2017年05月01日

山中伸弥・羽生善治・是枝裕和・山極壽一・永田和宏著 『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』


京都産業大学で行われている講演・対談シリーズ「マイ・チャレンジ」の第1回から4回までを収めた一冊。実際の講演や対談を聞いている感じですらすらと読める。

今、インターネットなどによって世界の距離は近くなっていると言われます。でも、実際に行くのとはまったく違う。僕が毎月アメリカに行く理由の一つはそれなんです。(山中伸弥)
大事なのは、研究データをディスカッションするときに、身分の上下があっては絶対にいけないんです。教授が言うことだから正しいなどということは、本来ありえない。(永田和宏)
最近、スマホを持っていると、ほとんど道に迷うこともないじゃないですか。以前は道に迷ったりして、でも迷子になりながら、なんとか目的地にたどり着くという楽しみもあった。(羽生善治)
自分の予想を超えるもの、予想と違うものが出てこないと満足しなくなってしまったところがあります。(是枝裕和)
重要なのはディベートではなく、ダイアローグにすること。つまり、どちらが正しいか、どちらが勝つかということが重要なのではない。勝ち負けを目的とせず、お互いを高め合うような議論をするということです。(山極壽一)

一流の人の話というのは、どんなジャンルの人であってもやはり面白いものだ。

2017年2月20日、文春新書、700円。
posted by 松村正直 at 20:39| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする