2018年12月31日

2018年の活動記録

*この記事は常に一番上に表示されています。
 最新の記事は一つ下を見て下さい。

作品
 ・「チンアナゴ」12首(「短歌往来」2月号)
 ・「秋の耳たぶ」30首(「短歌研究」2月号)
 ・「現実に少し遅れて降る雪を」30首(「短歌研究」5月号)
 ・「柿若葉」6首(「短歌往来」7月号)
 ・「ふたたび」8首(「岡大短歌6」)
 ・「富士の見えるあたり」30首(「短歌研究」8月号)
 ・「しずくしずくが」30首(「短歌研究」11月号)
 ・「みずのめいろ」15首(「パンの耳」第1号)

連載
 ・啄木ごっこ(第1回)好きな人、嫌いな人(「角川短歌」11月号)
 ・啄木ごっこ(第2回)国語教科書の中に(「角川短歌」12月号)

評論
 ・「暮らしが見えてくる歌」(「歌壇」6月号)
 ・「違和感から理解へ」(「プチ★モンド」102号)

書評
 ・さいとうなおこ著『子規はずっとここにいる』評(「角川短歌」1月号)
 ・佐藤モニカ歌集『夏の領域』評(「短歌往来」2月号)
 ・柴田典昭歌集『猪鼻坂』評(「現代短歌新聞」2月号)
 ・植田珠實歌集『梟を待つ』評(「短歌研究」3月号)
 ・高野公彦インタビュー『ぼくの細道うたの道』評(「うた新聞」3月号)
 ・本川克幸歌集『羅針盤』評(「現代短歌」4月号)
 ・水沢遙子歌集『光の莢』評(「現代短歌新聞」7月号)
 ・『塚本邦雄全歌集T』評(「歌壇」9月号)
 ・森田悦子歌集『裲襠』評(「現代短歌」9月号)
 ・江田浩司歌集『孤影』評(「短歌往来」9月号)
 ・雁部貞夫著『『韮菁集』をたどる』評(「青磁社通信」29号)
 ・天草季紅著『ユーカラ邂逅』評(「現代短歌新聞」11月号)

時評
 ・短歌月評「世代を跨ぐ試み」(「毎日新聞」1月22日朝刊)
 ・短歌月評「アンソロジーを楽しむ」(「毎日新聞」2月19日朝刊)
 ・短歌月評「記念号と終刊」(「毎日新聞」3月26日朝刊)

その他
 ・心に残ったこの一首2017(「現代短歌」2月号)
 ・連載「時間のあやとり 函館」(「角川短歌」2月号)
 ・4月のうたのヒント(「現代短歌新聞」4月号)
 ・秀歌鑑賞(「短歌春秋」146号)
 ・「高安国世の推敲〜白から薔薇色へ〜」(「短歌現代」6月号)
 ・秘蔵の一冊(「現代短歌」7月号)
 ・歌集の売れ行きをめぐる個人的な感想(「角川短歌」8月号)
 ・テキスト企画 旅をよむ。(「NHK短歌」9月号)
 ・緩さと自由(「鱧と水仙」第51号)
 ・新たな自分との出会い(「うた新聞」9月号)
 ・第6回現代短歌社賞選考座談会(「現代短歌」12月号)
 ・一月の歌(「六花」vol.3)
 ・2018作品展望(「短歌研究」12月号)
 ・第67回源実朝を偲ぶ仲秋の名月伊豆山歌会記(「角川短歌」12月号)
 ・作品点描6(「角川短歌年鑑」2019年版)

出演
 ・第21回「あなたを想う恋の歌」審査員
 ・第6回現代短歌社賞選考委員
 ・第67回源実朝を偲ぶ伊豆山歌会(9月24日)



posted by 松村正直 at 23:59| Comment(2) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月06日

第5回佐藤佐太郎短歌賞・第6回現代短歌社賞授賞式


おとといは第5回佐藤佐太郎短歌賞・第6回現代短歌社賞の授賞式へ。
会場は目白駅前の「リュド・ヴィンテージ目白」。
100名近い方が参加して盛況だった。

佐藤佐太郎短歌賞は、前田康子歌集『窓の匂い』。

 鳩のごと胸と胸とが触れてしまう正面から娘が抱きついてきて
 一日中口づけていた 使い捨てマスクの裏に薄き口紅
 春の雲つめて作らむ砂時計「あと10分」がわからぬ母へ

現代短歌社賞は、門脇篤史「風に舞ふ付箋紙」300首。

 一本のPeaceを吸へば遡及して揺らぎはじめる感情はあり
 牛乳に浸すレバーのくれなゐが広がるゆふべ 目を閉ぢてゐる
 子を成すを恐るる我と恐るるに倦みたる妻と窓辺にゐたり

お二人とも、おめでとうございます!

posted by 松村正直 at 20:12| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月02日

現代歌人集会秋季大会

今日は13時からアークホテル京都で現代歌人集会秋季大会。

第44回現代歌人集会賞授与式(山下翔歌集『温泉』)、林和清さんの基調講演「夫婦であり歌人であり」、米川千嘉子さんの講演「人間的なるものの深さへ〜岩田正と窪田空穂〜」があり、参加者143名と大盛況だった。

稲泉さん、坂さん、杉野さん、奥野さん、新谷さん、岡田さん、光永さん、森田さん、田中さん、澤崎さん、大西さん、乾さん、宇留間さん、ご来場いただきありがとうございました。

