬の花束
             岡井隆 『斉唱』

を踏まえているという話をされていた。
今日、たまたま同じような例を見つけた。

〈二人のひとを愛してしまへり〉の上の句はなんだつたつけ 新雪を踏む          大口玲子 『ひたかみ』

の元歌は、

陽にすかし葉脈くらきを見つめをり二人のひとを愛してしまへり
             河野裕子 『森のやうに獣のやうに』

である。

こんなふうに並べてみると、パズルを解いているみたいで楽しい。

posted by 松村正直 at 20:29| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月09日

富士山の見え方

『暴力的風景論』の中で、本筋とは関係なく印象的な部分があった。
富士山の描写である。

東京から中央高速道を走り、大月ジャンクションを経て河口湖方面に向かうと、都留市を通るあたりで、天候に恵まれればフロント・ウィンドウ正面前方に富士山がその姿を現す。

続いて著者は次のように書く。

道の角度のせいか、山の姿が唐突に視界に登場する光景に対する驚きは、繰り返しこの道を往復していても慣れて薄れることがない。裾野が雲に覆われていても予想を超えた高いところに頂きがあって、雲間に顔を出していることがある。

なるほど、確かにそうだ。
この「唐突に」「驚き」「予想を超えた」というところに、富士山の本質があるのだと思う。

富士山の写真や絵を見ていつも何となく物足りない感じがするのは、このためではないだろうか。写真や絵においては、最初から富士山の全貌が枠の中に収まっている。はじめから全体が見えているのである。

そのため「唐突に」「驚き」「予想を超えた」といったことが、起こらない。だから富士山が富士山らしくなくなってしまうのだ。

では一体どうすれば、写真や絵において「動き」のある表現をすることができるのか。これは短歌を詠む際にも時々考えることである。

posted by 松村正直 at 07:33| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月03日

積ん読の効用

本を読むのは好きだが、それ以上に本を買うのが好きで、街に出かけるたびに本を買ってきてしまう。おとなしく家にいても、ネットの古本などを買ってしまうので油断ならない。

自分の財布から出ていくお金の7割は本に費やしている感じがする。もちろん、銀行口座から引き落とされるものや、目に見えない交通費などもあるので、実際はそんなに多くはないのだが、イメージとしてはそれくらいである。

買うスピードの方が読むスピードより速いので、必然的に本が溜まっていく。それは机の下や椅子の後ろなどに、文字通り積ん読状態になっている。無駄と言えば無駄なのだが、これがけっこう楽しい。

先日読んだ想田和弘著『演劇vs.映画』も長らく積まれていた一冊。映画「演劇1」「演劇2」を観たのが2012年12月20日で、その後すぐに買った本である。でも、すぐには読まなかった。多分、映画と本が近すぎるように感じたからだろう。

それが最近になって、平田オリザの自伝エッセイ『地図を創る旅』(5月13日)を読み、想田監督の映画『牡蠣工場』(5月16日)を観たことで、ようやくこの本にも手が伸びたという次第である。

でも、時間が空くというのは良いもので、単に映画「演劇1」「演劇2」の撮影の舞台裏をのぞくという点だけではなく、ドキュメンタリーにおけるフィクションとリアルの問題や、演じるとはそもそもどういうことなのかといった深い部分が伝わってくるのを感じた。

「機が熟す」という言葉があるけれど、「積ん読」している間に、本と私の関係が発酵してきていたのだろう。同じ本でも、読むタイミングによって受け取るものは全然違ってくるのだ。

posted by 松村正直 at 07:34| Comment(2) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月02日

現代歌人集会春季大会 in 松江

7月18日(月・祝)に松江で、現代歌人集会春季大会が開催されます。
大会テーマは「あたらしきリアル」。

私もパネルディスカッションの進行役として出ます。
お近くの方も遠くの方も、ぜひご参加ください。

(チラシはクリックすると大きくなります)

kajin-shukai 2016 spring.png


posted by 松村正直 at 16:06| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月29日

筈(はず)

昨日の永田さんの講演の最初に

二人ゐて楽しい筈の人生の筈がわたしを置いて去りにき

という自作(今年の歌会始の詠進歌)の話が出た。
この歌は、河野裕子さんの

これからが楽しい筈の人生の筈につかまりとにかく今日の一日
              『蟬声』

の本歌取りになっている。
「〇〇の筈」は「道理」「当然」といった意味で使われる言葉だが、もとは弓矢に関係する言葉である。

『広辞苑』には

・弓の両端の弦をかける所
・弓に矢をつがえる時、弦からはずれないために、矢の末端につけるもの。やはず。

とある。学生時代にアーチェリーをやっていたので、こういうのは懐かしい。二つ目の「矢筈」はアーチェリーでは「ノック」と言っていた。

調べてみると、相撲の「はず押し」もこの筈に由来するらしい。手の形を矢筈のように「凹」にして相手の腋などを押すことから「はず押し」というのだそうだ。

弓矢から相撲へ。
言葉もよく飛ぶものだな。

posted by 松村正直 at 16:11| Comment(4) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月28日

