2015年12月20日

野口薫明歌集 『凍て海』 から (その3)

堅氷を割きて入り来し軍艦のしづかに泊て居りこの湾の中に
軍艦はまくろきかもよしらじらと続く氷原の中に泊てつつ
沖つ辺にとどまる軍艦見に行くとこほれる海の上ゆく人々
氷上をたどり来りて軍艦の吊りはしごのぼる心やすけく
冬まひる軍艦に居れば軍艦の機関のひびき身ぬちに通ふ

「軍艦大泊」8首より。
軍艦大泊は日本海軍の砕氷艦。日本海軍唯一の砕氷艦として北方の警備に活躍した。  軍艦大泊の絵葉書(函館市中央図書館デジタル資料館)

1首目、樺太の亜庭湾に軍艦大泊が停泊しているところ。
2首目、凍った海の白さと軍艦の黒さとの対比。
3首目、多くの人々が停泊中の軍艦を見物に行く。
4首目、外観を眺めるだけでなく、艦内も一般公開されたようだ。
5首目、艦内にいてエンジンの唸りを体感している。

posted by 松村正直 at 22:15| Comment(0) | 樺太 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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