来年の春季大会は6月23日(日)に鳥取で開催の予定。

posted by 松村正直 at 23:34| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月01日

あちこち


今月から来春にかけて、イベントや歌会や歌集を読む会などであちこちに行きます。多くの方々とお会いできると嬉しいです。

・12月 2日(日) 現代歌人集会秋季大会(京都)
・12月 4日(火) 佐藤佐太郎短歌賞&現代短歌社賞授賞式(東京)
・12月15日(土) 「塔」京都忘年歌会&忘年会
・12月23日(日) 「塔」奈良歌会&歌集『あすなろのままに』批評会
・ 1月13日(日) 「塔」第2回定時社員総会(東京)
・ 1月19日(土) NHK全国短歌大会(東京)
・ 2月10日(日) 「塔」四国歌会
・ 3月10日(日) 「塔」仙台歌会
・ 3月23日(土) 「塔」和歌山歌会&歌集『あすなろのままに』を読む会


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2018年11月28日

歌集、お持ち帰りくださいの会

【歌集、お持ち帰りくださいの会】
日時:12月12日(水)17時〜
場所:塔短歌会事務所(烏丸丸太町)

蔵書整理で出てきた古い歌集や事務所の本棚に入りきらない歌集を、読んで頂ける方に無料でお譲りします! 会員でない方も大歓迎。17時にお集まりください。

事務所の地図→http://toutankakai.com/information/

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2018年11月25日

選考会&会議

3連休の秋の京都は大勢の観光客で賑わっている。
いつも乗るJR奈良線も「稲荷駅」「東福寺駅」の混雑がすごい。

昨日は13:30〜17:30、塔短歌会事務所で選考会。
今日は11:00〜17:00、メルパルク京都で会議。

どちらも順調に話は進んだが、ずっと喋り続けたので疲れた。
明日からはまた通常の日々に戻る。

posted by 松村正直 at 23:48| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月22日

京都平日歌会

今日は13:00から「塔」の京都平日歌会へ。
毎月第4木曜日に塔短歌会事務所で行っている。

会場が狭いため参加者同士の距離が近く、
意見が言いやすい歌会になっていると思う。
歌会にとってはそれがとても大切。

2012年に立ち上げた歌会も、今日で77回目。
調べてみると、そのうち72回出席している。

といっても、参加回数が1番というわけではなく
4番である。最も参加回数が多い方は75回。
皆さんとても熱心で、毎回励まされている。

posted by 松村正直 at 23:13| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月21日

鶫書房

以前、ながらみ書房で『樺太を訪れた歌人たち』を担当してくださった爲永憲司さんが、今年3月に西荻窪で鶫書房という出版社を立ち上げた。

https://www.tsugumishobou.com/

「鶫」は「つぐみ」。

ホームページの「鶫書房編集便り」には、和歌・短歌の相当マニアックな話が載っていて面白い。近代短歌や書籍について調べるのが本当に好きなんだなあと思う。

「マツコの知らない世界」を観ていても感じることだが、「本当に好きだ」という気持ちや思いの強さは、その話題に興味がない人にも確実に伝わる。それは、とても大切なことだと思う。

posted by 松村正直 at 19:00| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月19日

現代歌人集会秋季大会

12月2日(日)にアークホテル京都で、現代歌人集会秋季大会が
開催されます。米川千嘉子さんの講演「人間的なるものの深さへ
〜岩田正と窪田空穂〜」や第44回現代歌人集会賞(山下翔歌集
『温泉』)の授与式などが行われますので、ぜひご参加下さい。


  2018歌人集会秋季大会.png

   (クリックすると大きくなります)
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2018年11月12日

カルチャーセンター

大阪、芦屋、京都でカルチャー講座を担当しています。
短歌に興味のある方は、どうぞご参加下さい。大歓迎です。

◎毎日文化センター梅田教室 06−6346−8700
 「短歌実作」 毎月第2土曜日 *奇数月を松村が担当しています。
   A組 10:30〜12:30
   B組 13:00〜15:00

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「はじめてよむ短歌」 毎月第1金曜日 10:30〜12:30

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「短歌実作(A)」 毎月第3金曜日 11:00〜13:00
 「短歌実作(B)」 毎月第3金曜日 13:30〜15:30

◎JEUGIAカルチャーイオンタウン豊中緑丘 06−4865−3530
 「はじめての短歌」 毎月第3月曜日 13:00〜15:00

◎JEUGIAカルチャーセンター京都 de Basic. 075−254−2835
 「はじめての短歌」 毎月第3水曜日 10:00〜12:00

◎JEUGIAカルチャーセンターMOMOテラス 075−623−5371
 「はじめての短歌」 毎月第1火曜日 10:30〜12:30

◎醍醐カルチャーセンター 075−573−5911
 「初めてでも大丈夫 短歌教室」 毎月第2月曜日 13:00〜15:00

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2018年11月08日

近刊予告 『戦争の歌』


12月14日に笠間書院から『戦争の歌』という本を出します。
「コレクション日本歌人選 第4期」(20冊)の1冊です。

日清・日露戦争からアジア・太平洋戦争まで、戦争を詠んだ51の歌を取り上げて鑑賞しました。定価は1300円です。

http://shop.kasamashoin.jp/bd/isbn/9784305709189/


collection1.jpg

collection2.jpg


posted by 松村正直 at 06:24| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月25日

