2020年01月01日

歌集・歌書一覧

*この記事は常に一番上に表示されます。
 最新の記事は二つ下をご覧ください。

私がこれまでに出した歌集・歌書は以下の8冊です。

【歌集】
・『駅へ』(2001年、ながらみ書房)
・『やさしい鮫』(2006年、ながらみ書房) *在庫あり
・『午前3時を過ぎて』(2014年、六花書林)
・『風のおとうと』(2017年、六花書林) *在庫あり

【歌書】
・『短歌は記憶する』(2010年、六花書林) *在庫あり
・『高安国世の手紙』(2013年、六花書林) *在庫あり
・『樺太を訪れた歌人たち』(2016年、ながらみ書房) *在庫あり
・『戦争の歌』(2018年、笠間書院) *在庫あり

「在庫あり」のものは、送料無料・振込用紙同封でお送りします。
masanao-m☆m7.dion.ne.jp(☆を@に変えて下さい)

また「在庫あり」のうち『やさしい鮫』以外の5点は、Amazonでも
お買い求めになれます。よろしくお願いします。


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2019年12月31日

2019年の活動記録

*最新の記事は一つ下を見て下さい。

作品
 ・二人五十首(中川佐和子さんと)(「現代短歌」2月号)
 ・「ふるさとへの旅」30首(「短歌研究」2月号)
 ・「生しらす丼」15首(「うた新聞」2月号)
 ・「平成じぶん歌(三十一首目)」1首(「短歌研究」4月号)
 ・「地図アプリ」7首(「短歌研究」6月号)

連載
 ・啄木ごっこ(第3回)生誕地、常光寺(「角川短歌」1月号)
 ・啄木ごっこ(第4回)一禎と旧派和歌(「角川短歌」2月号)
 ・啄木ごっこ(第5回)ふるさと渋民村(「角川短歌」3月号)
 ・啄木ごっこ(第6回)岩手山と北上川(「角川短歌」4月号)
 ・啄木ごっこ(第7回)城下町盛岡(「角川短歌」5月号)
 ・啄木ごっこ(第8回)盛岡中学校と雑誌「明星」(「角川短歌」6月号)

時評
 ・万葉集と「令和」(「朝日新聞」4月21日朝刊)
 ・母の死と向き合う(「朝日新聞」5月19日朝刊)

書評
 ・吉村睦人歌集『蠟梅の花』評(「現代短歌新聞」2月号)
 ・及川隆彦著『編集者の短歌史』評(「歌壇」3月号)
 ・『内藤明歌集』『続内藤明歌集』評(「現代短歌新聞」3月号)
 ・島田達巳歌集『立山連峰』評(「現代短歌新聞」4月号)
 ・馬場昭徳歌集『夏の水脈』評(「現代短歌新聞」6月号)

その他
 ・大森静佳一首鑑賞(「Sister On a Water」第2号)
 ・「多士済々、一騎当千、短歌人」(「短歌人」4月号)
 ・平成の歌集(「現代短歌」6月号)

出演
 ・鼎談「2018年の歌集を読む」(1月13日)
 ・NHK全国短歌大会ジュニアの部選者(1月19日)


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2019年06月18日

現代短歌シンポジウム in 京都

今年の「塔」の全国大会は京都で行いますが、初日のシンポジウムは
一般公開でどなたでも参加できます。ゲストに、高橋源一郎さん
(小説家・評論家)と小島ゆかりさん(歌人)をお迎えします。

日時 8月24日(土) 13:00〜17:00
場所 グランドプリンスホテル京都

  講演 高橋源一郎 「日本文学盛衰史・平成後篇」
  対談 小島ゆかり×吉川宏志 「古典和歌の生命力」

会費 当日   一般2000円 学生1000円
   事前申込 一般1800円 学生 900円

お申込み「現代短歌シンポジウム」参加受付のページ


  現代短歌シンポジウム2019.jpg
    (クリックすると大きくなります)

posted by 松村正直 at 23:31| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月17日

山梨(4泊5日)


12日から16日まで4泊5日で、母の住む山梨へ。
7日に入院して10日に甲状腺右葉切除(甲状腺腫瘍)の手術を終えたばかりの母を見舞う。


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山梨大学医学部附属病院の部屋から見える富士山。
富士山が見えることを母はとても喜んでいた。



P1070281.JPG

病院は甲府の郊外にあるのだが、周囲にはとうもろこし畑が多い。
近所の方から、もとうもろこしをたくさんいただいた。



P1070280.JPG

病院の近くで見つけた「鎌倉街道」の案内板。
こんなところも通っていたのか、鎌倉街道は!



