2020年03月08日

岩本久則『クジラの玉手箱』


副題は「生きてるクジラを楽しもう!」。
1995年に小学館より刊行された『キューソクのクジラの缶詰』を加筆・修正して文庫化したもの。

1988年に小笠原で日本初のホエール・ウォッチングを行った著者が、鯨の種類や生態、日本人と鯨の関わり、捕鯨とIWC脱退の問題など、様々な角度から鯨について記した本。

クジラは地球始まって以来、最大の生きものである。
シロナガスクジラは、かつての恐竜よりもさらに大きく、最大記録は30メートルに及ぶ。これはボーイング767の機体とほぼ同じ長さである。
ホエール・ウォッチャーの間では、自分でクジラを発見すると「僕のクジラが潜った」とか「私のクジラを見せて上げる」などと、まるで発見した人に全ての権限があるかのような発言が飛び出します。
当時(19世紀:松村注)の捕鯨は大きな経済活動であり、産業としての位置づけは、現在想像するよりもはるかに重要なものであった。

副題にのある通り、鯨を殺して食べるのではなく、生きている鯨を見て楽しもうというのが、著者の基本的な主張だ。巻末には国内や海外のホエール・ウォッチングのポイントを載っている。機会があれば一度見に行ってみたい。

2019年12月11日、小学館文庫、600円。

posted by 松村正直 at 21:28| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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