現代歌人集会秋季大会

12月2日(日)にアークホテル京都で現代歌人集会秋季大会が
開催されます。米川千嘉子さんの講演「人間的なるものの深さへ
〜岩田正と窪田空穂〜」や第44回現代歌人集会賞(山下翔歌集
『温泉』)の授与式などが行われますので、ぜひご参加下さい。


  2018歌人集会秋季大会.png

   (クリックすると大きくなります)

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2018年10月24日

羽生善治竜王


羽生善治竜王と広瀬章人八段で争われている竜王戦の
第2局は150手で羽生竜王が勝ち、これで2連勝。
後手番で勝ったのは大きい。

羽生さんとは同じ1970年の9月生まれということも
あって、昔から応援している。今日は最後の2時間くらい
ネットの中継を見ていたが、見ごたえのある内容だった。

posted by 松村正直 at 21:43| Comment(2) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月23日

カルチャーセンター

大阪、芦屋、京都でカルチャー講座を担当しています。
短歌に興味のある方は、どうぞご参加下さい。

◎毎日文化センター梅田教室 06−6346−8700
 「短歌実作」 毎月第2土曜日 *奇数月を松村が担当しています。
   A組 10:30〜12:30
   B組 13:00〜15:00

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「はじめてよむ短歌」 毎月第1金曜日 10:30〜12:30

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「短歌実作(A)」 毎月第3金曜日 11:00〜13:00
 「短歌実作(B)」 毎月第3金曜日 13:30〜15:30

◎JEUGIAカルチャーイオンタウン豊中緑丘 06−4865−3530
 「はじめての短歌」 毎月第3月曜日 13:00〜15:00

◎JEUGIAカルチャーセンター京都 de Basic. 075−254−2835
 「はじめての短歌」 毎月第3水曜日 10:00〜12:00

◎JEUGIAカルチャーセンターMOMOテラス 075−623−5371
 「はじめての短歌」 毎月第1火曜日 10:30〜12:30

◎醍醐カルチャーセンター 075−573−5911
 「初めてでも大丈夫 短歌教室」 毎月第2月曜日 13:00〜15:00

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2018年10月21日

谷崎潤一郎の短歌


今朝、読売新聞の長谷川櫂さんの詩歌コラム「四季」に谷崎潤一郎の歌が引かれていた。

 おくれなば尼にならんといふ人と嵯峨野のむしをきくゆふべかな

「もしあなたが先に死んだら私は尼になります」と語る女性と秋の嵯峨野で過ごす作者。「尼」と「嵯峨野」以外すべてひらがなという表記がいい。

歌会に出たら散々に批評されるだろうけれど、歌として味わうにはこれくらいで十分なのかもしれない。


posted by 松村正直 at 10:18| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月15日

新聞

 P1070013.JPG

わが家では新聞を二紙購読している。
右が朝日新聞、左が読売新聞。
(反対の方が良かったか)

二つの新聞を比べると、この広告が新聞によって違っていることに気付く。
すると、口の形が右上の「な」や「つ」に対応していることにも気が付く。

面白い仕掛けだ。


posted by 松村正直 at 09:34| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月13日

第21回「あなたを想う恋のうた」作品募集中!

福井県越前市で行われる「あなたを想う恋のうた」の
審査員を今年も務めます。現在、作品を募集中です。

締切は10月31日(水)。

投稿料は無料!
賞金も出ます!


最優秀賞(1首)10万円
 優秀賞(3首) 3万円
 秀逸(10首) 1万円
 佳作(15首) 5千円
 入選(30首) 図書カード千円

みなさん、ぜひご応募ください。
ネットからも応募できます。
http://www.manyounosato.com/


posted by 松村正直 at 20:13| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月12日

呉秀三

精神科医の呉秀三(1865〜1932)の生涯を描いた映画「夜明け前」が完成したらしい。
http://www.kyosaren.or.jp/yoakemae/

呉については、斎藤茂吉との関わりで名前を聞いたことがある。東京帝国大学医科大学精神学教室の教授として、また巣鴨病院の院長として、茂吉の指導に当った人物である。

茂吉の随筆や短歌にも登場する。

呉秀三先生は本邦精神病学の建立者である。即ち、
“Begründer” だと謂つてもいいとおもふのである。

私は東京府巣鴨病院院長としての先生に接して、常に
先生の態度に『道』を見たのであつた。

              「呉秀三先生を憶ふ」
 罪業妄想といへる証状ありこの語は呉秀三教授の訳
               斎藤茂吉『つきかげ』

この映画はぜひ見に行きたいと思う。

posted by 松村正直 at 15:13| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月10日

きょうだいの歌

最近、20歳〜30歳代の作者の歌集にきょうだいの歌が目に付く。

 無職歴ベテランの兄新米のわたしと家の猫を取り合う
 片づけたところに兄が置いていく手塚治虫を二十六冊
 「天国に行くよ」と兄が猫に言う 無職は本当に黙ってて
           山川藍『いらっしゃい』
 二十数年ともに暮らしし弟の恋を知らざり知らざれど兄
 妙な語呂合わせのせいで弟の結婚記念日忘れられない
 沈黙をチャイルドシートに座らせてわが弟は戻り来たりぬ
           辻聡之『あしたの孵化』
 おとうとのあとに検索開いたら「水を恐れる 前世」の履歴
 おとうとの恋を知らない このばかはスイカの白いとこまで食べて
 おとうとは電話に出られるようになりそれはちいさな存在証明
           西村曜『コンビニに生まれかわってしまっても』