P1070285.JPG

15日に無事に退院。
母の家の前にはいつもの自然が広がっていた。
入院中は元気がなかった母も、自宅に帰ってホッとしたようだ。


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2019年06月11日

渡辺一史著 『なぜ人と人は支え合うのか』


副題は「「障害」から考える」。

障害や介護、福祉についての基本的な考え方から、障害者が地域で自立した生活を送るとはどういうことか、なぜ人と人は支え合って生きていくのかといった問題を、一つ一つ掘り下げて論じている。

著者の渡辺一史は私が最も信頼するノンフィクションライターで、これまでに『こんな夜更けにバナナかよ』『北の無人駅から』の2冊を刊行している。
http://matsutanka.seesaa.net/article/387138721.html
http://matsutanka.seesaa.net/article/440253335.html
http://matsutanka.seesaa.net/article/441554646.html

障害を、その人個人の責任とみるか、社会の責任とみるか、発想ひとつで、乗り越えるべきテーマや変革すべき社会のイメージが大きく変わってくることになります。
自立というのは、自分でものごとを選択し、自分の人生をどうしたいかを自分で決めることであり、そのために他人や社会から支援を受けたからといって、そのことは、なんら自立を阻害する要素にはならない。
人は誰かを「支える」ことによって、逆に「支えられている」のです。

本書は2016年に起きた「やまゆり園」障害者殺傷事件についても触れている。あの衝撃的な事件をどのように受け止め、考えれば良いのか。私たちに与えられた大きな課題である。

2018年12月10日、ちくまプリマ―新書、880円。

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2019年06月09日

現代歌人集会春季大会 in 鳥取


 kajin-shukai-spring 2019.png
  (クリックすると大きくなります)

6月23日(日)に鳥取で現代歌人集会春季大会を開催します。
大会テーマは「前川佐美雄と塚本邦雄〜鳥取からはじまった〜」。

 ・基調講演 林和清
 ・講演 三枝ミ之
 ・パネルディスカッション 荻原伸・道券はな・小谷奈央・楠誓英(司会)

という内容です。
参加費は2000円。

皆さん、ぜひお越しください。
鳥取でお会いしましょう!

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2019年06月07日

第55回短歌研究賞

今年の第55回短歌研究賞は川野里子さんの「Place to be」(28首)に決まった。短歌研究賞は前年の短歌総合誌に発表された20首以上の作品が対象となる賞である。

歌集『歓待』の冒頭にも据えられた「Place to be」は非常に印象深い作品で、受賞も当然という思いがする。この世に居場所の無くなった母が亡くなるまでの経緯を、母の言葉を詞書として挟みつつ、痛切な思いで詠みきっている。

posted by 松村正直 at 23:46| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月06日

連絡

6月12日(水)〜17日(月)、京都の自宅を離れます。
その間はメールが見られませんので、急ぎの用事のある方は
ケータイに電話してください。

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2019年06月05日

田口幹人著 『まちの本屋』


副題は「知を編み、血を継ぎ、地を耕す」。2015年にポプラ社より刊行された単行本を加筆修正して文庫化したもの。

盛岡の「さわや書店フェザン店」の名物店員(だった)著者が、本屋に生まれた自らの生い立ちや書店のあるべき姿について記した本。

僕が意識したのが、本屋を「耕す」ことでした。農業の「耕す」と同じです。(・・・)一つは、お客さまとのコミュニケーション。積極的にお客さまと本をめぐる会話をして、お客さまとの関係を耕していく。(・・・)本が詰め込まれた棚も、常に手を加え変えていくことが「耕す」ことになります。
僕たちは、売れていない本もあえて在庫に入れるようなことをします。一年に一冊も動かなかったりするのですが、必ず入れる。なぜかというと、この一冊があることによって、横に広がっていくことがあるからです。この一冊を挟み込むことによって、横にある本の意味が変わってくる。
大きな本屋には、大きな本屋の役割があって、それは病院でいえば、総合病院なのです。まちの中核の大事な病院。一方で僕たちは、まち医者みたいなもの。でも、たまに救命救急もやりますというイメージでしょうか。

本に愛情を注ぎ、様々な創意工夫をしながら書店の仕事に取り組んでいた著者であるが、今年の3月にさわや書店を退社した。
https://www.iwate-np.co.jp/article/2019/3/21/50077

ある意味で本書は、果敢に戦い奮闘むなしく敗れ去った者の記録と言っても良いかもしれない。

いつまでも、店頭からお客さまに本を届ける仕事をし続けるつもりでいたが、僕の手法は手間隙がかかりすぎてしまい、時代の流れに逆行するものになってしまっていたようだ。

「文庫版あとがき」に書かれた一文に、著者の無念が滲む。

2019年5月5日、ポプラ文庫、660円。

posted by 松村正直 at 14:24| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月04日

第7回現代短歌社賞 (作品募集中!)

現在、第7回現代短歌社賞の作品を募集中です。
http://gendaitanka.jp/award/

個人で歌集を出していない方が対象で、募集作品は300首。
未発表、既発表を問いません。

選考委員は、阿木津英・黒瀬珂瀾・瀬戸夏子・松村正直。
締切は2019年7月31日(当日消印有効)。

皆さん、ぜひご応募ください。

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2019年06月03日

「塔」2019年5月号(その2)

 昼ドラの刑事が背中を流しあい今日見た遺体について語らう
                          太代祐一

実際は守秘義務もあってこんなことはしないだろうが、ドラマにはありそうなシーン。遺体の話をしながら身体を洗うところに奇妙な生々しさがある。

 ぎんいろの冬の空気を吐き出してこれはわたしに戻らない息
                          魚谷真梨子

一般的には「白い息」と言うところを「ぎんいろ」と言ったのがいい。冬の冷たく引き締まった空気。下句、自分の身体の一部が失われていくようだ。

 海蛇と珊瑚の沈むぬばたまの鞄をつよく抱く目黒線
                          北虎叡人

「海蛇と珊瑚」は藪内亮輔の歌集タイトル。『 』に括らないことで、本物の海蛇と珊瑚のイメージが立ち上がる。「目黒線」の「黒」も小技が効いている。

 タッパーに詰められるもの詰めてきた ひじきラタトゥイユナムル
 さばみそ                   小松 岬

パーティーや懇親会などで余った料理を持って帰ってきたところ。日本、フランス、韓国と全くバラバラな料理が一つのタッパーに入っている面白さ。

 そうか、僕は怒りたかったのだ、ずっと。樹を切り倒すように話した。
                          田村穂隆

心の奥に眠っていた感情に初めて気づいたのだ。相手と話しているうちに感情が昂ってきたのかもしれない。句読点を用いた歌の韻律も印象的。

 一つ空きしベッドの窓辺に集まりて患者三人雪を眺める
                          北乃まこと

病院の四人部屋の場合、通路側に二つ、窓側に二つのベッドがあることが多い。窓側の一つ空いたスペースに、残った三人が自然と集まってくる。

 ポケットに帽子の中に新しき言葉二歳は持ち帰りくる
                          宮野奈津子

ポケットや帽子に入っている拾ったもの。それを物でなく「言葉」と捉えたのがいい。小さな子にとって物との出会いは新しい言葉との出会いでもある。

posted by 松村正直 at 12:01| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月02日

「塔」2019年5月号(その1)

 きのふけふ食べて明日もまた食べむ三本百円の大根のため
                          岩野伸子

「三本百円」という安さにつられてつい買ってしまった大根。三本と言えばかなりの量なので、食べ切るために毎日大根料理を食べ続けているのだ。

 うぐひす餅埋めて抹茶の山々の陰るところと日の差すところ
                          清水良郎

うぐいす餅には青きな粉や抹茶の粉がかけてある。それを若葉や青葉の山に見立てたのだ。皿に載ったうぐいす餅から感じる初夏の季節が鮮やか。

 夫婦には我慢が大事と言う人の口の形が姶良カルデラ
                          関野裕之

錦江湾や桜島を含む巨大な姶良(あいら)カルデラ。道徳的な話を続ける相手の口もとを皮肉な気分で見ている。結句「姶良カルデラ」が秀逸。

 同じドアー並びてをればドアノブにぬひぐるみ吊す女性入居者
                          尾崎知子

老人施設などの場面。廊下に面して同じドアが並ぶので、自分の居室の目印としてぬいぐるみを吊るしている。それが可愛くもあり、寂しくもある。

 ホットケーキの中なる仏 本心とはそもそも存在するのでしょうか
                          白水ま衣

「ホットケーキ」の中に「ホ」「ト」「ケ」の三文字が入っているという発見。「ホットケーキ」「仏」「本心」と「ほ」の音によって三句以下が導かれている。

 真冬にはしろく固まるはちみつの、やさしさはなぜあとからわかる
                          小田桐夕

三句「はちみつの、」という序詞的なつなぎ方が巧みな歌。相手の優しさに気づいた時には、もう二人の関係が変わり手遅れになっていたのだ。

 母にやや厳しい口調のわれだった 旅の写真の見えぬところで
                          山川仁帆

写真には親子の楽しげな姿だけが写っているのだが、それ以外の場面では口喧嘩になったりもしたのだろう。写真を見ながらそれを悔やんでいる。

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2019年06月01日

高村光太郎著 『智恵子抄』


47篇の詩、6首の短歌、散文「智恵子の半生」「九十九里浜の初夏」「智恵子の切抜絵」を収めた一冊。

「人に(いやなんです)」「鯰」「あどけない話」「レモン哀歌」は、国語の教科書で習った記憶がある。

私達の最後が餓死であらうといふ予言は、
しとしとと雪の上に降る霙まじりの夜の雨の言つた事です。
                       (「夜の二人」)
光太郎智恵子はたぐひなき夢をきづきてむかし此所(ここ)に住みにき
彼女も私も同じ様な造形美術家なので、時間の使用について中々むつかしいやりくりが必要であった。互にその仕事に熱中すれば一日中二人とも食事も出来ず、掃除も出来ず、用事も足せず、一切の生活が停頓してしまう。 (「智恵子の半生」)

2人の芸術家が愛し合い同じ家に暮らすことの幸と不幸が、ひりひりと痛ましく、そして美しく伝わってくる。

1956年7月15日発行、2003年11月20日116刷改版、
2018年3月15日128刷、新潮文庫、430円。

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2019年05月31日

京都の南

6月22日に京都市南区に新たに小劇場「THEATRE E9 KYOTO」がオープンします。
https://askyoto.or.jp/e9

京都駅八条口から徒歩14分、東福寺駅から徒歩7分、地下鉄九条駅から徒歩11分という場所です。

また、昨年3月に閉館になった映画館「京都みなみ会館」も今年の夏に元の場所の斜め向かいに再オープンします。
https://kyoto-minamikaikan.jp/renewal/

どちらも家から近いので楽しみ。

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2019年05月29日

高橋源一郎 「日本文学盛衰史」 あれこれ

◎ 『日本文学盛衰史』 (講談社2001年、講談社文庫2004年)


◎ 『今夜はひとりぼっちかい? 日本文学盛衰史 戦後文学篇』


◎ 青年団公演 「日本文学盛衰史」 (作・演出:平田オリザ、2018年)
 http://www.seinendan.org/play/2018/06/6542


◎ 講演 「日本文学盛衰史 未来篇」
 第56回夏の文学教室〈文学の現在―越境・往還することば〉
 2019年8月3日(土)15:20〜16:20
 有楽町よみうりホール(ビックカメラ7F)

 https://www.bungakukan.or.jp/cat-lecture/cat-summer/1123/

◎ 講演 「日本文学盛衰史・平成後篇」
 現代短歌シンポジウム IN KYOTO
 2019年8月24日(土)13:15〜14:45
 グランドプリンスホテル京都

 現代短歌シンポジウム2019.jpg

 http://matsutanka.seesaa.net/article/465382210.html

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2019年05月28日

伊藤洋志著 『ナリワイをつくる』


副題は「人生を盗まれない働き方」。
2012年に東京書籍より刊行された単行本の文庫化。

個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身につく仕事を「ナリワイ」(生業)と呼ぶ。

という定義のもと、「ナリワイ」づくりを実践している著者が、自らの考えや体験を詳しく記している。

生活の余裕とは、収入の多寡よりもむしろ、支出のコントロールができるかどうかが大きい。
生命保険よりも、病気にならない暮らし方を探求するほうがより丈夫なリスクヘッジになりうる。
田舎では、雇用によって生計を立てるのではなく、様々な小さな仕事、すなわちナリワイを自らつくり出して生計を立てていることが結構あるのである。

「ナリワイ」的な生き方の一番の魅力は自分の人生を自分で決められることにあるのだろう。それは、グローバル資本主義やそれに伴う格差の拡大に対して自分自身を守ることにもつながっている。

2017年7月10日、ちくま文庫、680円。

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2019年05月27日

「シベリア」という菓子

 映画「風立ちぬ」を観て以来、ずっと気になっていた「シベリア」
 という名前の菓子を、ようやく食べることができた。
 http://matsutanka.seesaa.net/article/387139216.html


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 製造元は神戸の「株式会社ベル」。
 冷凍のものが生協のカタログで販売されている。


 P1070263.JPG

 中身はこんな感じ。
 カステラの生地の間に羊羹が挟み込まれている。

 味は洋風の「どら焼き」といったところ。
 かなり甘いのでコーヒーと一緒に食べるのが良い。

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2019年05月26日

高橋源一郎著 『日本文学盛衰史』


初出は「群像」1997年5月号から2000年11月号。

明治時代の文学者の数々のエピソードや作品を元に、日本の近代文学がどのようにして誕生したのかを群像劇として描き出した小説。登場する主な人物は、二葉亭四迷、石川啄木、伊良子清白、国木田独歩、田山花袋、夏目漱石、島崎藤村、森鴎外、尾崎紅葉など。

『あひびき』の冒頭二十一行には人間の影は存在しない。ただ、その風景を「見た」証人として「わたし」が微かに現れるだけである。「わたし」は揺らめくように一瞬、その姿を見せ、たちまち消え失せる。そこにはぎりぎりの琢磨された言葉で表現された風景だけが存在している。そこにあるのは自然であろうか、違う。それは「見られた」自然なのである。

明治期と現代を自由に行き来しながら、文体の模索を通じて人間の内面が見出されるにいたった道筋や、そもそも何のために文学が存在するのかといったテーマが追求されている。全598ページの大作。

2001年5月31日、講談社、2500円。

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2019年05月25日

母、そして父

3泊4日で母と父を訪ねてきた。

22日(水)の夜に山梨の母の家へ。

23日(木)は朝から母の受診の付き添いで、山梨大学医学部附属病院へ。
来月、甲状腺腫瘍の摘出手術を受けるので、その説明を受ける。
中庭ではカルガモの親子が楽しそうに泳いでいた。

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午後は入院に必要なものを買ってから、近所の富士川クラフトパークの「バラまつり」を見に行く。天気も良くて、幼稚園児や小学生、老人施設の方たちなどが大勢訪れていた。

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24日(金)は昼前に母の家を発って最寄りの下部温泉駅へ。
駅の近くを流れる下部川がきれいだ。

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JR身延線で甲府に出て、そこから中央線で東京へ。
都内で短歌関係の打ち合わせをした後、夕方に東京郊外の父の家へ行く。
近所の蕎麦屋で一緒に夕飯を食べ、夜は巨人・広島戦をテレビ観戦。

25日(土)の朝に父の家を発ち、啄木関連の取材を少ししてから京都に帰ってきた。

母も父もそこそこ元気で良かった。

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2019年05月22日

「短歌研究」2019年6月号

現代代表男性歌人130人作品集に、奥田亡羊さんが「樺太」と題する7首を寄せている。

 北の果てにさらに北して船出する石榑千亦五十九歳
 心の花昭和三年十一月号にうねりて光る樺太の河
 風景の記憶となりて歌にあり露人の庭に咲く秋の花

エッセイには拙著『樺太を訪れた歌人たち』を読んだことが書かれていて、有難かった。石榑は奥田さんにとって「心の花」の遠い先輩に当たる。

「心の花」昭和3年11月号掲載の石榑千亦「樺太にて」114首は、とても意欲的な一連だ。

   露人の家
 丸木つみ重ねたてたる家にのこりゐる露人のさだめ思へば悲し
 帰るべき国もなけれか草花をうゑはやしたり家のまはりに
 ひとの国と今はなりつれのこりゐて花などうゝるかなしき心
 花をうゑて涙つちかふ親の心しるには未だ幼き子なり

1905年のポーツマス条約によって南樺太が日本領になった後も、北樺太やロシア本土に引き揚げずに残ったロシア人=「残留ロシア人」を詠んだ歌である。

今から90年以上前の歌であるが、こうした悲哀は世界中のあちこちにあったし、今現在もある。あるいは、例えば北方領土問題を考える際にも関わってくる話である。島がもし日本に返還された場合、そこに住むロシアの人たちをどうするのか。そうした点も意識しておく必要があるだろう。

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