東京へ

1泊2日で東京へ。

昨日は18:00より一ツ橋の如水会館で、第21回寺山修司短歌賞と第12回葛原妙子賞の贈呈式。受賞作は島田幸典『駅程』と河野美砂子『ぜクエンツ』で、お二人とも京都在住の方の受賞であった。

今日は13:00より、明治神宮参集殿で行われた日本歌人クラブ定期総会に参加。

  P1050137.JPG

最初に事業報告や会計報告があり、その後、日本歌人クラブ各賞の贈呈式、そして永田和宏さんの講演というプログラム。講演のタイトルは「歌を引き受け、引き継ぐ―歌枕、本歌取りを例として」で、時おり河野さんの思い出なども交えて、じっくりと聞かせる内容であった。


posted by 松村正直 at 23:47| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月23日

啄木とタイタニック

ちなみに

啄木が亡くなったのは1912(明治45)年4月13日
タイタニック号が沈んだのが1912(明治45)年4月15日

2日違い。

posted by 松村正直 at 22:38| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

公開講座「現代に生きる啄木」

7月29日(金)に朝日カルチャーセンター芦屋教室で、「現代に生きる啄木」という公開講座を行います。生誕130年を迎える今年、あらためて啄木の作品や人生を読み直してみようという内容です。

啄木に興味や関心のある方、ぜひご参加ください。

時間は13:00〜15:00。
場所はJR芦屋駅北口の「ラポルテ本館」4階です。

詳しくは、下記のページをご覧ください。
https://www.asahiculture.jp/ashiya/course/684e359f-fd15-c770-dec7-5726ee7b7b8b

posted by 松村正直 at 07:05| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月20日

前川佐美雄賞

「短歌往来」6月号に第14回前川佐美雄賞の選考結果が載っている。
受賞は黒瀬珂瀾の『蓮喰ひ人の日記』。

今回驚いたのは山田航編著のアンソロジー『桜前線開架宣言』が候補になっていたこと。昨年『塔事典』が候補になった時も驚いたが、こうした本がノミネートされるのは、前川佐美雄賞ならではだろう。

「前川佐美雄賞のコンセプトはもっともスリリングな一冊、無差別級」(三枝昂之)、「当初より〈無差別級〉の短歌文学賞であることを標榜してきた」(加藤治郎)という賞の特徴がよく発揮されている。実際に、過去には牧水研究会編『牧水研究』第8号が受賞したこともある(第9回)。

来年以降もどんな本が候補になるのか楽しみだ。

posted by 松村正直 at 21:18| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月18日

カルチャーセンター

大阪、芦屋、京都でカルチャー講座を担当しています。
興味のある方は、どうぞご参加下さい。

◎毎日文化センター梅田教室 06−6346−8700
 「短歌実作」 毎月第2土曜日
  A組 10:30〜12:30
  B組 13:00〜15:00
   *奇数月を松村が担当しています。

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「はじめてよむ短歌」
  毎月第1金曜日 10:30〜12:30

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「短歌実作」 毎月第3金曜日
   A組 11:00〜13:00
   B組 13:30〜15:30
   *偶数月を松村が担当しています。

◎JEUGIAカルチャーセンター千里セルシ― 06−6835−7400
 「はじめての短歌」
  毎月第3月曜日 13:00〜15:00

◎JEUGIAカルチャーセンターKYOTO 075−254−2835
 「はじめての短歌」
  毎月第3水曜日 10:00〜12:00

◎JEUGIAカルチャーセンターMOMOテラス 075−623−5371
 「はじめての短歌」
  毎月第1火曜日 10:30〜12:30

◎醍醐カルチャーセンター 075−573−5911
 「初めてでも大丈夫 短歌教室」
  毎月第2月曜日 13:00〜15:00
posted by 松村正直 at 23:16| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月17日

現代歌人集会春季大会 in 松江

7月18日(月・祝)に松江で、現代歌人集会春季大会が開催されます。
大会テーマは「あたらしきリアル」。

お近くの方も遠くの方も、ぜひご参加ください。

(チラシはクリックすると大きくなります)
kajin-shukai 2016 spring.png

posted by 松村正直 at 17:38| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月15日

