2012年02月22日

「歌壇」2012年3月号(その4)

佐藤さんの文章を読んで、一つ気が付いたことがある。
些細なことだが、たぶん大事なことだ。
あそこで良かったってことはあると思うんですよ。
あそこでよかったってことはあると思うんですよ。

上が「短歌往来」の松村の発言の一部。下が今回の佐藤さんの引用。
「良かった」が「よかった」になっている。

これを偶然だとは思わない。

佐藤さんは「良かった」とは書きたくなくて「よかった」にしたのだと思う。たとえ、引用であっても、「良かった」と漢字では書きたくなかったのだろう。意味が強く出過ぎるからだ。

佐藤さんには、それだけ微妙な配慮があった。
そのことに対して、私は神妙な気持ちになる。

今回のできごとを通じて、私に突きつけられたのは、〈「あそこで良かった」という気持ちは、お前自身のものではないのか〉という問いに他ならない。

posted by 松村正直 at 01:09| Comment(2) | 短歌誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
文脈をよくわかっているつもりでも、一文だけ抜き出されると、改めてぎょっとします(しました)。

ミチマサさんが出られていたNHK教育テレビの「福祉ネットワーク」の「震災を詠む」は良かったです。
紅さんも部外者としていいコメントをされていましたね。
Posted by おおまつ。 at 2012年02月23日 14:13
一文だけ抜き出すと、良くないですね。
「震災を詠む」のテレビは見ました。再放送だったかな。
Posted by 松村正直 at 2012年02月23日 23:58
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