2015年11月07日

大林千茱萸著 『未来へつなぐ食のバトン』


副題は「映画『100年ごはん』が伝える農業のいま」。

子どもたちの給食を地元農産物でまかないたい。有機野菜に変えていこう。そのためにまず「土」をつくろう―。

という構想のもとに、現在、大分県臼杵市は有機農業の取り組みを推進している。それを記録した映画「100年ごはん」の監督である著者が、食と農の問題や取材で出会った人々、初めての映画作りのエピソードなどを記した本。

以前、大分に住んでいた時に、臼杵市や今は合併して臼杵市の一部になった旧野津町には何度も行ったことがあるので、懐かしい。

100年先というのはずいぶん未来の話のようですが、自分の子どもの、そのまた子どもの時代だと考えれば、そう遠くない時代の話です。100年先のことを考えるためには、人が変わってもちゃんと続いていくこと、つなげていくことが大切。

こうした長いスパンでものを考えるということが、現代の私たちにはなかなかできない。刻々と移り変る目先の出来ごとに追われてしまう。

120時間の映像を65分の作品に編集する作業は、一生終わりが来ないんじゃないかと思うほどでした。(…)パソコンに取り込んだ映像を並べたり並べ替えたりの繰り返しですが、映画には「これが正解」という着地点があるわけではありません。

どの映像を、どのくらいの長さで、どういう順番に並べるか。考えただけでも大変そうな作業だが、きっと面白いのだろうな。

2015年6月10日、ちくまプリマー新書、950円。

posted by 松村正直 at 09:04| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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