大手

わが家の近くにはJR奈良線と京阪電車が通っている。
とある京阪の駅で聞いた女子中学生2人の会話。

A 「京阪と違って、JRってしょっちゅう遅れるよな」
B 「ほんっと。こないだも遅れて大変だった」
A 「何が違うんやろな?」
B 「遅れてもええと思ってるんちゃう」
A 「JRが?」
B 「だってJRって大手やろ。東京に行った時もあったし」
A 「そやな」

聞いていて、何とも新鮮に感じた。
1987年に国鉄が分割民営化されてから29年。
今ではJRは普通の大手鉄道会社だと思われているのだ。

関西で「大手私鉄」と言えば、一般には阪急、阪神、京阪、南海、近鉄の5社を指すのだが、彼女たちにそういう感覚はない。京阪は小さい会社で、JRこそ「大手」なのである。

それもそうだろう。
「国鉄」という言葉がなくなった現在、本当は「私鉄」という言葉も意味を成さないのだ。

「今どきの若い子たちはJRが昔、国鉄だったことも知らない」などと嘆くことはない。「JRって大手やろ」という言葉の方がむしろ正しいのである。


posted by 松村正直 at 21:53| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月12日

君死にたまふことなかれ

シンポジウム記録集『時代の危機と向き合う短歌』の中で、今野寿美さんが与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」を取り上げている。資料には、

なぜか「君死にたまふことなかれ」には反戦、天皇批判(→天皇制批判)のレッテルが貼られ、定着してしまった。その結果、太平洋戦争敗戦までは危険思想史され、敗戦後は一転して晶子の不屈の精神、反戦思想(→平和主義)をもてはやすような読み方をされ、今日に至っている。

とあり、発言の中で

いまからでも遅くはないから、曲解されて、悪用もされてしまった、その結果として自主規制まで施されてしまった文学作品の正しい読みを、ぜひここで取り戻したいという気持ちです。

と述べている。

この指摘に、私は共感する。
というのも、一昨日の朝日新聞(大阪本社版)夕刊の連載「「反骨」の記録」にも、この詩が取り上げられていて、その要約に違和感を覚えたからだ。

君死にたまふことなかれ
すめらみことは戦ひに
おほみづからは出でまさね
かたみに人の血を流し
獣(けもの)の道に死ねよとは
死ぬるを人のほまれとは
大みこゝろの深ければ
もとよりいかで思(おぼ)されむ

の部分を引いて、記者は

天皇は戦いに行かない。そのお心が深ければ、獣のように死ねと命じ、戦死を名誉とは思われないのではないか――。そんな意味なのだろうが、(・・・)

と書いている。
本当に「そんな意味」なのか。

疑問点の一つは「出でまさね」。ここは「出でまさず」という終止形ではなく、已然形の「ね」で止めているので、逆接として読むべきところだろう。つまり「戦いに行かない。」ではなくて、「戦いにお出でになることはないけれども、」ということだ。

もう一つは「深ければ」。これは口語の「深ければ」、つまり仮定の意味の「もし深いならば」ではなく、文語の「深ければ」である。已然形+「ば」の確定条件、すなわち「お心が深いので」という意味になる。

「天皇は戦いに行かない。そのお心が深ければ・・・」と「天皇は戦いにお出でになることはないけれども、そのお心は深いので・・・」

細かな違いのようだけれども、意味やニュアンスは大きく違ってくる。

大切なのは、自分の主義主張や都合に合わせて歌を読もうとしないことだろう。晶子に対する戦前の批判も戦後の礼賛も、その点に関してはどちらも同じ過ちを犯しているのである。

posted by 松村正直 at 09:11| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月19日

天王寺動物園吟行

5月11日(水)にJEUGIAカルチャーセンター主催で、「新緑の天王寺動物園で短歌を詠む」という吟行をおこないます。

http://culture.jeugia.co.jp/lesson_detail_17-23431.html?PHPSESSID=cebb3ftboih2fpn46nsh4auq33

2時間ほど動物園を見てまわって歌を1首詠み、昼食後に歌の批評をするという内容です。

定員は20名、申込締切は5月1日。
どうぞ、ご参加下さい。

posted by 松村正直 at 22:39| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月07日

さくら

  P1050035.JPG

今年は特に花見には行かず。
写真は阪急夙川駅のホームから見た桜。

少し散り始めている。

posted by 松村正直 at 08:15| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月21日

パソコンの買い替え

P1040991.JPG

8年ぶりくらいにノートパソコンを買い替えた。
NECの LaVie から東芝の dynabook へ。
WINDOWS VISTA から WINDOWS10 になった。

キーボードの間隔が微妙に違うので、まだ文字を打つのが慣れない。
でも、操作性はだいぶ良くなった気がする。

自分の原稿だけでなく「塔」の原稿も常時預かっているので、
パソコンが問題なく動いてくれるように気を遣う。

posted by 松村正直 at 18:41| Comment(2) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする