2018年01月22日

一首鑑賞とは


今日の砂子屋書房のHPの一首鑑賞「日々のクオリア」で、平岡直子が俵万智の歌を取り上げている。

 「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ

石垣島に移住してゲームではなく自然の中で遊ぶようになった息子を詠んだ歌。明るく微笑ましい歌と読むのが一般的だと思うが、平岡さんは違う。「母子という関係の閉塞感やグロテスクさ」という観点でこの歌を読んでいくのだ。

これが面白い。
単なる思い付きではなく、きちんと論拠も示されている。だから、一首の鑑賞だけにとどまらず、俵万智論とも呼べる内容になっている。

歌会などでここまで読むと「深読み」と言われるに違いないし、おそらく賛否両論あるだろう。でも、作者の意図を超えて歌に滲み出ているものを巧みに捉えた鑑賞のように思った。

posted by 松村正直 at 17:11| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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