それぞれ、けっこうな存在感を持って歌集のなかに登場してくる。
この距離感の近さはどういうことなんだろう。気になる。

posted by 松村正直 at 18:46| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月07日

古賀泰子さん宅の蔵書整理

今年6月23日に亡くなった古賀泰子さん宅の蔵書整理にうかがった。
古賀さんは「塔」創刊以来の会員で、選者・名誉会員であった方。
大阪市東淀川区にあるご自宅では、かつて「塔」の編集や発送作業が行われていた。

午前10時から作業を始めて、昼食をはさんで14時半まで。
歌集や雑誌がたくさん並ぶ書庫を中心に、本棚から取り出して整理した。

 P1070008.JPG


これまで現物を見たことのなかった歌集や「塔」の古い記録なども出てきて、そのたびに作業するメンバーから驚きの声があがる。貴重な本や資料をまとめてダンボール7箱分を引き取ることになった。

ご冥福をお祈りします。

 P1070011.JPG

posted by 松村正直 at 22:02| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月06日

結社の会費


ある結社誌を読んでいたら、会費値上げのお知らせがあった。
ひと月あたり300円の値上げである。
1年間で3600円、会員が500名として年間180万円の増収になる。

お知らせには、会計が赤字続きであることが記され、過去3年の赤字額も書いてある。その額を見ると、値上げがやむを得ないことは明らかだ。

数年前、「塔」も会費の値上げをしたところなので、身につまされる。
毎月、結社誌を発行するのは大変なことだ。
編集の多くをボランティアで支えていても、収支は常に厳しい状況である。

もちろん、事務の効率化を図ったり、外部に委託できる部分を委託するといった改善を進める余地はあるだろう。でも、どんなに改善を進めたところで結社が儲からないことに変わりはない。

会員の高齢化の問題なども含めて、結社の運営は今後ますます難しくなっていくように思う。生き残っていける結社は、はたしていくつあるだろうか。

posted by 松村正直 at 15:04| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月03日

免許更新とポカリスエット

京都駅前運転免許更新センターに運転免許の更新に行ってきた。以前は羽束師の運転免許試験場へ行かなければならず大変だったのだが、今回は京都駅前ということで非常に便利になった。

2016年にできた新しい施設で、流れも非常にスムーズ。1番:受付→2番:更新料の払込→3番:視力検査という感じで、ベルトコンベアーに載ったみたいに流れていく。講習(30分)を含めて1時間足らずで更新が済んだ。

こういうシステムが嫌いな人もいるだろうけど、僕はけっこう好きだ。あれこれ考える必要がないし、効率の良さを美しいとも思う。

病院の健康診断などをはじめ、今ではいろいろな場でこういうシステムが導入されている。自動的に右から左へ流れていきながら、すごいなあといつも感心する。

たぶん、人間にはこんなふうに受身に流されることに対して心地よさを覚える部分があるのだろう。それは被支配の欲求とでもいったものだ。歴史を振り返ってみたとき、例えば全体主義の思想の底には、支配する側の論理だけでなく支配される側の欲求もあったのだという気がする。

少し話は違うかもしれないが、ポカリスエットのCMで4000人もの高校生が一斉に踊っているのがある。あれを見ると非常に複雑な気分になる。美しいと思う一方で怖さも感じる。北朝鮮のマスゲームと何が違うのだろう。

もちろん、CMの高校生は「自主的」に参加していて、北朝鮮のマスゲームは「強制的」に参加させられている、と答えることは可能だ。でも、本当にそうだろうか。むしろ「自主的」であることの方が、私には恐いことに思われてならない。

posted by 松村正直 at 22:24| Comment(2) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月02日

イルカショー(その3)


捕鯨とイルカショーの関わりの話をもう少し続けたい。

2009年にアカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した映画「ザ・コーヴ」は、「くじらの町」として知られる和歌山県太地町のイルカ追い込み漁を取材したものだ。

かつて商業捕鯨で賑わった太地町では、商業捕鯨が禁止されて以降、IWC(国際捕鯨委員会)の管轄外である小型捕鯨とイルカ漁が細々と続けられている。

このイルカ漁で獲れたイルカは、地元を中心に食用とされるのであるが、実はそれだけではない。生きたまま水族館に販売されるものもあるのだ。この生体販売は食肉用よりも高額で、漁に従事する人々の大きな収入源となっている。

しかし、このことがWAZA(世界動物園水族館協会)から問題視され、2015年にJAZA(日本動物園水族館協会)は会員資格停止処分を受けることになる。その後、追い込み漁で獲られたイルカの入手を禁止することを決めたJAZAから、太地町の「町立くじらの博物館」が脱会し、他の4施設もこれに追随するという事態になっている。

https://www.sankei.com/west/news/170403/wst1704030007-n1.html

先日、イルカショーで批判を浴びた新江ノ島水族館も、このJAZAを脱会した水族館の一つである。ここに、イルカショーをめぐる問題の根深さがよく表れていると思う。

posted by 松村正直 at 23:26| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月27日

カルチャーセンター

大阪、芦屋、京都でカルチャー講座を担当しています。
短歌に興味のある方は、どうぞご参加下さい。

◎毎日文化センター梅田教室 06−6346−8700
 「短歌実作」 毎月第2土曜日 *奇数月を松村が担当しています。
   A組 10:30〜12:30
   B組 13:00〜15:00

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「はじめてよむ短歌」 毎月第1金曜日 10:30〜12:30

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「短歌実作(A)」 毎月第3金曜日 11:00〜13:00
 「短歌実作(B)」 毎月第3金曜日 13:30〜15:30

◎JEUGIAカルチャーイオンタウン豊中緑丘 06−4865−3530
 「はじめての短歌」 毎月第3月曜日 13:00〜15:00

◎JEUGIAカルチャーセンター京都 de Basic. 075−254−2835
 「はじめての短歌」 毎月第3水曜日 10:00〜12:00

◎JEUGIAカルチャーセンターMOMOテラス 075−623−5371
 「はじめての短歌」 毎月第1火曜日 10:30〜12:30

◎醍醐カルチャーセンター 075−573−5911
 「初めてでも大丈夫 短歌教室」 毎月第2月曜日 13:00〜15:00


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2018年09月22日

イルカショー(その2)


今月9日、江ノ島で開催されたセーリングW杯の開会式でイルカショーが行われたことに対して、外国人選手や国際セーリング連盟から批判が起きたことは記憶に新しい。
http://www.afpbb.com/articles/-/3189289

この記事にもあるように、現在イルカショーは「動物愛護団体から残酷な搾取行為として非難されている」状況にある。ストレスのたまる状態で監禁され、見世物にされているという批判である。かつてサーカスの定番であった猛獣ショーが現在ではあまり行われなくなっている状況と似ているだろう。

こうした状況を踏まえて、イルカショーも変化を余儀なくされているのだ。近い将来、イルカショーそのものが見られなくなる日も来ると思う。

実はこのイルカショーの問題と、先日IWC(国際捕鯨委員会)の総会が行われたばかりの捕鯨の問題は、深くつながっている。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13684894.html

鯨とイルカは別物だと思っている人も多いが、生物学的には同じクジラ類ハクジラ亜目に属する生き物である。大きさによって便宜的に呼び分けているに過ぎない。国際的な反捕鯨の運動とイルカショーに対する批判は、同じ「鯨・イルカ保護」という観点から生まれているものなのである。

posted by 松村正直 at 14:45| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月21日

イルカショー(その1)


先日、久しぶりに京都水族館へ行った。

「京の川」(オオサンショウウオ)「オットセイ」「ペンギン」「京の海」「くらげ」など12のエリアに分かれた展示は見どころが多く飽きない。2012年に施設ができた時には「何で京都に水族館?」と思っていたのだが、行ってみるとやはり楽しい場所である。

今回、気になったのはイルカショーのこと。

「これまでにない芝居を交えた、新しい劇場型イルカパフォーマンス」という触れ込みで、単なるイルカショーではなく、「イルカとトレーナー、そしてパフォーマーが心を通わす姿をありのままに表現した」という内容になっている。
http://www.kyoto-aquarium.com/lalafin/

残念ながら、これがつまらない。

以前のイルカショーは、イルカが高くジャンプしたり、何頭ものイルカが同時にジャンプしたり、イルカの上に人が乗ったりと、ダイナミックで息をつく暇もないほどの迫力のあるショーだった。

それに対して今のイルカショーは、安っぽい芝居の合間に時々イルカがジャンプを見せる程度のもので、ショーとしては格段に劣っていると言っていいだろう。(それでも、遠足に来ている子どもたちは大喜びだったが)

なぜ、こんなことになったのか。
おそらく、近年、イルカショーに対する国際的な批判が高まっていることが背景にあるのだと思う。

posted by 松村正直 at 23:02| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月20日

東京へ


雨。
東京へ行ってきます。

今週末は地区の運動会の手伝い。

来週月曜日は熱海。
その後、山梨の母のところに寄る予定。


posted by 松村正直 at 11:19| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月02日

カルチャーセンター

大阪、芦屋、京都でカルチャー講座を担当しています。
短歌に興味のある方は、どうぞご参加下さい。

◎毎日文化センター梅田教室 06−6346−8700
 「短歌実作」 毎月第2土曜日 *奇数月を松村が担当しています。
   A組 10:30〜12:30
   B組 13:00〜15:00

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「はじめてよむ短歌」 毎月第1金曜日 10:30〜12:30

◎朝日カルチャーセンター芦屋教室 0797−38−2666
 「短歌実作(A)」 毎月第3金曜日 11:00〜13:00
 「短歌実作(B)」 毎月第3金曜日 13:30〜15:30

◎JEUGIAカルチャーイオンタウン豊中緑丘 06−4865−3530
 「はじめての短歌」 毎月第3月曜日 13:00〜15:00

◎JEUGIAカルチャーセンター京都 de Basic. 075−254−2835
 「はじめての短歌」 毎月第3水曜日 10:00〜12:00

◎JEUGIAカルチャーセンターMOMOテラス 075−623−5371
 「はじめての短歌」 毎月第1火曜日 10:30〜12:30

◎醍醐カルチャーセンター 075−573−5911
 「初めてでも大丈夫 短歌教室」 毎月第2月曜日 13:00〜15:00


posted by 松村正直 at 22:48| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月31日

34歳

砂子屋書房HPの「日々のクオリア」で平岡直子さんが塚本邦雄の歌を取り上げている。

 イエスは三十四にて果てにき乾葡萄噛みつつ苦くおもふその
 年齒(とし)       塚本邦雄『装飾楽句』(1956:作品社)

https://sunagoya.com/tanka/?p=19168

鑑賞文に「この苦さは、自分がその年齢を追いこしてしまうことへの苦さだろうか。」とあるのは、まさにその通りだと思う。1920年生まれの塚本の年齢を考えると、おそらくこの歌を詠んだ時に34歳だったのだろう。イエスの享年と自分の年齢を比べて、焦燥感のようなものを感じているのである。

そして、この鑑賞文が強く私の印象に残ったのは、書き手の平岡さん自身も34歳なのだろうと思ったからである。どこにもそんなことは書いていないが、きっとそうに違いない。こんなふうに、書いていないことが通じるというのも言葉の力だと思う。

posted by 松村正直 at 11:30| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月29日

おすすめの歌書


  P1060918.JPG


「歌集は読むけど、歌書は読まない」という人はけっこう多いと思う。
特に分厚い歌書はちょっと、という気持ちはよくわかる。

そこで、私が自信をもっておすすめする歌書を5冊あげておこう。
どれも面白くて読み終わるのが惜しいくらいの本ばかり。

・三枝ミ之著 『昭和短歌の精神史』
    (本阿弥書店、2005年、522ページ)
・岡井隆著 『『赤光』の生誕』
    (書肆山田、2005年、473ページ)
・大辻隆弘著 『岡井隆と初期未来 若き歌人たちの肖像』
    (六花書林、2007年、388ページ)
・秋葉四郎著 『短歌清話 佐藤佐太郎随聞 上』
    (角川書店、2009年、499ページ)
・秋葉四郎著 『短歌清話 佐藤佐太郎随聞 下』
    (角川書店、2009年、552ページ)

なお、『昭和短歌の精神史』は角川ソフィア文庫からも刊行されている。

posted by 松村正直 at 22:35| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月25日

高校2年の夏


父と母が離婚したのは私が高校2年の8月のことだった。私はずっと父のことを嫌っていたので、両親の離婚を喜んだ。一年上の兄はずいぶん悩んだそうだが、当時の私はごくごく単純だったのだろう。

それを機に、私はそれまでの父の姓「宇佐美」から、母の姓「松村」に名前を変えた。兄と二人で八王子の家庭裁判所へ行ったのだが、私ははしゃいでいて兄は無口だった。裁判所で氏名変更の申請書を書き、申請の理由として「両親の離婚」に丸を付けたのを覚えている。手続きはあっけないくらい簡単だった。

あれから31年。

今年、息子が高校2年の夏を迎えた。私が父と過ごした時間というのは本当に短いものだったんだなとあらためて感じている。

posted by 松村正直 at 09:00| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月24日

松村正直の歌集・歌書


下記の歌集・歌書は手元に在庫があります。
メールでご注文いただければ、郵便振替用紙を同封して送ります。
masanao-m@m7.dion.ne.jp
送料は無料、署名入りです。

・第2歌集『やさしい鮫』(2006年、ながらみ書房、2800円)
・第4歌集『風のおとうと』(2017年、六花書林、2500円)
・評論集『短歌は記憶する』(2010年、六花書林、2200円)
・評伝『高安国世の手紙』(2013年、六花書林、3000円)
・評論集『樺太を訪れた歌人たち』(2016年、ながらみ書房、2500円)

よろしくお願いします。

posted by 松村正直 at 22:32| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月21日

第21回「あなたを想う恋のうた」作品募集中!


福井県越前市で行われる「あなたを想う恋のうた」の審査員を
今年も務めます。現在、作品を募集中です。

締切は10月31日(水)。
なんと賞金も出ます!

最優秀賞(1首)10万円
 優秀賞(3首) 3万円
 秀逸(10首) 1万円
 佳作(15首) 5千円
 入選(30首) 図書カード千円

みなさん、ぜひご応募ください。
ネットからも応募できます。
http://www.manyounosato.com/


posted by 松村正直 at 23:31| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月19日

全国大会から

浜松で開催された「塔」の全国大会から帰宅しました。
遠くにお住まいの方、久しぶりの方、初めての方など、
いろいろな方とお話できて楽しい二日間でした。

皆さん、お疲れさまでした!
posted by 松村正直 at 22:36| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月18日

全国大会へ

塔短歌会の全国大会へ行ってきます。
今年は浜松での開催。
皆さん、会場でお会いしましょう。

posted by 松村正直 at 07:23| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月14日

現代短歌シンポジウム in 浜松


現代短歌シンポジウム  in 浜松.png

(クリックすると大きくなります)


8月19日(日)、「塔」の全国大会の2日目は一般公開のシンポジウムです。どなたでも参加できますので、皆さんぜひお越しください。

・講演「前衛短歌を振り返る」 永田和宏
・鼎談「平成短歌を振り返る」 栗木京子・永田 淳・大森静佳

参加費は一般2000円、学生1000円です。

posted by 松村正直 at 22:53| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月10日

第21回「あなたを想う恋の歌」


福井県越前市で行われる「あなたを想う恋のうた」の審査員を
今年も務めることになりました。現在、作品を募集中です。

締切は10月31日(水)。
なんと賞金も出ます!

