2012年02月15日

「歌壇」2012年3月号(その2)

「短歌往来」1月号の該当部分は下記の通りである。
松村 そうですね。やっぱり難しいですね。特に原発の問題は、原発が福島の浜通りと呼ばれる地域に位置してること自体偶然ではなくて、選ばれてあそこにあるわけですね。東京じゃなくて福島にあるってことは非常に構造的な問題としてあって、今回二十キロメートルとか三十キロメートル圏内の人たちが避難しても、あそこを最初に選んだ人の意識に立って言うと、言葉は悪くて申し訳ないんだけどあそこで良かったってことはあると思うんですよ。東京にあったらそんな規模の避難じゃ済まないわけですし。都市と地方の過密過疎という、日本が抱えている構造的な問題が原子力発電所には特徴的に表われていると思うんですね。福島の問題であると同時に東京の問題でもあるし、日本の問題でもある。(以下略)

佐藤さんの文章と比べていただければすぐにわかるが、佐藤さんの引用では「あそこを最初に選んだ人の意識に立って言うと」という部分がすっぽりと省かれているのだ。それは、ちょっとフェアではないように思う。

特に、佐藤さんの評論を読んで、引用されている元の対談まで読み直す人はほとんどいないだろうから、「あそこで良かった」というのが私自身の気持ちということになってしまう。もちろん、全文引用できるはずもなく引用が部分的になるのは仕方がないのだが、これではどうもやり切れない。

そんなふうに、最初は思ったのだ。
(この項、つづく)

posted by 松村正直 at 19:36| Comment(3) | 短歌誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「歌壇」を読み、「うーん、松村さんはこんな言い方するかなー」と不審に思っていました。引用というのは、乱暴な切り取り方をすると、全く正反対の意味にもなるし、注意が必要だと思います。
それを多少意図的に行うのが、マスメディアの「コメント」という代物で、長々と話を聞いた末に、自分に都合のよい箇所だけを切り取るというやり方は本当によくないです。
佐藤さんの引用は、そこまで悪質ではありませんが、デリケートな問題だけにもう少し配慮が必要かと感じました。
Posted by 松村由利子 at 2012年02月15日 20:27
こわいですねえ。
Posted by おおまつ。 at 2012年02月15日 21:21
>松村由利子さま
>おおまつさま

コメントいただき、ありがとうございます。
この件、もう少し話を続けようと思っています。
また、お読みください。
Posted by 松村正直 at 2012年02月16日 00:28
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