2018年01月17日

出頭寛一さん


出頭寛一さんが1月12日に亡くなった。
74歳。

 短歌って思っていたより退屈な夢だった おおい、眠っていいか
 眠ろうとすればますます痛む胸 そうか、肺だってきっと寂しい
 五十キロに落ちてしまいし体重のどこまでが骨量、どこから愛惜
                     「塔」2017年11月号

出頭さんの思い出はいくつかあるのだが、一番よく覚えているのは茨城県の高萩で行われた歌会で初めてお会いした時のこと。最初は何だか怖そうな人だなあと思った。顔も声もいかつい感じで、近寄りがたい雰囲気があった。

でも、実は気さくでシャイな一面も持った方で、親子ほど歳の離れている僕に短歌のことをいろいろと教えて下さった。

古い歌会記を調べてみると、それは1999年5月16日のことである。高萩ビーチホテルで開催された歌会には「山岸、花山、小林、佐藤、進藤、小石、高安、辻井、原、渡辺、大塚、青木、出頭、岡、松村、尾崎、中村光子、出奈津子、加藤希央」の19名が参加したと記されている。当時、僕は福島に住んでいた。

歌会記が載っている「塔」1999年7月号を見ると、当時、出頭さんがいかに活躍されていたかがよくわかる。評論「歌壇の明日、歌人たちの明日」を書き、誌面時評を書き、さらに出頭さんの歌集『寂しい鷗』の書評も掲載されている。

ご冥福をお祈りします。

posted by 松村正直 at 18:15| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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