最優秀賞(1首)10万円
 優秀賞(3首) 3万円
 秀逸(10首) 1万円
 佳作(15首) 5千円
 入選(30首) 図書カード千円

みなさん、ぜひご応募ください。
ネットでも応募できます。
http://www.manyounosato.com/


posted by 松村正直 at 15:31| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月06日

まったく新しい


「まったく新しい」と宣伝されているものが本当に新しかったことってない。

posted by 松村正直 at 06:29| Comment(2) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月31日

現代短歌シンポジウム in 浜松


現代短歌シンポジウム  in 浜松.png

(クリックすると大きくなります)


8月19日(日)、「塔」の全国大会の2日目は一般公開のシンポジウムです。どなたでも参加できますので、皆さんぜひお越しください。

・講演「前衛短歌を振り返る」 永田和宏
・鼎談「平成短歌を振り返る」 栗木京子・永田 淳・大森静佳

参加費は一般2000円、学生1000円です。


posted by 松村正直 at 06:26| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月24日

現代短歌シンポジウム in 浜松


現代短歌シンポジウム  in 浜松.png

(クリックすると大きくなります)

8月19日(日)、「塔」の全国大会の2日目は一般公開のシンポジウムです。どなたでも参加できますので、皆さんぜひお越しください。

・講演「前衛短歌を振り返る」 永田和宏
・鼎談「平成短歌を振り返る」 栗木京子・永田 淳・大森静佳

参加費は一般2000円、学生1000円です。

posted by 松村正直 at 22:41| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月23日

航空母艦も火夫も


現代詩手帖特集版「塚本邦雄の宇宙」(2005年)収録の「「私」を離れた作歌貫く」の中で、岡井隆は

 海底に夜ごとしづかに溶けゐつつあらむ。航空母艦も火夫も
               塚本邦雄『水葬物語』

について、次のように書いている。

兵役適齢期に戦争末期をすごし、呉の海軍工廠に勤めていたという伝説があるから、この「航空母艦」なども、作者の私的な回想がらみのものと思ってもわるくない。しかし、そういう解釈は今までなされたことはなかった。

なるほど、そう言われればそうだなと思う。かつては「前衛短歌=反写実」という枠組みに縛られて、そうした私的な観点を避けようとする意識が強かったのだろう。

でも、塚本の初期作品を読み直してみると、私生活と結び付いていると思われる作品が意外なほどに多い。例えば、

 揚雲雀くらき天心指しわれのむね芥子泥濕布(からしでいしつぷ)
 が熱し               『日本人靈歌』

という歌も、塚本の肺結核による療養という背景に基づいて詠まれたものだろう。それを踏まえて鑑賞することに何の問題もないと思う。

先の「航空母艦」の歌にしても、例えば大戦末期の呉空襲を詠んだ

 「大淀」も「利根」も沈める内海が記憶のなかに燦きやまず
                  島田修二『青夏』

といった歌とならべて鑑賞することも可能なのではないか。それは別に塚本の歌の価値を貶めることにはならない。むしろ塚本作品の特徴や前衛短歌の手法を、より鮮明に浮かび上がらすことになると思う。

posted by 松村正直 at 17:39| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月21日

イルカ漁の歌


岡野弘彦の歌集『天の鶴群』(1987年)に、「いるか漁」25首がある。

 うらうらと照る日かすめる沖べより舳(へ)さきおし並め舟きほひくる
 大島の風早岬はるかなる潮路の涯ゆ追ひ迫るらし
 三重(みへ)に張る網つぎつぎにしぼられて五百のいるか湾にひし
 めく

まずは最初の3首。

2首目の「風早岬」は伊豆大島にあるので、これはかつて伊豆半島の川奈や富戸で行われていたイルカの追い込み漁に取材したものであろう。何隻もの船でイルカの群れを湾へと追い込み、網で仕切って外へ逃げられないようにして捕獲するのである。

 冬凪ぎの海原とほく追はれきているかは啼けり低き鋭声に
 蒼浪のうねりを越ゆる雌(め)いるかの姙(みごも)れる腹しろくつや
 めく

湾内に追い込まれたイルカたちの様子である。
激しい鳴き声を立てるイルカの中には妊娠中の雌のイルカもいる。

 浮きいでて苦しき息を衝ける背に鳶ぐち打ちて引き寄するなり
 岩むらの上にのりあげ口吻(くちさき)に血を噴きてゐしそれも死に
 たり
 砂の上に切り据ゑられしいるかの首その幾つかは生きてあぎとふ

いよいよイルカの捕獲の場面。
浅瀬に追い込んだイルカの背に鳶口を引っ掛けてナイフでとどめを刺す。
砂浜に並べられたイルカの首はまだ生々しく動いている。

 ひたすらに立ち働けるおほよそはわれより老いて頰骨さびしき
 浜の火に濡れそぼつ身を寄せあひて屠りしのちの顏くらくゐる
 肉削ぎしいるかの骨を背に負ひて夕べの浜を帰りゆく女

イルカ漁に従事する漁師とそれを手伝う女性たちの姿。
捕獲したイルカは浜に引き揚げられ、すぐに解体処理される。
3首目は、骨を持ち帰って何かに使うのだろうか。

     *

伊豆半島でのこうしたイルカ漁は、2004年を最後に、現在はもう行われていない。

posted by 松村正直 at 23:18| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月16日

現代歌人集会春季大会 in 奈良


13:00から奈良商工会議所5階大ホールにて、現代歌人集会春季大会が開催された。

大会テーマは「万葉に遊ぶ」。林和清理事長の基調講演に続き、内藤明さんの講演「万葉は今」、パネルディスカション「私にとっての万葉集」(大辻隆弘、勺禰子、小黒世茂、吉岡太朗)というプログラムで16:30まで。

定員150名の会場が満席になる盛況ぶりで、万葉集の多面性や魅力が浮かび上がる内容であった。


posted by 松村正直 at 23:03| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月11日

第6回現代短歌社賞


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今年から現代短歌社賞の選考委員を務めることになりました。
現在、作品を募集中です。
締切は7月31日(当日消印有効)。
皆さん、どうぞご応募ください。

posted by 松村正直 at 00:03| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月08日

オウム真理教


オウム真理教の7名の死刑執行を受けて、昨日の朝日新聞の朝刊に森達也さんがコメントを載せていた。

地下鉄サリン事件が起きた1995年、僕はテレビ番組をつくる仕事をしていました。当時大量のオウム特番が放映されましたが、描き方は2種類だけでした。「凶暴凶悪な集団」か「麻原に洗脳された集団」です。
オウム事件で、多くの人々は「普通でまじめに見える人々がなぜ巨大な犯罪をしたのか」という問いを突きつけられ、困惑していたのだと思います。だからこそ、オウムを「凶暴」「洗脳組織」と理解することで、本来の問いに向き合うことを回避していたのではないでしょうか。

こうした構図は今もほとんど変わることがない。

  *

私は麻原彰晃の講演を一度だけ聴いたことがある。
1991年に大学の学園祭で麻原の講演が行われ、興味半分で聴きに行ったのだ。当時、オウム真理教は衆議院選挙に出たり、マスコミに取り上げられたりと、新興宗教として世間の注目を集めていた。

講演の内容はほとんど覚えていない。
でも、会場との質疑応答で学生たちの様々な質問に答えている姿は印象に残っている。オウムに批判的だったり、セックスについて尋ねたりする質問にもまじめに答えていた。

気さくなおじさんとでも言えばいいのか。おじさんと言っても年齢を計算するとその時の麻原は36歳で、今の私よりはるかに年下であったのだ。

あの時すでにオウムは信者の殺害や坂本弁護士一家殺害事件を起こしていた。そう思うと、何とも複雑な気分になる。

posted by 松村正直 at 08:41| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月06日

第21回「あなたを想う恋のうた」


福井県越前市で行われる「あなたを想う恋のうた」の審査員を
今年も務めることになりました。現在、作品を募集中です。

締切は10月31日(水)。
なんと賞金も出ます!

最優秀賞(1首)10万円
 優秀賞(3首) 3万円
 秀逸(10首) 1万円
 佳作(15首) 5千円
 入選(30首) 図書カード千円

みなさん、ぜひご応募ください。
ネットでも応募できます。
http://www.manyounosato.com/


posted by 松村正直 at 22:13| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月21日

現代短歌シンポジウム in 浜松


現代短歌シンポジウム  in 浜松.png

(クリックすると大きくなります)


8月19日(日)、「塔」の全国大会の2日目は一般公開のシンポジウムです。どなたでも参加できますので、皆さんぜひお越しください。

・講演「前衛短歌を振り返る」 永田和宏
・鼎談「平成短歌を振り返る」 栗木京子・永田 淳・大森静佳

参加費は一般2000円、学生1000円です。


posted by 松村正直 at 23:17| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月18日

地震

8:24 大きな地震だった。
家の中は特に問題なし。本が数冊落ちた程度。

9:00 ガスが止まっている。

10:15 今日の午後のイオンタウン豊中緑丘「はじめての短歌」は休講との電話あり。

10:30 ガスメーターの復帰方法を試してみたら直った。
http://www.meti.go.jp/policy/safety_security

11:15 高校が休みになった息子が京都駅から歩いて帰宅。

posted by 松村正直 at 08:24| Comment(6) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月15日

近鉄の駅名


近鉄(近畿日本鉄道)は、JRを除いて日本で最大の私鉄である。
路線距離は500キロあまり、駅の数は286もある。

その近鉄の路線図を見ていると、数字の付いた駅名が多く見つかる。

1 一分
2 二階堂、二上、二上山、二上神社口
3 三山木、三本松、大三、三日市
4 四日市
5 五位堂、五十鈴川、五知
6 六田

8 八戸ノ里、八尾、大和八木、八木西口、八田
9 九条
10 十条

こうして見ると、七の付いた駅名だけがない。
七の付いた駅を設けて欲しいなあ。

posted by 松村正直 at 07:18| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月13日

仲秋の名月 伊豆山歌会


9月24日(月・祝)にハートピア熱海/伊豆山神社で開催される「第67回 源実朝を偲ぶ仲秋の名月伊豆山歌会」に出席します。

現在、投稿歌を募集中です。締切は7月31日(必着)、投稿料は無料ですので、皆さんぜひご応募ください。

https://www.izusan.com/ibento/meigetuutakai.html

posted by 松村正直 at 12:55| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする